君は放課後インソムニアのレビュー・感想・評価
全87件中、61~80件目を表示
眠れない夜と雨の日には
原作は未読だったものの、
直前になってふと思い立ち
コミック既刊13巻のうち
12巻までをアプリで一気読み。
高一から始まった物語は
漸く高三に差し掛かった時点で
この後の展開が更に楽しみな状況ではあるものの、
二時間尺の映画で
どう落とし前をつけるのかも興味の的。
カテゴリー的には
〔君の膵臓をたべたい(2017年)〕に代表される
{ボーイミーツガール}+{難病モノ}の王道を行くものと理解。
とは言え、先の作品がそうであったように、
一捻りは欲しいところ。
主人公の二人は共に「不眠症(インソムニア)」。
そうなってしまった経緯は異なるも、
近しい人間にもそれを明かしていないのは共通。
それが、校舎に併設された
今は使われていない天文台で出会い、
互いの秘密が吐露されることで
『中見丸太(奥平大兼)』と『曲伊咲(森七菜)』の
距離は一気に縮まって行く。
そこから先はお決まりのパターン。
ただ、若干の設定変更はあるものの、
印象的なエピソードはそのまま使い
ストーリーを紡いで行く制作陣の姿勢は好ましい。
一つ一つの挿話が際立ちながら連携も取れているので、
いたずらにこねくり回さずとも
丁寧に繋いでいけば心に残る物語として十分に機能することをちゃんと心得ているよう。
もっとも、これだけの長編を
トリミングしたことの歪みは各所に。
とりわけ二人を取り巻く人物、
養護教諭『倉敷(桜井ユキ)』、
天文部のOB『白丸(萩原みのり)』、
『伊咲』の三人の女友達との関係性が
バッサリと切られているのはどうにも辛い。
彼や彼女等にも夫々のドラマがあり、
原作ではそれがストーリーにきちんと嵌る構成になっているだけに余計。
また、おそらくは、今後のキーポイントとなるであろう「難病」が
本編中では十分に生かし切れていないのも残念。
本作も、
漫画のキャラクターと顔が似ている役者さんを起用との
最近の流行りを踏襲。
ため、物語世界に違和感無く入って行けるメリットが。
が、唯一の例外が『伊咲』を演じた『森七菜』で、
少なくとも容姿はまるっきり似つかない。
それが不思議なことに
彼女の仕草や口調が次第にシンクロ、
まるっきり同一のキャラクターになってしまう。
この変容が素晴らしい。
その為だけにも、原作を読んだ上で鑑賞する価値はあり、で。
唐突に天の川
アニメ8話まで、原作は4巻までの状態で鑑賞。
そちらでは「早よくっつけ」と思ってたが、本作では性急に感じた。
尺の面で薄味駆け足になる点と、2人が一緒に眠るシーンが少なかったのが原因かな。
(原作ではその“理屈ではない安心”が、距離感の説得力になっていた)
また、灰田と担任以外の主要キャラは出ていたが、活かしきれていない。
見た目の雰囲気を拾いつつ、仕草や声音までも全員めちゃくちゃハマってたから一人も削ってほしくはない。
(特に野々さんの雰囲気そのままに実在感を与えてるのは凄かった)
その上で敢えて言うと、例えば白丸先輩の役割を先生にまとめて、そのぶん掘り下げに回す、などの方が一本の作品としてはよかったと思う。
森七菜は『最初の晩餐』で小学生を見事に演じていて驚いたが、今回も一挙手一投足が上手すぎる。
自然すぎて、ともすれば引っ掛かりがないくらいに“当たり前の伊咲”でした。
奥平大兼も評価は高いようですが、彼だけ演技っぽさが強く、少し浮いていた。
ハイライトであるはずの真脇遺跡で、いきなり夜になった上に合成丸出しの天の川はガックリ。
その他も各シーンはよいものの、画作りの統一感がないようにも感じた。
(原作がそうなのかもだけど)役目を放棄した長女を差し置いて中見親子を糾弾するのも違和感。
再入院直前でエンドロールに入ったものの、その背景でアッサリ退院、締め方もぶつ切りでスッキリしない。
花火大会や臨海学校、猫、コメディ要素など散々削ってこれなのだから、2時間ではそもそも無理だったと思う。
七尾のストーンヘンジ
天文ネタかすってるので鑑賞
くすぐったい青春ものだった
天体はデジカメやカメラいいやつ使わないと本当に???なものしか撮れないのでそこは納得 映画だからだいぶ展開がすっ飛ばしてあるのか上達が異様に早い
