「ナイスステップ」ケイコ 目を澄ませて Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
ナイスステップ
先天的に耳の聞こえない実在の女子ボクサー小笠原恵子氏をモデルにしたドラマ。
2020年12月、デビュー戦を勝利した主人公が2戦目に向かい準備をしているところから始まって行き、コンビネーションのミット打ち良い音させてるね~と思ったら、8割ミットマンが…まぁ実際もこのぐらいの経歴だとそんなものか。
荒川拳闘会にやって来た経緯を説明しながら、ジム閉鎖への流れになって行くけれど、出し倦ねる手紙の真意は…。
女性ならではの思考なんだろうけれど、何だかイマイチ釈然としないのは、やっぱりハングリーさとかボクシングに懸ける思いみたいなものが伝わって来ないからですかね。
この時点でそれ程の思いがあった訳でもないのだろうけれど。
どちらかというと主人公よりも関わる人物を主に、丁寧に丁寧にみせている様な感じで、主人公がそれに呼応する様もあまり感じられずのっぺりしている印象。
最後は少し気概も見えたけれど、これと言って刺さるものはなかったかな。
作品とは関係ないけれど、隣席のお方がコメディ映画みたら笑い死ぬんじゃないかってぐらい、終始フガフガとわかってるふりの笑っているふりをしていて鬱陶しかった。
> 8割ミットマンが
そうなのか、そうなんですね。
ああ、ミット打ちしてみたい。あんな音出してみたい。めっちゃ強くなった気がするんだろうなあ。
ジムに響くそれぞれの音が、気持ち良く耳に残る映画でした。
美紅さん
コメントありがとうございます!
「主人公に関わる人物の鼓動」そこは私もとても良かったと思います!
ただ、そこに対して主人公の描き方が負けてしまっている感じがしたんです。
ボクシングにかける意気込みと言いますか生臭さというか…確かに女性らしいといえばそうでしたね。