「【“生と死の境目”タナトフォビア(死恐怖症)を抱える女子大生が、廃団地に住むパラノイア集団と遭遇して・・。アリ・アスター監督の「ミッドサマー」を換骨脱退した作品。筒井真理子さんの笑顔が怖すぎます。】」N号棟 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【“生と死の境目”タナトフォビア(死恐怖症)を抱える女子大生が、廃団地に住むパラノイア集団と遭遇して・・。アリ・アスター監督の「ミッドサマー」を換骨脱退した作品。筒井真理子さんの笑顔が怖すぎます。】
ー 私は、チキン故にホラー映画は滅多に映画館では観ない。理由は分かっていて、10年前まで行っていた登山で、数々の心霊現象(特に、無人小屋でのポルタ―ガイスト現象)を経験しているからである。
が、今作に筒井真理子さんが出演されると知り、勇気を奮って鑑賞した・・。-
◆感想
・岐阜県富加町で、かつて起きた”幽霊団地騒動”がベースになっている今作だが、冒頭シオリ(荻原みのり)が、大学の講義で“生と死の境目”をテーマにした授業で教授(彼は、ラスト、意味深な失踪を遂げる)から課された”生と死”についての考察をまとめたレポートを提出する。
ー 常に抗鬱剤と思われる薬を服用するシオリを描いたイントロと、ラストの繋がりは良い。-
・元カレのケイタとケイタの彼女カスミと嫌々ながら、岐阜の廃団地に赴くシオリ。だが、そこには複数の(多くは)白い服を着た複数の人達が住んでいて・・。
ー そして、起こるポルタ―ガイスト現象。グッと我慢して鑑賞続行・・。ふう・・。-
・そして、廃団地に住む人々を束ねるカナコ(筒井真理子)が登場。笑顔を浮かべつつ、三人を迎えるが・・。
ー ラスボス登場である。筒井真理子さんの笑顔の怖さを知ってますか・・。知らない方は「よこがお」を見る事をおススメします・・。-
・心霊現象の中、ベランダから飛び降りる夫を”殺した”母と子。けれども、廃団地の人々は何もなかったかのように、翌日、パーティを開く・・。
何かがオカシイと気付いたケイタとカスミは逃げようとするが・・。
ー マタマタ、笑顔を浮かべたカナコが登場。笑顔で、カスミの腹部を刺す。-
■ここら辺のストーリー展開が粗いのは、残念。ベランダから飛び降りた母と子から血を抜き取る作業をする男。だが、彼は”言われた事をやっているだけ‥”と言い、この後は曖昧に・・。
・カナコが死と生に壁は無いと信じた、且つて自殺した腐乱した夫が揺り椅子に座っているシーン。そして、シオリに起こるポルタ―ガイスト現象。(ちなみに、ケイタとカスミは、とっくにパラノイア集団に洗脳されている・・。)
そして、カナコの表情が一変して、シオリに”死ね!”と言葉を叩きつけるシーン。
- 筒井真理子さん、怖すぎます・・。-
■で、コレマタイキナリ舞台は東京に・・。(全くもう!)
・カナコは生命維持装置を取り付けられた母の病室を訪れ、装置を外す。そして、カーテンの陰から現れた母と抱擁する。
- カナコが廃団地で経験した事により、死後の世界はあると信じ、行った行動である。少し沁みる・・。-
<ストーリー展開が粗い部分も多々あるが、カナコがタナトフォビア(死恐怖症)を抱える理由や”生と死”について拘る理由が氷解したラストと冒頭の繋がりは良かった作品。
それにしても、筒井真理子さんの笑顔は怖いなあ・・。>
わかります、わかります❗️
家庭内ホラー🤣
私もうっかり油断して不機嫌地雷を踏みそうになってヒヤヒヤする時があります。
そんな時は、スクショに残してある、LINEで叱られた時のやりとりをそっと見直して初心に帰ります。