劇場公開日 2022年8月19日

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「犬も猫も家族」ハウ asicaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5犬も猫も家族

2023年8月12日
iPhoneアプリから投稿

我が家は17年間、猫を飼いました。
死んでしまってから間も無く10年になろうとしていますが。

犬は飼った事はなく 今年92の母が2匹のパグをとても甘やかして飼っていました。
ドッグフードなど食べさせた事はなくいつもササミや牛肉を茹でてあげてました。
歯周病になって1匹は全身麻酔で歯石を取る手術中に死んでしまい、リードは殆ど付けず。とても頭が良いから、と言うのがその理由でした。とんでもない話です。
犬の飼い方としてはもう糾弾される要素満載。

犬も猫も 飼うと家族旅行には行けません。
ペットホテルに預けるという選択もありますが、犬は人につく猫は家につくと言うように 猫は家を離れるのは餌が無いより苦痛です。

うちの猫は自由に外を歩く猫じゃなくマンションの室内だけが世界。ドアを開けて我が家のフロア前をウロウロするのがお散歩。

私はアレルギーがあったらしく、猫が死んでしまってからすっかり治癒した喘息とアレルギー性鼻炎がそれを証明してしまいましたが アレルギーあるからって 死ぬ訳でもない程度ならそれで手放す事はなかったです。
家族なので。

なので 死んだ後 別の猫を飼うとかも なし。
猫派とかでなく うちの猫だけ好きだっただけです。

そういう私がこれを見た感想になります。

と言うのも この映画は 熱烈犬派とかただいま絶賛飼い犬してます の人に 甚だしく評判悪いらしく。
でも これを好んで見たい人は そもそも犬好きで。
ターゲットと作風が合ってないのでは? と推測されるからです。

私は この構成は 上手く行ってると思いました。
犬は 帰巣本能がある と言うのは周知の事実で 過去には映画でなくとも 実話で 日本列島の半分(今回もそうですが)を徒歩で(?) 帰って来ています。
有名な話です。

鼻という器官は かつては人間も匂いを嗅ぐ以外に方向がわかったのだという仮説を聞いた事があります。
方向音痴の私は全くその機能が退化した典型ですが。
うちの亡き夫は どこかに車で出かける際、行きは揉めて夫婦喧嘩になる事度々だったのに帰りはちゃんと帰れる人でした。古代人に近かったんでしょう。

このハウの帰り道は 日本という国が現在抱えるいろんな問題を踏襲しつつ丁寧な描写で描かれていきます。
田中圭に 早く会わせたい視聴者がイライラするくらい。

DV夫がカッターナイフ出した時には、え!刺されてしまうとかナシでお願いしますよ とか 車のガソリンが垂れてきた時も爆発に巻き込まれ、、やめてよね! ともう 田中圭に会う瞬間だけを心の支えにして見てる訳ですよ。

それなのに一軒家をマンションに引っ越す たみおさん。
何してんねん😕です。

でラスト。

なるほどね。そういうオチを持って来ましたか。

という事で私的には まあまあ面白かった、かな。

asica