劇場公開日 2022年6月3日

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「ジャパニーズホラー復活の狼煙か!?」きさらぎ駅 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ジャパニーズホラー復活の狼煙か!?

2022年6月20日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

2022年映画館鑑賞25作品目
6月19日(日)イオンシネマ石巻
1800円

監督は『ダウト 嘘つきオトコは誰?』『真・鮫島事件』の永江二朗
脚本は『鋼の錬金術師』『バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画を作ったら』の宮本武史

遠州鉄道の列車に乗り行って戻って最終列車に乗ると異世界の「きさらぎ」という駅に行ける話
純子の話を聞き春菜も同じようにやってみてあっさりと行けたのだが

僕も若い頃に都営三田線沿いに住んでいて外で呑んだ帰りは寝過ごして志村三丁目を通り過ぎ終点西高島平にたどり着いたことはよくある
西高島平から志村三丁目で降りようとしたらまたしても寝過ごしてしまい板橋本町か板橋区役所あたりで気づくこともあった
今度こそはと志村三丁目を目指すがやっぱりたどり着くのは西高島平である
異世界にそう簡単に行けるわけがない
結局は西高島平から志村三丁目近くのマンションまで歩くことになるわけだ
決して異世界ではないが西高島平を降りて外に出るとここは本当に東京なの?23区なの?と最初は感じたものだが

都市伝説とか5ちゃんねるネタとか映画の題材として面白いわけないだろと思ったが案外悪くなかった
ダウトや鮫島は駄作だったので永江監督は無能だと思っていたがわりと有能かもしれない

きさらぎ駅は無人駅
周りに民家は数件あるが人がいる気配はない
遭遇する住人は人間のようで化け物だ

純子バージョンはカメラを止めるな目線というかその演出に疑問を感じたが春菜バージョンを観たあとではこれはこれで良かったと思う

車に乗せてくれるおじさんに二度ほどゾクッとした
ホラー映画でこの感じは久々だ
納涼にはまだ早いが侮るなかれなかなかである

大学で民俗学を専攻し卒業論文の題材として都市伝説「きさらぎ駅」について調査している堤春奈に恒松祐里
「きさらぎ駅」に行き7年後に戻ってきた元高校教師・葉山純子(すみこ)に佐藤江梨子
純子が勤める高校の三年生で「どんな時でも自分に恥じる行為はするな」がモットーの宮崎明日香に本田望結
大輔翔太と3人組の風体の悪い若い女・松井美紀に莉子
翔太美紀と違い見た目は悪くないが将太に逆らえないヘタレな飯田大輔に寺坂頼我
大輔美紀と3人組のリーダー格でナイフを振り回す危険人物の岸翔太に木原瑠生
ワンカップで酔っ払いのサラリーマン花村貴史に芹澤興人
進学の都合で純子と同居している姪の葉山凛に瀧七海
凛の友人・大園葵に堰沢結衣
「危ないから線路の上歩いちゃだめだよ」と話しかけ猛スピードで追いかけてくる怖いお爺さんに野口雅弘
伊佐貫トンネルを出た所で車で通りかかりこの場所は「比奈」だと教え病院まで乗せてくれる親切な中年男性に坪内守

野川新栄