この子は邪悪のレビュー・感想・評価
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「ウサギは純真無垢だ」の台詞に喜んだ卯年生まれです。
とはいっても僕は腹黒を自認しています笑
一見脈絡のないシーンの連続から始まる冒頭。意味はすぐには分からないんですが、"雰囲気"を醸し出し、作品世界に入り込むには十分でした。(もちろん、後半で冒頭のシーンの意味が明かされて理解がカチッとはまります!)
この構成しかり、作品の世界観を違和感なく表現しているな、という印象を受けました。
舞台となる診療所の外観。大正・昭和初期のような建築様式。
診療所の内観。窪家の居間の少し古い意匠。
歩くたびに軋む廊下や階段。年数が経っとるな、と思わせると同時に何か起こりそうな不穏さを醸し出す雰囲気。
登場人物も最小限。よく考えると群衆がいないのはおかしいんですが、焦点が定まりやすいよう敢えてそうしてるのかなと。
短いけどインパクトの大きい恐怖演出はなかなか驚かされました笑
ホラーをあまり観てない僕でも耐えられるレベルです。
話の展開についてはほぼ文句なしなんですが、真実が明るみになって幕引きとなる一連の流れは少し納得しづらい感じでした。
出演されている役者さんはどなたも上手いんですが、何といっても主演の南沙良ちゃんでしょう!後悔を抱えた陰のある役を上手く演じてました。彼女を知ったのは「太陽は動かない」の主人公の幼なじみ役だったと思いますが、儚い雰囲気に一気に惹き込まれました…。
今年は大河ドラマにも出られてましたね(出番はわずかでしたが)。
シーンごとに髪型や衣装が変わるんですが、どれも似合ってて可愛かったです♪これだけでも観に行った甲斐がありました(おい)
そういえば、診療所の庭に十字架のようなものがいくつもあったけど、あれはいったい…?
序盤中盤よし、山場うーん、オチは及第点
事故で寝たきりになっていたお母さんが奇跡的に帰ってきたが、どこか様子が変で…というあらすじのサスペンス。こういう話はほかにもあるし(グッドナイトマミーとか)様子が変なのが大体お母さんに偏ってるのはなぜなんだろう。さらに言えば、変なのは母親の方ではない、ということも共通している。まあ、母親がヘン!と盛り上げて本当に母親がヘンだったら面白くないものね。
登場人物は同じく事故で心に傷を負った主人公の花と事故のやけどが理由でずっと仮面をつけている妹と脚の神経に傷を負った父親、そして自分の母親と”同じような”人たちの写真を撮ることを習慣としている少年の純。
このレビュータイトルの通り、序盤と中盤はかなり良い。純がなぜ母親と同じような人たちの写真をとるのか。奇跡的に帰ってきた母親は本当に母親なのか。仮面の下にある妹の素顔は。そして、絶対になにかやってそうな父親役の玉木宏の笑顔。
不気味な情景を小出しにして順調に恐怖心をあおるのはサスペンスの醍醐味。怖い雰囲気が出てきたら何が出てきても良いように薄目にしながら観ていた。そのくらい、いい雰囲気だった。
問題は山場、すべての謎がいよいよ明かされるというのに、その真実が期待を数段下回るものだったということだ。端的に言えば雰囲気ぶち壊し。ただでさえ、心理療法=催眠=他人を思い通りという手あかのついたストーリーを展開しているのだから、このありきたりなサスペンスを壊していい意味で期待を裏切るものが真実であってほしかった。
オチは良かったと思う。最後のあの「指の動き」は蛇足に思えたが、ゼロからスタートした一家が今後どのような悪夢にうなされるのか楽しみにさせるものではあった。
家族に向けた愛
出ましたよ、TSUTAYAクリエーターズプログラム。最近よく見ますよね。にしても、系統同じすぎんか?審査に偏りあるくないか?絶望ばかりじゃん。ま、確かにこの手のストーリーはどれも面白いんだけどさ笑 本作は同じTSUTAYAクリエーターズプログラムである、「哀愁しんでれら」という作品と似た、一風変わった家族を描いた物語。面白そうな雰囲気が予告から、ポスターから漂っていたため、「ブレットトレイン」「さかなのこ」を押し退けて鑑賞。
想像を遥かに上回る気持ち悪さ。
しかしながら、「哀愁しんでれら」のような残虐さ、胸糞の悪さは無く、骨太かつ続きが気になるストーリー展開で、非常に構成がお上手なサスペンス映画。この作品が描きたいことは一貫して、「家族を愛し、守れ」。それが例え、どんなかたちになろうとも。かなり奥深いテーマで、色々と考え込んじゃいました。これだって、愛。〈母性〉ならぬ〈父性〉みたいな?
