「監督と主役の実体験の実現」スポットライトを当ててくれ! てつさんの映画レビュー(感想・評価)
監督と主役の実体験の実現
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冒頭で、やくざから追われて隠れ回る主人公が捕まり、脅された挙げ句、映画制作のスポンサーらしき人物からの圧力で編集の全面変更を命じられ、お役御免になり、土砂降りの雨で濡れ鼠になっていた。
大金を抱えた少女から映画制作をもちかけられ、馴染みの映画監督を誘い、ロケハンに出かけ、ギャンブル依存症の映画監督が大金に気づいてもち逃げし、少女の両親も迎えに来て、主人公は考え直し、少女の両親に金を返し、7年後に少女はもちこみ企画を自分で監督として制作し、新人賞を受賞し、主人公は配給者として支援を約束する。
主演の森本のぶ氏と監督の高明氏の舞台挨拶によると、高明氏自身が業界で体験して理不尽だと思ったことが盛り込まれており、病気のパートナーが執筆参加した脚本をコロナ禍で撮影が進まず修正を重ね、補助金も予想以上にもらえて何とか完成できたという。森本氏も、スタッフ兼任で不遇ななか、助監督時代の高明氏に観せ場を設定してもらいながら続けてきて、今回主演作を得てとても意気に感じていたようである。
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