森のムラブリ インドシナ最後の狩猟民

劇場公開日:

森のムラブリ インドシナ最後の狩猟民

解説

タイやラオスの森で暮らす少数民族・ムラブリ族を追ったドキュメンタリー。インドシナ半島のゾミアと呼ばれる山岳地帯で、森の中を移動しながら狩猟採集生活を続けてきたムラブリ族。バナナの葉と竹で寝屋をつくって野営し、平地民から姿を見られずに暮らす彼らのことを、タイの人々は「黄色い葉の精霊」と呼ぶ。ドキュメンタリー映画「ベオグラード1999」などの金子遊監督が、ムラブリ族の言葉を研究する言語学者・伊藤雄馬氏とともに2年にわたってムラブリ族の姿を記録。タイ北部に暮らすムラブリ族最大のコミュニティを取材するほか、ラオスで昔ながらの狩猟採集を続けるグループへの接触を試み、ムラブリ族の謎めいた生活を世界で初めて撮影することに成功した。

2019年製作/85分/日本
配給:オムロ、幻視社
劇場公開日:2022年3月19日

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映画レビュー

3.0いいね

2024年9月24日
Androidアプリから投稿

映画としてはなってないよ、いくらドキュメンタリーとはいえ盛り上がりや流れは必要だと思う。この映画にはそれがまったくない、からなってない。けど、私がこの村落に行ったみたいな気持ちになれる、不思議な面白い映画でした。

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三毛猫泣太郎

3.5【ラオスとタイに住む狩猟採集民「黄色い葉の精霊」ムラブリ族の生活を捉えたドキュメンタリー映画。民俗学好きの方には面白いドキュメンタリーではないかと思います。】

2024年8月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

幸せ

ー 言語学者の伊藤雄馬氏がムラブリ族に密着したドキュメンタリー作品。ー

◆感想

・ムラブリ族は、タイの人達からは姿を見られずに常に移動して暮らす山地の遊牧民である頃が語られるが、撮影された人たちの顔付は、日本人と言われても違和感が全くない。

・生活は、家を持たないが葉っぱの下で暮らしている。格好は、やや古びたカラフルな衣装である。カメラが入ったのでお洒落をした訳でもないようである。

・奥さんに、村に出掛けてばかりで何も持ってこないために怒られる男の姿や、何よりも炊事風景が面白い。
 魚は、普通に塩焼きだが串には刺さずに、茎の様なモノで挟んで焼いたり、煮たり・・。
 竹筒に、モチ米を入れて炊いたりする風景は、アジアで良く見たなあ。

<文字を持たないムラブリ族の人達は、驚くほど警戒心がなく素直に言語学者の伊藤雄馬氏の願いを聞いているが、彼の関係性を構築するのは、随分と苦労したのだろうなあ。
 今作は、民俗学に興味がある方には面白いと思われるドキュメンタリー映画だと思います。>

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NOBU

5.0わくわくして観賞できまました!やってることが凄い。

2022年11月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ドキュメンタリー映画にハマっているオニギリと申します。
本作品はドキュメンタリーという感覚以上に「物語」として興奮しました。
やってること(ネタバレにならないように伏せますが)が凄いと感じました。
最後まで飽きさせません。
その上、途中にあるインタビューに関しては、遠い異国と言うよりも日本に住む我々に通じる課題感で身近に感じる部分も多く、本当に飽きさせない作品でした。

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おにぎり

4.0途中でねむってしまったが

2022年5月23日
Androidアプリから投稿

狩猟採集民族のマインドのようなものを知りたくて、観た。
一節によると、仏教の僧侶と、狩猟採集民族のマインドには共通するものがあるそうな。
(未来に悲観しない。今、ここを生きてる時間感覚など)
それで、実際の生活を見れば、ホントなのかわかるのかなー?と思い。

実際に観たところ。
ホームレスの人や、方丈記を思い出した。
大原扁理さんとか。(←書籍を読んだたけですが)
たまたま、出ていた方々がそういう、まったりした感じの性格だったのかもしれない。

また、女性の方がしっかりしてる?勤勉な感じがした。
ただそれも、定住を前提にしている私の偏見が入ってるのかもしれないが。男で、芋を掘ってた人がいたな。
男は外に出たら、何か、家族のためにお土産的なのを持って帰ってくることが、やはり大切みたい。

炭水化物は貴重な栄養源。
白くて、柔らかくて美味しいもの。
肉、魚はたまに食う。
でも、みんなスリム。
私らがデブなのは、炭水化物が悪いのではなく、ただ、ただ、食い過ぎなのだということがよくわかりました。(笑)
みんな、器用にその場でさばいて食べたりしてて、やっぱ生活力が違うなって思ったり。

大義とか、意識高い系とか、そういう感じのものは観られず。
家族がベースで、村とか、それ以上の集団にならないと、意識高い系の精神性みたいなのが出にくいのか。

それとも、意識高い系の人は、もっと、より良い場所へと移住してしまったのかもしれない。

かつて人を殺して、食べる、悪い人もいたそうだ。
実はそんな人が意識高い人だったり?
まだまだ、わからないことばかりだが、まったりしていて途中、眠ってしまった。

こういう空気感が、狩猟採集的なマインドなのかも。
食うのに一苦労。腹減った、が、共通のキーワード。
でも、悲観的ではない。
じっくり、まったり。「生活」が基本。

男は、フラフラ。
腹減ってる。食い物をみつける。
だから食い物見つけると、どや!
そして、食うのが幸せ。

そんな感じか?←やはり偏見多いかも

最後に。
気づくと、生きるハードルが下がった気がする。
(最近は芸能人や若者の自殺も増えてるらしい。日本もこれから貧困化する可能性があるらしいが、こういうのを観ると、また世界観がアップデートされるかもですよ)

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neo