「子どもは子どもじゃない」カモン カモン まるさんの映画レビュー(感想・評価)
子どもは子どもじゃない
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ホアキン・フェニックス演じるジョニーが、色々と事情があってある期間だけ甥のジェシーと一緒に暮らすという物語。
ジェシーがまた世界中の木は菌のパイプで繋がっているだとか、陰謀論が好きだとか、風変わりな子どもだけれども、「おじさんはママと話をしないの?」(話は何度もしているが腹を割った話はしていなかった)などと聞くシーンは、繊細で敏感で鋭い彼の性格をよく表している。
また、ジョニーはラジオの仕事をしていて、アメリカ国内の移民の子どもたちにインタビューをするのだが、子どもたちの回答が漠然としてはいるが大人よりも的を射ているものがありハッとさせられた。
最後の方に、「おじさんは僕といた日々のことを忘れる?僕が覚えていてあげるから大丈夫」と話すシーンは、記録に残せるからと録音をしているジョニーにとって最も欲しかった言葉なのではないだろうか。
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