導入には思わず興味津々になってしまう。ただ、作品の基盤は超王道なサスペンスって感じ。不穏な音楽、明かされる真実、光っていた過去、お先真っ暗な未来。それでも、先が読めない緊張感に圧倒され、あまり安っぽさを感じさせない。妹の...のシーンは心臓バクバク。ホラー的な怖さもあります。日本の映画でビビったの久々笑
ちゃっちくみえないようにはしているんだけど、少々作り込みが粗い。そして、見せ方が下手くそ。そこに至るまでの煽りはいいのに、中身は衝撃的なのに、驚けない。爆弾の爆発する瞬間があっさり。回収されていない問題も多く、モヤモヤ。ラストもちょっとガッカリかな...。脚本は良くても演出がダサい。こんな感じの、あと一歩なのに的な邦画、最近よく見かける気が。もったいないなぁ。
でも、南沙良と玉木宏の存在感と演技力は一級品で、2人目当てに見る価値は大いにあるかと。大西流星は...あまりパッとしなかったかな笑 ハマる人はハマるであろう、好みが別れそうな王道サスペンス。ツッコミどころはあるが、愛のかたちに考えさせられる、なかなか面白い作品です。虐待へと向かうか、行き過ぎた愛へと陥るか。興味がある方は是非。
前半はミステリー風。 古い病院にウサギ。不気味な父親。謎めいた家族...
前半はミステリー風。
古い病院にウサギ。不気味な父親。謎めいた家族。
母親の目玉は楳図かずおの漫画みたい。
後半は昔のホラーSFっぽい感じ。
とにかく父親が怖すぎ。
で、最後はあんな事があったのに、楽しそうに笑い合う家族。
ああ、なるほど、邪悪な子って。
ちょっと指がスイスイ動きすぎて不気味さが半減。
大ネタあり! 「家族」にまつわる不穏でアイロニカルなサスペンス。その本質はお屋敷ホラー?
いいロケ地だよなあ。
外観は木更津の山田眼科、内部の撮影は川口の旧家でおこなったらしいけど。
この、ある意味荒唐無稽な大ネタをなんとか成立させているのは、得体の知れない和洋折衷建築の放つ独特の「磁場」だと思う。こういう建物だからこそ、なんか、そんなことがあってもおかしくないような気がしてくるというか。
突き詰めて考えてみると、本作の本質は「御屋敷ホラー」なんじゃないか、と。
(パンフ見たら、もともとは洋館を舞台にした話にするつもりだったらしいし)
思い起こせば、かつてはホラーの帝王ヴィンセント・プライスだって、いろいろぶっ飛んだマッドな役柄を演じてたけど、たいていの場合は「元はマトモな人間だったのに、住んでいる禍々しいお屋敷の毒気に当てられちゃった」みたいな話が多かったものね。
(以下、一応、核心のネタバレは書かないように感想をつけますが、
読むと、どうしても「ああそれか」と気づいてしまう人もいらっしゃると思うので、
ネタバレ扱いにしてあります。)
監督は明らかに様々な既存のサスペンス/ホラー映画から採られたクリシェを援用している。
たとえば、映画をとりまくビジュアルイメージ。
少女・月(ルナ)の被る白いお面は、『犬神家の一族』の佐清っぽくもあるが、病院つながりもあって、どちらかというとジョルジュ・フランジュの名作『顔のない眼』(59)を想起させる。
ダイヤモンドゲームに興じる際に彼女が掛け替えるウサギのお面は、もちろん『ウィッカーマン』(73)だ。
白塗りに赤目でうずくまる「奇病」の患者たちのスタイルは、『呪怨』(00)のメインビジュアルを連想させるが、もちろんこの「白地に赤目」というのは、「ウサギ」を念頭に置いたメイクであることも見逃せないところ(奇病の患者たちは単に「心がからっぽ」なわけではない可能性もある)。
ストーリーラインに関しては、あまり突っ込んだことには触れないようにするが、
家族が連れて帰ってきた「妻」がどう見ても別人っぽい、という冒頭はミステリー演劇の傑作『罠』(ロベール・トマ、60)とよく似た出だしだ。
その後の、「得体の知れない家族に不審感をいだく」という展開は、『ステップフォードの妻たち』(アイラ・レヴィン原作、72→映画化75)を彷彿させるし、実際、僕は当初、アレと同じネタの映画かと思って観ていた。
