「悪い子は○○にしちゃうぞ。」この子は邪悪 レントさんの映画レビュー(感想・評価)
悪い子は○○にしちゃうぞ。
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原作はコンペで準グランプリを受賞した作品だという、アイディア自体は確かに面白かったと思う。
失った家族を取り戻すために精神科医の男が催眠療法を使い、人間の魂を別の肉体に入れ替えるという、もはや催眠療法というよりもオカルトチックな内容ではある。
ただ監督に技量がないのか、全編通して学芸会タッチな感じが否めない。この原作が持つ世界観を映像化するには監督の力量があまりに足りなさ過ぎたようだ。役者さんもジャニタレを除けば特にへたくそというわけではないんだろうけど、演出のせいなのかすべてが学芸会に見えてしまう。
あと、見ていていろいろと疑問が残った。そもそも意識のない昏睡状態の人間に催眠療法は可能なんだろうか、冒頭で人間の体に魂を入れ替えられたウサギ男が毛虫を食べるシーンがあるが、ウサギはそもそも虫は食べないはず、なぜ大西流星はセリフがあんなにも棒読みなのか、玉木がおばあちゃんに置物で頭を殴られるシーン、そしてそのおばあちゃんを玉木が置物で殴り返すシーン、どちらも殴ってるふりをしてるだけで殴られた時の鈍い音がならないのは何故なのか、そしてそのあとの子役の芝居もかなり不自然、というように一番盛り上げなければならないクライマックスのところで演出がどうしようもないことに。
最後の最後に本作の題名の意味がわかるというラストのシーンはなるほど。
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