「生きづらさを抱えた子供」カモン カモン arlecchinoさんの映画レビュー(感想・評価)
生きづらさを抱えた子供
真面目な良い映画です。
頭がよく達観した9歳児ジェシー。父親が分裂病で、母親はジェシーと夫の両方のケアをしきれない。ジェシーはそんな日々から生きづらさを抱えることになる。母親が父親のケアのために家を空けざるを得ないとき、伯父ジョニーはジェシーを預かることになるのだが...
ジェシーには子供ゆえの弱み、ジョニーにも子供を扱う上での弱みがあり、2人の生活はなかなかうまくいかないが、次第に信頼関係が芽生えてくるという感動的な物語。私自身はわがままで生意気なことを言う子供が好きではないので、ジョニーの我慢を尊敬しちゃいますね。
ジョニーのラジオの仕事である「子供へのインタビュー」が多く挿入されていて、そのどの発言もとても印象的で、効果的にちりばめられていました。
ジェシー役の子は信じられないくらい素晴らしい演技でした。
C’mon, C'monの字幕が「先へ、先へ、」みたいだったけど「ガンバレ、ガンバレ」なんかのほうが相応しいと思うけどなあ(似たようなもの?)。苦しい自分に向かってエールしてるんだよ。ずばり題名なんだし重要なとこだよ。まあしょせん字幕だから"Lost in Translation"があるわけですけどね。
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