本作に仕込んである大ネタについては、いくつかの前例を小説・映画の双方で思いつくが、いちばん最近の作品で印象に残っていたのは、昨年くらいに発売&放映された、某翻訳小説&それを原作としたNetflixのドラマだった(『この子は邪悪』の100倍くらいラストでびっくりした)。そういや、あれも「●●トコロテン方式」を採用してたな(笑)。
あと、謎の中核に、実は全員●●というのが隠れているあたり、麻耶雄嵩の某作を思い出して、ちょっとうれしくなってしまった。
ほかにも、『悪い種子』とか、『ローズマリーの赤ちゃん』とか、『アス』とか・・・・・・。
いろいろと設定上いい加減なところがあるし、純くんと家族まわりの設定や扱いもえらく雑だし、終盤の山場に入ってからの演出・演技両面での茶番感がさすがに強すぎる(もう少しなんとかならなかったものか)など、しょうじきいってB級感はぬぐい難い。
ただ、こういう「仕掛け」のある脚本を引っ提げて、堂々とロードショー作品で勝負するそのスタンスは、個人的には大いに応援したいところだ(なので、星評価もかなり甘めにしてみました)。
何より、冒頭でなんとなく脳裏をよぎる「ああ、こういうタイプでこういうオチの話か」という通り一遍の推測を、一歩も二歩も上回る感じで真相をエスカレートさせてゆくぶっ飛びぶりは、ミステリーマインドに富んでいて、すばらしいと思う。
あまり高望みしないで、50年代あたりの「綺想ホラー」や、昔の『トワイライト・ゾーン』や『奇妙な出来事』みたいな「オチのあるSF怪奇ドラマ」のノリだと思って観れば、じゅうぶんに楽しめる映画ではないか。
そもそも片岡翔監督がTSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2017 で準グランプリを獲得した企画(タイトルは完全なネタばらしになるので書かない)は、昔の某ホラー映画や、荒木飛呂彦や伊藤潤二の漫画でも見た記憶のある某ネタと、いわゆる「擬似●●」ネタを組み合わせたものだった。
それを、ここまで何度も推敲を重ねて、プロットの骨格は変えないまま、「最後までそのネタを伏せる」形のミステリーに仕立て直したのは、さすがの手腕だといえる。
雰囲気づくりも、それなりにうまくいっている。
タロット・カードや、マスク、鈴、ラビットフットといった「呪物」の使い方も堂に入っている。
パンフに書いてあった「室内に鏡がない」作り以外でも、たとえば甲府が舞台といいつつ、病院にお見舞い(調査?)に行くシーンでは海が見えることで、入院先がかなりの遠隔地でそうそう訪問できないことがさらっと示されるなど、意外に細かい部分も考えて撮られている。
最初に述べた、和洋折衷のつくりものめいた「御屋敷」(司朗にとっての理想と、それを実現させるためのきわめて人工的で強引な手段の象徴)と、対比的に描かれる精神病院の収容病棟のような「団地」(家族の荒廃と分断の象徴)という、心理的背景/表象としての「建物」描写へのこだわりもすばらしい。
単なるほら話、綺想どんでんミステリーで終わらせずに、きちんと社会派性をもたせているところなどは、『ミセス・ノイズィ』(2019)や『さがす』(2022)同様、最近の脚本主導のミステリー系エンターテインメントに共通するスタンスだ。
あと、企画が当初の内容から大きく変わったあとつけられていたという『グッド・●●●●●』ってタイトルも、ほぼ完全にネタバレみたいなものだと思うので(笑)、いまのミスディレクションのきいたタイトルに落ち着いたのは、作品にとってはとてもよかったと思う。
ひとつだけ文句をつけておくと、個人的には、ミステリーとしての本当の山場は、ラストの対決シーンというよりは、「月の仮面がはがされる瞬間」に設定すべきだったと考えているので、あそこのシーンを比較的するっと通過しちゃったのは、大変もったいなかった。
