「本好きな方にはおすすめです」マイ・ニューヨーク・ダイアリー グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
本好きな方にはおすすめです
私にとってサリンジャーといえば、村上春樹さん。
そもそも
『キャッチャー・イン・ザ・ライ』
『フラニーとズーイ』
の二作品しか読んでないのですが、いずれも村上春樹さんの翻訳でした。
おれ、ちゃんと理解できたのかな?
というのが正直な読後感で、作品世界にのめり込んだとか、それほど共感した、という記憶はありません。ただ、人ごととは思えない不思議な感覚があって、いつかは読み直そうと思いつつ、まだ読み直してないといったところです。
なのでこの映画の中で、俺はフラニー派、なんてセリフを聞いても、嬉しい反面、ちゃんと覚えてればよかったという悔しさも。
ジョン・レノンを殺した犯人が『キャッチー・イン・ザ・ライ』に影響を受けていたらしいという話は有名ですが、日本の映画ファンにとっては、『天気の子』の帆高が読んでいたのが村上春樹さん訳の『キャッチー・イン・ザ・ライ』だった、というほうが記憶に残っているかもしれませんね。
私の中では、新海誠監督の『君の名は。』は村上春樹さんの短編『4月のある晴れた朝に100%の女の子に出会うことについて』にインスピレーションを受けて作られたということになってるので、映画を見ながらあっちこっちに記憶が飛んで懐かしく有意義な時間でした。シガニー・ウィーバーさんを見ていても『エイリアン』のことを思い出さなかったくらいですから。
ところで、映画の方ですが…
主人公はそれなりに夢を持ってはいますが、何がなんでも❗️というほどの気概は感じられません。
本来の夢とは違う方向で着実に成功していく姿は、そのままでも十分幸せだよね、自分だったら大満足なんだけど。
でも、主人公は当初の夢に向かって軌道修正し…。
という感じなので、それほど刺激的でも、大逆転劇のカタルシスがあるというわけではありません。
ある意味、(文学的才能という点を除けば)誰にでも経験がありそうな仕事と恋愛の〝あるある〟です。
本が好きな方、サリンジャーや村上春樹さんが好きな方には、満足度の高い映画だと思います。
私も「キャッチー・イン・ザ・ライ」といえば、「天気の子」のイメージが強いです🤔本作は本好きで文学に親しんでいる人にはたまらない作品でしょうね👏私は本作で自分の知識と教養不足を再認識しました😅
グレシャムさん、こんにちは!
はい、おっしゃる通りこちらでもムーンリバー流れてましたね🤗グレシャムさんのコメントでそういえば!!って気付きました。
さすがですね☺️