「話を聞いて全て知っている私が異世界で堤春奈はヒーローになる」きさらぎ駅 僕は頑張らないさんの映画レビュー(感想・評価)
話を聞いて全て知っている私が異世界で堤春奈はヒーローになる
この映画を見て、まず思うのは1人では耐えられない恐怖。それを1人で体験した『はすみ』さんは、とても強いと思う。
---------------『最初に』------------
都市伝説では1人で体験し、たった1人と掲示板の皆の助言でしたが、電車に乗った人達と行動を共に『きさらぎ駅』で降りて現実世界に帰る為に奮闘します。
さて、最初のはすみさんですが一切ネットの助言を貰う事なく体験していきます。
これは別の世界線の、同一人物のきさらぎ駅を体験した『はすみ』さんと考えるべきです。
---------------『良かった所』------------
堤春奈の行動力、話を聞いて行ったのは良かったと思います。
彼女は、1人でも色々試してしまう可能性をもった女性でした。
そして『はすみ』さんの話通りに行動し異世界へ無事突入しました。
はすみさんを除いた話通りの人達が電車の中にいて同じ展開、そして記憶のない1回目の状態の人達と行動を共に脱出を試みます。そう、これは話だけを聞いた
春奈さんが『2周目』を体験しているのです。
話の中では、伏線もあり春奈さんが回収していきます。
行動力が凄まじく恐怖映画というよりヒーローが現れて頼もしい感じです、なんだか笑ってしまう場面もあります。
---------------『悪かった所』------------
堤春奈の強い精神力と行動力のせいで怖さが薄い
はっきり言ったら最初からオリジナルの展開が雑すぎて恐怖感がない。
---------------『疑問』------------
なぜ運転席の男を車に残してしまったのか。助ける事ができなかったのだろうか。
助かるのは扉を最初に入った人のみ。
これは先にはすみさんが入って、女子高生も後から入ったと考えていいと思います。
堤春奈さんは入れば死ぬと思っていたので扉に近づく事さえしませんでしたが話と違うと気付き慌てて扉に駆け寄れました。
しかし、はすみさんの時に死ぬとは思えない状態なら女子高生は扉を目指してても、おかしくありません。
女子高生を救う為に最後の扉の説明は入らなければ助かるにしたんでしょうね。
ただ、ここで更に疑問が湧きます。
はすみさんは、女子高生を救う為に
堤春奈さんに嘘を教えました。
なぜ、あの世界でループしていると知っているのか。堤春奈さんに異世界に行った時の事を聞かなければ、行き方は、わからず
試せたとは思えない。
---------------『エンドロール後』------------
異世界エレベーターの電車方法を教えた人がいる。
これは『はすみさん』と考えるべきだと思いました。
堤春奈を救うつもりなのだろうか?
それとも長年、信じて貰えなかった人達への復讐かも知れない。
最後の扉を『どう伝えたか』が今後を左右しそう。
堤春奈は永遠に自分では自分を救えない、話を聞いているので最後の扉に絶対に入れない為、新しく来た人達を助けて、助かった人達から新たに犠牲になりにくる人から真実を聞いて助かるしかない。
ただ助かる人によって車内の人も変わるので知識が役に立たなくなる可能性もある
乗客が変わっても元々が春奈はループものとは思ってないので問題はないかも知れない。
---------------『最後に』------------
さて女子高生が現実世界に帰れたのは春奈が消えてから多分、わからないけど更に7年後となると思います。
話と違うのに扉があの場所に現れたのは強引すぎる。
正直、色々、突っ込み所はあります
もっと恐怖映画にするべきだったのでは?と思いますが、まあ、これはこれで1人で夜にトイレに行けそうで良かったです。
堤春奈さんが好きなので彼女が現実世界に帰れる事を願います。