あの瞬間、「●●がない」という事実によって、いろいろな「仮想」の「仮面」がはぎ取られて、当人たちが5年間信じていた「現実」が、真の意味で瓦解するわけだから。
本格ミステリー映画においては、とある真実の暴露によって、それまで築き上げられてきた全ての世界観が崩壊するその瞬間をどう演出するかこそが一番の醍醐味なのであって、そこさえうまく設定できれば、『ユージュアル・サスペクツ』(95)や『オープン・ユア・アイズ』(97)のように、「一生忘れられないミステリー映画」に映画を「格上げ」することができる。
その意味で、せっかく手の込んだプロットを逆算で語るという難行に挑んでいるわりに、作中何度か訪れる「謎が解ける」瞬間=「世界の色が塗り替わる」瞬間を、なぜかあまり際立たせようとない監督のやり口は、僕にはもったいなく思えてならないわけだ。
同様に、父親が花に投げかける、家族が「本物」か「偽物」かに関する認識の再確認も、この映画のネタにとってはきわめて重要な問いかけだと思うので、フラッシュバックなりをもう少しきっちり入れて、彼女が得心がいったことをしっかり表現してほしかった。
まあ、玉木宏の勢いに引っ張られて、なんとなく見ちゃうんだけどね。
玉木宏は、冒頭からラストまで終始最高に楽しそうで、いつまでも「あさが来た」のイメージで観ていたら失礼だな、と。本当はこういう、ヴィンセント・プライスやマイケル・ケインが嬉々としてやりそうなネタキャラを、やりたくてやりたくてしょうがないクセモノ系俳優さんなのかもしれない。
花役の南沙良は、好演(終盤の対決シーン以外は。感情を爆発させる演技ってのは難しいね)。
一見、絵に描いたような乃木坂系フェイスだが、だんだん映画を観ているうちに、のんと橋本愛の「あまちゃん」コンビのハイブリッドみたいな存在に思えてきた(笑)。
あと、桜井ユキも、ほぼ映画のホラー的要素をひとりで背負って、少し揺らいだだけで壊れてしまいそうな不安定な精神状態を上手に醸し出して、よく頑張っていた。
実はこの映画で僕が一番感心したのは、プロットでも主役の演技でもなく、桜井ユキがピアノを弾きながら、メリーゴーラウンドのシンプルな主題を変奏させつつ、狂気をぶわわわっと放出させていく、あのシーンだった。
100のセリフを重ねるより、ああいうひとつのシーンの創出が、100倍、映画の出来を左右するものだと思う。
邪悪なんてもんじゃない!!エゴイズムむき出し
タイトルからして花の妹なのかと思いきや、ラストでこのタイトルがぶぁと出てきた瞬間、鳥肌が立ちました。サイコパスパパ演じる玉木宏さんといえば正義感の強いイメージのキャラが強いですが、今作は「歪んだ責任感」が強く描かれていました。家族のためならお年寄りを撲殺してでも守る、という狂気に突っ走る玉木さんを見れてある意味良かった。
司朗は「家族」という概念にこだわるが故の台詞や行動が常軌を逸していて軽く引きました。どうして司朗がここまで家族にこだわるのか詳しく描かれていなかったので残念。「児童虐待」がテーマなので、司朗自身も親から虐待を受けて育ったため、「暖かい家族」に対して強い憧れを抱いたのではないかと考察してしまいました。
冒頭から演者さんたちの気合が半端ないです。しかしながら、後から振り返ったら玉木さんのワンマンショーのような映画でした。
家族愛や永遠がテーマで、意外と奥が深い
家族4人が交通事故にあい、その後を花(南沙良)をメインにして描いた物語です。
メリーゴーランドが象徴するように、家族愛や永遠がテーマになっていると思いました。
この映画で、誰が一番が邪悪なのか?また、邪悪な子は誰なのか?これらの答えは、映画を観終われば大抵の人は分かると思います。
ですが、私は邪悪な子は花だと思います。最後の花の心情の変化は、ある意味怖いものがあります。普通ならあの状況で、家族と団らんはできないと思います。
また、本作は親による子供の虐待を扱っており、その親から見れば、この子は邪悪な子だと思っていたかもしれません。
意外と奥が深い映画です。
