「ウッディ・ノーマンという新たな才能が一番の見どころかも…」カモン カモン 12shiho28さんの映画レビュー(感想・評価)
ウッディ・ノーマンという新たな才能が一番の見どころかも…
大人と子供が、お互いに1人の人として向き合う、ということは、当たり前なのに現実には難しい
大人と子供で抱える問題の重さも深刻さも違うと考えがちだけど、立場が違えばキャパも違う
向き合い、ぶつかり合い、曝け出しあってようやく道筋が見え始める
子供のいない独身中年男ジョニー、両親の問題に振り回される9歳の甥っ子ジェシー、夫のメンタル面の問題に疲弊するジョニーの妹でありジェシーの母ヴィヴ
ジェシーの父の療養の関係で、ジョニーはジェシーを数日間預かることになるが、それは容易いことではなく…
彼らの不器用且つ真摯なやりとりは、あちこちぶつかりながら、彼らなりの道筋を見つける
主演のホアキン・フェニックスの頼りなさと、甥っ子ウッディ・ノーマンの子供らしさと情緒不安定さが混在した危うさが、ストーリーの進行と共に徐々に変化を見せていく様が秀逸
モノクロの画面も、随所に音楽が散りばめられた構成も、若者たちのリアルな声が聞けるインタビューも良い
なんだけど、正直予告編を本編が超えていない印象を受けた
どこが、と言われるとむずかしいけど、これだけの役者陣ならもっと面白くなった気がしておしい
個人的に☆5中☆3
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