「こまっしゃくれた甥っ子に振り回されながらも冷静に優しい伯父さんであろうとするホアキンにリスペクトしっぱなしの108分」カモン カモン カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
こまっしゃくれた甥っ子に振り回されながらも冷静に優しい伯父さんであろうとするホアキンにリスペクトしっぱなしの108分
仲のいい妹の息子は9歳。なかなかめんどくさいお年頃。ホアキンおじさんは訳あって独身で子供はいない。この子、アスペルガーっぽい。知能はすごく高い。大人の気持ちや考え方をわかっていて、逆らうもんだから、イラっとしてしまうところをホアキン・フェニックスが堪える表情や行動を見守る108分。字幕(毎度お馴染みの松浦奈美さん)を追いながら、ホアキンを観る濃厚な108分。
認知症の母親とノイローゼの亭主と多感なお年頃の息子の世話で手一杯の妹役の女優さんは嫌みったらしいことは一切言わない中嶋朋子のような感じのしっかりした人。好感度高かったです。彼女と独身の兄役のホアキン・フェニックスの会話もとてもしんどいんだけど、それでいて暖かい。
あったかいんだから~
古い?
セピア色の精緻な映像がノスタルジックで、小さかった頃に接した親戚のおじさんをついつい思い出したり、親戚の子供に手を焼く自分を想像したり。
たくさんの子供のインタビューの言葉にも癒されました。
でも、みんなすごいボキャブラリー豊かなのよ。ジェシーも。
9歳って、バーカとウンコしか言わないんじゃね、フツー。
そう思う気持ちも少しはわかって欲しいな。
録音機器はジェシーの関心を引き付けて、仲良くなるのに絶対一役買っている。とくにモフモフのマイクね。
人の気持ちを穏やかにして、本心を引き出すホアキン・フェニックス。この人がジョーカーと同じ人なんだから感心するのみ。
今晩は
電動歯ブラシのシーンは面白かったですね。(日本でもあるのでしょうか・・。)私だったら、レッチリのロックンロールが流れる歯ブラシか(歯ぐきから血が出そう・・。)ビリーアイリッシュのエレクトロポップ&ロックが流れる歯ブラシ(聞き惚れて、時間がかかりそう・・)が良いなあ。では、又。