本作は、南沙良さんがヒロインなのはとても新鮮であり、またヒロインで出てほしいと思います。大変良い作品だと思います。
ナントか村よりずっと良い。
『志乃ちゃん…』がとっても気に入ったので、南沙良さんが主演なので見に行きました。
ホラーらしいです。怖い映像で見せるホラーの出来は、たぶん予算で決まってしまうので、邦画は不利になります。(職人技の手作り感のあるばればれのやつはそれはそれで楽しい。)なので、本作はそこに頼っておらず、居心地の悪さに注力しており、そこが凄く良かったと思います。
若い女性が多く観賞していたのは、ジャニーズのコが出演しているからでしょうか?見た目に似つかわしい少年役はとっても好感が持てます。(金髪の王子様見たいのは勘弁。)
もちろん、南沙良はバッチリです。助けてあげたくなります。
主な舞台は古い建物ですが、内装も含めてわざとらしさがなく、怪しくてよかったです。昔の、金田一耕助シリーズみたいです。
劇判も、微妙な効果音が入っていたり、ピアノの演奏や、メリーゴーランドの曲は少し外して残念な感じになっているのが良かったです。
食べ物も、何だかおいしそうです。ただ、今のこどもなあまりジュース飲みません。
で、お話ですが、結末はいいと思いますよ。タイトルの回収。でも、やはり後半からがいまいちです。おそらく、細かいところが間違っているので、登場人物の行動がおかしくなっています。
ジョーダンピールの『Get Out』と『Us』を参考にしていて、そこはいいのですが詰めが甘いです。
玉木宏はどんな約でもうさんくささがあります(ほめも含めて)。役柄はぴったりです。しかし、初めから終わりまで同じ調子でおかしいので、どこから怖がっていいのかがわかりません。『Get Out』のBetty Gbrielを見て下さい(黒人のメイド)。居るだけで怖いじゃないですが。アレが欲しいです。
『Get Out』の種明かしははっきりしており、現実には不可能ですが、一応理屈は通ります。逆に『Us』『Nope』は、シャマランと同じで不思議なモノはありのままで放っておきます。このため、話の整合性は取れるのです。本作は無理に理屈をつけたせいで、それは絶対無理だよと思ってしまいます。
『チリン』だけで、とうやって膨大なデーターを転送するのでしょうか。拉致した人間ならともかく、小動物は無理だよねとか。空にしておいて、移せるとしても、双方向は出来ないよとか。
『チリン』を音をさせずにポケットに入れとくのも無理そうです。
玉木さん、いつもポケットから取り出すの苦労していました。もうちょっと、小さくてもいいのに。
映像表現としては、目玉がありますが、前述の通りそこが一番ダメに見えます。やらない方が良かった。こどもが踊っているときに、指で指揮しているのは、良かったです。
デジコンは出てきますが、スマホはありそうなので、いくれでも連絡は取れそうですが。
病院や役所で調べる何てだれでも思いつきそう。マスコミも嗅ぎつけるよね。
医師(国家資格)か臨床心理士(民間資格)かはっきりして下さい。後者は正確には、診断も治療もできません。また、あの仕事ぶりだと法外な相談料とらないと生活できませんね。
死亡診断書は、要らないところはちゃんと二重線で消しましょう。『検案書』のところとか。夜勤師長に怒られます。
『ばあさん』は怪しいことに、気付いているはずなので、家に上げないでしょう。引き戸の裏で、待っているのもおかしい。高齢者なので重い石より、刃物でしょう。
クライマックスのみんなの行動がおかしい。お父さんを指示したり、逆らったりする、心情の変化を起こすきっかけが不明。あまり、叫んだり、びっくりしたりしないし、警察や救急を呼ばないし、止めもしない。そもそも、正気の状態であのこはあんなことしないよ。逃げるか泣き崩れるよ。
うまく話をまとめるための提案としては、信頼できない語り手を使うしかないと思います。むしと、使っていると思わせてさえいないのがびっくりです。まともだって、保証はないでしょ?
