「Be funny comma when you can period.」カモン カモン デブリさんの映画レビュー(感想・評価)
Be funny comma when you can period.
主人公のジョニーがラジオDJで、ユニークでこまっしゃくれた甥っ子の面倒を見ながら、いろんな子どもたちにインタビューしていくストーリーで、とにかくセリフが面白かった。
予告編にも使われていたと思うけど「おじさんはバカの中でも一番バカ」とか「ふざけよう、テン、そうできるときは、マル」とか、タイトルにもなっている「カモン」を繰り返すところとか。
エンドロールで子どもたちがジョニーのインタビューに答えている(という体の)音声が流れていてそれも面白く、私がいた上映回では、マーベル映画以上に誰も途中で席を立たなかった。
映像もよくて、白黒映画なのに公園の緑が美しかったような気がしたし、セピアっぽい色合いの街も見た気がする。
それにしても子どもって本当に小憎たらしいときがあるなあ。天使のようで悪魔のようで、でもそれこそが子どもっていうことなんだろう。ジェシーに対して怒りすぎてしまって落ち込むジョニーが好きだ。9歳の子どもであっても一個の人間として本当に見ていて、だから子どもがイタズラをしたからといって一方的に怒鳴りつけたりするのはありえない、という価値観をジョニーもヴィヴも持っていて、欧米のこういうところは尊敬できる。
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