流星群なんかは大概朝方ピークなんでインソムニアになるんだけど、順序違って最初から睡眠負債つながりの2人 眠れないととかく焦るし不安になるものですが、いざと言う時の友人達が心強いなぁ 友人達キャストも良かった あんなラジオあるのね、初めて知った 漫画も読んでみたいと思った
安斉星来が印象的だった
不眠症に悩む高校生の中見丸太は、校内にあり現在は使用されていない天文台でクラスメイトの曲伊咲と出会った。彼女も同じ不眠症で悩んでいて、その悩みによる共通の秘密を持つことで2人は絆を感じ始めた。そんなある日、2人が仮眠場所として天文台を勝手に使っていたことがバレてしまい、天文台を立ち入り禁止にすると言われた。使い続けるためには休部となっていた天文部を復活させる必要があり、星空観望会を企画し・・・てな話
2人の不眠症や曲の心臓病などもあり、2人の恋に発展するストーリーだが、両方とももう少し惹かれるエピソードが欲しかった。
共通の悩み、不眠症、だけじゃちと弱い。
それと、親まで謝罪に行ったのに、彼氏と一緒にいて妹を放っていた姉ちゃんは叱られなかったのかな?
森七菜も可愛くて良かったが、その友達のほとんど笑わない安斉星来がスタイル良くてソフトボールもカッコよく印象に残った。
2人だけのラジオ
「思っているほど、一人じゃない」とか、「バトンタッチ」の場面のお姉様のセリフとか。
刺さるんですよ。何気ない一言が、この映画。
脚本が大好きですもん、まずはw
ワタクシ、JRで電車通勤してるんですが、往復の車内は貴重な読書時間です。たまに。目が疲れて、活字から逃げたくなることがあるんですが、そんな時のために「星ごよみ365日」と言う、写真に撮影や星たちのエピソードを添えた、眺めるだけの本を鞄に忍ばせてます。夜空を見上げるのは好きだし、癒される。
そんな空気感の映画でした。
桜井ユキで天文台、っつーと、あの、エロエロの「紅いなんたら」を思い出してしまう、エロおやじなBloodでしたが。若い二人を囲むのが、この桜井ユキと荻原みのりと言う絶妙キャストが大好きw
あー、2人とも、良い感じで歳を重ねてるんだー、なんてことを思いながら見れる、ゆったりとした時間感覚が、疲れたワタクシの心にはぴったりでした。
こころに抱えた傷は、眠ることへの怖れという、更に深い傷を生み
同じ傷を抱えるもの同士が出会った天文台
星を眺めるでもなく
ただ人目を避けるがための場所が欲しかっただけの天文台
場所を守りたい、は、2人で過ごす時間を守りたい、と言うだけのこと
に。
気づくの遅いよ、君たちw
だって、先輩はすぐに気づいたでしょ?
「不純だ」とw
心洗われる純愛物語は、ずっと眺めていたくなる、ゆったりとした進行の113分。短命悲恋ものにするんじゃねーぞ!の願いが叶うハッピーエンドも心地よく。
良かった。
とっても。
純情恋物語
綺麗な田舎の綺麗な映像とファンタジーな恋愛
原作はスピリッツで読んでいましたが、スピリッツを読まなくなってしまったのでなんとなく覚えている程度です。
映画は良かったです。
2/3は中学生の純粋な恋愛映画という感じ。高校生には思えないけど、田舎の綺麗な景色とファンタジーだと思えば楽しめます。
残りの1/3は先生や親目線があってうるっと来ました。
また、私も寝つきが悪く、窓の外が明るくなることもあるので、切なく感じました。
難しいのは、森七菜の演じる曲というキャラですね。マンガだと単純に純粋で子供っぽいキャラで済みまが、実写になるとセリフとかポーズとかちょっと厳しい。あざとく見えてしまう。それでも森七菜が演じきっている感じです。さすがというところ。
田舎の綺麗な風景と綺麗映像も良かったです。
逆光や窓の反射とかとても絵作りにもこだわっています。三木孝浩監督っぽく、青春映画向きです。
ただ、VFXシーンで一気に冷めました。
無い方がよかったかな、、、汗
全体的に、中学生の初恋と思えば見てられるけど高校生と思うと、急に非現実的に思えます。
高校生1年生ということなので、まあ、ギリギリセーフかな。
主題歌のMOTOOさんを初めて知りました。いい曲です。YouTube観ます。
不眠症による苛立ちから学校で浮いた存在となった丸太は、同じ悩みを抱...