ラストがなければ、星二つにするところでした。(映像的には残念だけれど)
うさぎに罪はないんだ
黙っていれば家族仲良くいれてかもしれないし、そう意味では花も純も邪悪と言えるんだけど、誰が邪悪なのかって言う答えはパンフレットを読んで、さらになるほどとなった。
赤ん坊が大人になった時、どんなことが待ってるのか……それを考えるのもまた恐ろしく面白いと思った。
普段、邦画はあんまり見ないけど海外に匹敵するホラーでありサスペンスであったと思う。
暫くうさぎを見ると複雑な気持ちを持ちそう
どの子が『邪悪』?
ホラーであり、サスペンスであり、ミステリーであり、スリラー。
古びた診療所、清楚なワンピース、不気味な仮面、玉木宏の落ち着いた声、少ないBGMなど、アンバランスな要素が穏やかな場面にも不穏さを醸しており、秀逸。
また、タイトルのせいで『この子』が誰を指すのかを常に考えてしまうところも上手い。
(一人だけ無事だったり、学校にも行ってないなどから、ずっと主人公を疑心暗鬼の目で観てた)
正直、退行催眠はまだしも魂の入れ替えはどうやったんだという疑問はあるが、「冒頭の異常者たちの動きや姿勢」が絶妙なヒントになっており、伏線が張られていたという事で許容。
そもそもあんなやり方では近いうちに必ずバレるが、後先を考えられないぐらいには狂っていたのだろう。
5年間見舞いに行ってないのかとか、危機感なさすぎだろとか、他にもツッコミ所はいくつもあるけど、モブのウサギ人間含め全体の演技レベルが高かった(特に南沙良と玉木宏)ので満足。
ただし、おばあちゃんの倒れ方はヒドかった。
あと、目がグルグルするシーン、純くんだけ顔も動いちゃってて笑ってしまった。
妹の本体は死亡、身体は行方不明扱いなので、今後まともに生きるのは難しそう。
母は元の身分を使えばなんとかなるかもだけど、花ちゃんの背負うものが大きいなぁ。
トンデモ設定を受け入れさせるのは難しい
非現実的な設定・話でも受け入れられるものと受け入れがたいものがある。その境界線はかなり難しい。SFやホラーなんかは比較的非現実的なものでも受け入れられやすい。まぁ、映画だしなと。サスペンスやヒューマンドラマでそれをやられると違和感が強くなってしまうときがある。
つまり本作はどのジャンルの映画なのかを早めに明らかにしておくべきだったと私は思う。私は目グリグリのシーンで、あれ?これホラーなのか?と認識。心理的なサスペンス要素を待っていたから少し驚き、それ以降の展開を別の角度で受け入れようと気持ちを切り換えた。それでも後半の設定に戸惑うばかり。他の映画ではすんなり受け入れられた内容なのに。
「この子は邪悪」ってタイトルにも違和感。「邪悪」なのか?ってところに引っかかる。邪悪といえば邪悪かもしれないがピンとこない。結構面白い内容だっただけに色んな意味でもったいない。
もちろん南沙良はよかった。今後も期待したい。
ゲットアウト
普通に楽しめた。起承の部分に含みを持たせて、まぁ、推察通りに展開していくが、その後のテンポも良かった。ただ、可哀想なキャラがいるので、心優しい人はキツいと思う。良い作品だけど、ゲットアウトくらいのクオリティになれる事を願っている。
想像してたより良くて驚いた
最初の方によく分からないシーンがあり、ダメなパターンのホラー映画かと思いましたが、中盤、後半と差し掛かっていくにつれ、それが回収され、よく分からなかった、点の部分がしっかりと繋がって線となり、理解が追いついたところで一気に面白さが倍増しました。また、伏線の張り方もとても巧みで、明かされた時にゾゾっとしました。
オーソドックスな初心者向けホラー
レビューの評価が良かったので前知識なく観に行きました。
SFやホラーをよく見てる人間からすると、ありきたりのカラクリでちょっとツメが甘いな〜と。
普通に観ていればいろいろな線を予想するもんですが、予想の範囲内というか、大きなドンデン返しもなく、想像よりこぢんまりとしていて肩透かしでした。
正直眠かったです。
エンドロールの館内には、コックリコックリする人もいれば、怖かったとキャッキャと話している人もいました。
普段ホラーやSFを見ない人や、子供なんかにはけっこう怖くて楽しめるのかもしれません。
楳図かずおのホラーの雰囲気を目指したような作りですけど、楳図作品を知ってる人間には薄味に感じてしまいます。
これは少し観方が難しい。 主人公が長女で絶対的セーフラインの内側に...
