「とても好き。ハウのプルーンみたいな黒い鼻に癒されました。」ハウ 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
とても好き。ハウのプルーンみたいな黒い鼻に癒されました。
堪んないですね。
犬好きにはもう堪んない。
ハウにクンクンしたい。
ハウのモジャ毛をクシャクシャにして戯れたい。
白くて大きくてちょっと不細工な顔のハウ。
ハウが声を無くしてワンとかキャンとか泣けない理由は、
哀しくてとても書けない。
ハウが犬の保護センターに捨てられた理由も哀しくて
とても書けない。
それでも民夫(田中圭)に貰われて
相思相愛の日々。
それは長くは続かなかった。
ハウがボールを追いかけて・・・
階段を転がったボールは宅配便のトラックに跳ねて入り、
ハウはトラックに乗って横浜まで行ってしまう。
そしてなんと青森まで・・・
そこからのハウは記憶にある民夫の匂いを求めて、
798キロの長い長い旅をして、
ボロボロに疲れて、
ドロドロに汚れて、
多くの出会いと別れを繰り返す。
その出会いのエピソードも回分のように繋がっている。
それはハウの誕生から現在までの歴史を遡る旅でもあった。
民夫とハウの心境を優しく語る石田えりこのナレーション。
良い人全開・人畜無害感が最高な田中圭。
暖かく見守る同僚の池田イライザ。
出会う人も、
宮本信子、石橋蓮司、利重剛、市川実和子、田畑智子と豪華です。
ラストは予想外でもあり予想内でもあり、
ハッピーともアンハッピーとも、
どちらとも言える。
奥の深いラスト。
私は良かったと思います。
犬と人間の何か途轍もなく深い心の繋がりを、
のほほんとした緩い画面とストーリーの中に、
動物との接し方に、
愛だけでは語れない
さまざまな事情とか運命を感じて、
この映画は深いなあ・・・
人生の真実が詰まっているなぁ・・・
そう思いました。
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