君は性欲というものがないのかい
2023年劇場鑑賞145本目。
石川県七尾市を舞台にした不眠症の高校生二人の話。今年はアニメではこの作品とスキップとローファー、ラブライブの新作が石川県に深く関係していて、実写ではスパイスより愛をこめてとこちらの作品が現在公開中と、石川県もどれとタイアップすればいいのか持て余している感じがあります(笑)
スキップとローファーは、能登弁をしっかり再現していて非常に好感が持てたのですが、こちらの作品はアニメも実写も全く方言がなく、七尾の田舎なので見慣れた景色も特になく、石川県を舞台にする意味があるのかはなはだ疑問です。田舎なので星はきれいに見えるのでしょうけど。
不眠症の男女なので、必然的に誰もいない夜に行動を二人きりですることが多いのですが、こんなかわいい子と一晩中一緒なのに全然ドキドキしている感じがなく、周りは不純だと言っていますがプラトニックが過ぎます。この頃の男子高校生なんて性の事しか考えてないだろ!まぁ森七菜がヒロインを元気っ子で演じているので色気もくそもなくただかわいい、女のコというより小動物のかわいさなので仕方ないのかもしれませんが。
色々書きましたが、二人のやりとりより、二人のそれぞれの親とのやり取りで泣いてしまいました。
高校生男女の恋と成長譚
原作未読ですが、たまたまテレビアニメでその魅力に触れ、実写化と主演の二人に興味を惹かれて鑑賞してきました。青春のきらめき、恋の甘酸っぱさ、生きる喜びを感じる、なかなかよい作品でした。
ストーリーは、不眠症に悩み、誰にも打ち明けられずにいた高校生の中見丸太と曲伊咲が、校内にある使われていない天文台で偶然出会い、互いに同じ悩みをもつことを知り、二人にとっての安息の地である天文台を守るため、天文部を発足して活動する中で、二人の距離がしだいに縮まっていくというもの。
不眠症の経験がないのでわかりませんが、中見のそれは深刻です。来る日も来る日も眠れず、毎朝絶望を味わいながら学校に向かいます。それを相談できる相手もなく、逆に昼間襲ってくる強烈な眠気のせいで不機嫌そうな態度に見られ、友達から距離を置かれてしまいます。そんな孤独な悩みだからこそ、それを共有できる相手の存在が本当に大きく、中見にとっての曲は、初めて心を許せる特別な存在だったのだと思います。曲にとっても中見は、穏やかに心が落ち着ける特別な存在だったのだと思います。二人の不眠症は、眠っている間に何かを失う恐怖に根ざしているようですが、二人でいれば安心して眠ることができます。それは、互いが相手に安心感を与えていることに他なりません。隣にいる相手の温もりや心臓の音を感じ、安らぎや生きている実感を得ていたのかもしれません。
そんな二人が、悩みを共有できる同志のような関係から、しだいに互いを異性として意識し始め、距離が縮まっていくのは自然なことのように思います。舞台となる石川県七尾市の自然とあいまって、ほのぼのと描かれている感じがとてもいいです。そこに、それぞれの成長譚としての要素も盛り込んでいることが、本作の後味をさらによいものにしています。毎朝、一人絶望を味わっていた中見が、周囲に心を開き、曲と手を取り、仲間に支えられて、やりたいことに溢れた今日へ明るく力強く踏み出す姿が、本当に眩しかったです。曲も、中見の胸に飛び込んでいくことで、死に襲われる恐怖より、誰かの心の中でずっと生き続けることの喜びや安寧を得られるようになったのだと思います。
ただ、尺の関係でしかたないし、そこまで性急だったとは思いませんが、できれば夜空の星のようにもっとゆっくり二人の関係の変化を描いてほしかったです。あと、真脇遺跡のシーンでのメルヘンチックな演出はちょっと興醒めでした。それと、曲の姉!妹のことを理解しているようだったのに、やらかしたままフェードアウトはないんじゃないかなと思いました。
とはいえ、全体的にはすっきりとまとまっていてよかったです。なんだか私も星景写真を撮りたくなりましたし、ロケ地巡りをしたくなりました。8月に金沢出張があるので、時間をやりくりして行ってみたいですね。
主演は森七菜さんと奥平大兼くんで、このキャスティングが絶妙です。まるでアニメから抜け出したような二人が、作品の雰囲気をみごとに作り上げています。脇を固めるのは、桜井ユキさん、萩原みのりさん、MEGUMIさん、萩原聖人さん、でんでんさん、田畑智子さんら。中でも、でんでんさんが、わずかな出番ながらも印象的でした。若手主演作品では、こういうベテランの下支えのおかげで作品の奥行きが増します。
青春✖️森七菜の相性
森七菜の魅力炸裂!快眠できる幸せな余韻!