これは少し観方が難しい。
主人公が長女で絶対的セーフラインの内側にいるので怖がったりするような作品でもないわけで。
これこれこういう事がありましたっていうのを観続ける感じの作品
男の子を主人公にしてたらまた違った話にできたのでは。
レクイエム
5年前家族の乗った車の交通事故で足に障害の残った心理的療法師と植物状態になった妻、顔に大やけどを負った次女と自分だけ大怪我をしなかったことに罪悪感を抱き心を病んだ長女の話。
精神崩壊している母親を持つ少年が、母親と同様の状態の町の住人を探している中で、くぼ心理的療室にやって来て巻き起こって行くストーリー。
ある日母親が突然植物状態から目を覚ましたと帰宅してきたが何か違和感を憶える主人公から始まって、父親が患者に対して行う退行催眠等怪しさ満載。
退行催眠どころかこれは催眠術で…いやそれにしても話にムリがあるしどういうことかと思っていたら、もしかして石の矢で射抜かれてますか?ていうかそれってあんたがしているの虐待だと思いますけど。
サスペンスと言われたらそうだけど、ホラーとしてみるとやっていることのえげつなさとか気色悪さとか最後の不気味さとか、なかなか面白かった。
【良かった点】 一言で表すなら、「ゲットアウト」+「アス」の嫌な所...
【良かった点】
一言で表すなら、「ゲットアウト」+「アス」の嫌な所を煮詰めた感じの作品。終始不穏な空気がスクリーン上に漂い、観客に歪な緊張感を求めてくる。美術のディテールにもこだわっていて、例えば「なんで洗面台に鏡ないんだろ?」という観ながら感じた違和感にも、一つ一つ理由がある。観終わった後に、そういうことか!という閃きが後からやってくるタイプ。映画の後もこの作品のことについて考えられるコスパ的にも最高の一作。そしてなんと言ってもタイトルの意味。最後の最後まで目を逸らさないで欲しい。
【良くなかった点】
良くなかったというか、自分の中で整理ができていない点として、患者に渡していた鈴のキーホルダー(お守り?)はどういう効果だったのだろうか。中盤大西君が洗脳された後、鈴のキーホルダーを捨てる場面。あの音を聴き続けてる間は洗脳されてしまうのではない?
一発芸みないなタイトルの邦画。 本年度ベスト(笑)
鑑賞中、一体誰が「邪悪」なのか全く解らない展開。
それが解った時のオチがお見事!
本作は映画のタイトルの為に作られた作品と言っても過言では無い感じ(笑)
心理療法室を開業する玉木宏さん演じる窪。
その妻と二人の娘の家族を中心に展開するストーリー。
窪家族が遊園地の帰り。不慮の交通事故に遭遇。
窪は足を負傷。
妻は5年間昏睡状態。
妹は顔面を火傷。
南沙良さん演じる花だけは何事も無い設定。
昏睡状態の妻が帰宅してからの家族のぎこちなさが怪しい。
ここからが見所たった感じ。
伏線を臭わせるシーンが多目。
だけど回収される場面の満足度は低めで残念だった感じ。
終盤の「予想外な展開!」みたいなシーンも引き込まれ感は少な目。
自分の苦手なホラー的なシーンは良く出来ていた感じ。
マジで怖かったです。
全てが解っても救われない人が多いので後味も良くなかった印象。
あれ程に心が病んでいる人が多い町があるのか?
気になります( ´∀`)
全175件中、101~120件目を表示