これは森七菜と奥平大兼をツモった時点で役満勝ち確でしたね。あっぱれでした。
一挙手一投足森七菜の魅力全開でした。特に彼女が凄いと思ってるのは、「肩と口元を使った受けの演技」と「独特なステップで歩き(走り)出す演技」なのですが、今作はどちらも堪能できました…
奥平大兼もデビューで鮮烈と言われてた「MOTHER」ではピンときてなかったけど、今作は上手かったと思います。唇半開きがこんなに合うとは…
やさぐれ工藤遥も、やさぐれ萩原みのりも、冴えない萩原聖人も、フワフワMEGUMIも、ボディーを透明にしないでんでんも、脇のキャストにも恵まれていたと思います。キャスティングが見事。
アニメ版も見ているので、インソムニアの設定も生かした上でここまでで一番盛り上がってたと言ってもいい林間学校の花火のシーンがまさかカットされるとは…と思ったけど、セカイ系とは言わないまでも“二人だけ”の物語だと強調したのは良かったのかなと思いました。その分クラスメイトは完全にモブだし、周りも基本的には良い人しか出てこないから…というのもちょっと思った。
あと、この作品のトーンで押すんだったら、奥平大兼と萩原聖人の大声で思いを伝え合うシーンはいらなかったかなあという完全に好みの問題。それこそ向こうの家族と退治しているときにその話を一緒に解決させることで、怒鳴らせない展開を作り出せたんじゃないかなぁと思いました。
あと、CGはいくらなんでもです。
原作もそうなんだと思うけど、LINE通話じゃなくラジオという一方的に話しかける体裁を取っているのも良い。その自分の呟きだけのラジオすら必要としている人がいる。なんなら入院中でもその形なら双方向でなくても二人のコミュニケーションがとれる。ポスターの「ひとりじゃない」にも繋がってくる良い演出だなと思いました。
エンドロールに写真を並べたのも、ラストカットの〆も良かった。後半インソムニア設定はもはやどうでも良くなってるけど、インソムニアを克服するのではなく付き合っていくことを暗に示しているのも、短所を長所にじゃないけど、誠実な描き方だと思いました。
気になる点はあるのでフルスコアにはできないが、今週間違いなく本命の一作。
今年207本目(合計858本目/今月(2023年6月度)32本目)。
今週(6月4週)本命にしていた作品できわめて評価の高い映画です。
石川県を舞台にして、廃部扱いになっていた天文学部の部屋からであった高校生の男女の天文学部としての活動や、男女の恋愛、ほか、それぞれが抱える過去・未来にかかわるお話です。
どれを主軸にするかは難しく複数の筋が入り乱れていますが、個人的には天文枠という扱いで見ました。ついで、高校生どうしの恋愛といった観点です。
この場合、まず天文パートに関しては、映画作成協力に、天文関係の雑誌(星ナビなど)や石川県の実在する科学館などが出てくるため(映画内では施設は明示的には出ない。星ナビの雑誌は出るだけ)、この点はきわめて正確に描かれています。といっても、7月からが舞台のこの映画では、主に夏の星座がメインのお話になるところ、出てくる星や星座はどれも小学理科レベルですが、意外に忘れている方も多いかなと思います(夏の大三角、さそり座、北極星、北斗七星(おおぐま座の一部))。
一方で「高校生どうしの恋愛」という観点で見ると、ここはよくあるいわゆる「毎年存在する」、いわゆる「女子共感度最高」等とある毎年おなじみの枠(モエカレやちぎら君等)とは明確に違い、お互いの考え方ははっきりとしていて好感が持てます。そして、それぞれが抱える過去、現在の問題についても趣旨が明確で、特に女の子の主人公のそれ(抱えている問題)については、リアル日本においてもいろいろ研究が進んでいる事情があるものであり、この点についての言及があったことも良かったところです。
いわゆる「青春映画」のタイプに分類されると思いますが(ここに、天文ネタや石川県ローカルネタが出てくる。なお、石川県ローカルネタと言えども、方言表現には配慮があり、聞き取れないという状況は発生しません)、見て損はなかろうという一作です。
天文については確かに配慮が少ないかな(事実上、理科の星座・天文は小学4年でおしまい、という方が少なくない)という印象ですが、見た後の感想がすっきりする好タイプの映画です。
採点に関しては以下の点を考慮して4.5まで落としたものですが、天文ネタに関しては配慮のない点(以下に述べる点)がないものは一律0.3減点の扱いです。
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(減点0.3/天文に関する描写の一部の配慮が足りない) ※この点は減点0.3で統一
・ 天文学部という事情、また舞台が高校という事情もあるので、かなり豪華な天体望遠鏡が出ますが、天体望遠鏡の取り扱いには細心の注意が必要で、特にこれで太陽を見てはいけません(失明の原因になります/リアル日本においても事故は毎年発生しています)。
この点は、一応にも天文をテーマにしていること、また、天文雑誌や実在する石川県の科学館(プラネタリウム)が協力にあがっている以上、せめてエンディングロールでの配慮は欲しかったです(「天体望遠鏡は説明書をよく読んで使いましょう、太陽を直接見てはいけません」等)。
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【”生きている事を全力で肯定する!”不眠症の男女高校生の、学校の使われていない天文台から始まった星空純粋異性交遊。作中のロードムービーシーンも良いアクセントになっています。】
■毎夜、眠れないせいで、何時も不機嫌なナカミガンタ(奥平大兼)。彼は使われていない学校の天文台で仮眠していた同級生のマガリイサキ(森七菜)と出会う。
二人は同じ、不眠症の悩みを抱える中、天文台を守るため、天文部を結成する。
そして、それまで”前に進めなかった”二人は、元天文部の女性(荻原みのり)のアドバイスを受け、天体展望会を企画したり、星空の写真を撮るうちに距離を縮めていく。
◆感想
・不眠症を共通点として、ナカミとマガリが距離を縮め、前に進んでいく姿が良い。
ー ナカミの不眠症の原因:それは父(荻原聖人)が言ったように、彼が小さい時に母が、彼が寝ている時に朝食だけつくって、家を出たため。
マガミの不眠症の原因:推測だが、幼い時から心臓に病を抱え、数度の手術を経験したために、一度眠ると二度と目が覚めないのでは・・、という不安。
今作は、そんな二人が出会い、トラウマを克服し前に進む姿なのである。-
・そんな二人が、一緒に写真を撮る旅に出て(お目付け役のマガリの姉は、彼氏とお泊り旅行のため、途中退場・・。)縄文時代の真脇遺跡で、ナカミはマガリに告白。
だが、マガリは心臓を抑えて倒れてしまい・・。
そして、マガリの家に行き、二人で撮った真脇遺跡から星空を撮った写真が入選したことをナカミがマガリのお母さん(MEGUMI)に頭を下げながら、窓からマガリに告げるシーン。そして、マガリもナカミに旅では言えなかった彼への想いを叫ぶ。
<ナカミとマガリは勿論、彼らを支える級友たちの姿や、家族の二人を心配する姿も自然に描かれている。
今作は、物語展開としては、粗い部分もあるが、今までにないパターンの”ボーイ・ミーツ・ガール”の小品である。
森七菜さんの、弾けるような笑顔や、旅先での楽しそうな姿も魅力です。>
無理じゃない‼️❓だつて‼️❓お前は‼️❓まだ‼️❓生きているじゃないか‼️❓
最初、普通で、何も起こらないのかな、なんて考えてたら、やたら感動した。
私たちは大谷翔平や藤井聡太では無いし、普通に生きて、普通に不幸に見舞われ、普通に苦労して、死んでいくのだけれど、出逢いは多いし、生きる選択は自分次第だし、真摯な気持ちは通じることもある。
そんな普通のことだが、なかなかできないことを主人公は教えてくれる。
森ちゃんは、中村倫也と共演したパテイシエの役柄の時から輝いていた、豊満な胸を封印して見事な女子高生を演じました。
こんなに地味な展開なのに、丁寧に作られていて好感が持てました。
青春いいな、人生いいな、出逢いいいな、ひたむきに生きる姿に感動した。
本当に意外に拾い物の良い映画でした🎞🎬🎦
誰でも、是非
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