劇場公開日 2022年9月24日

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バビ・ヤールのレビュー・感想・評価

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4.0The Absolute Horror of Existence

2022年8月29日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

怖い

I feel like I have written a fair amount of reviews on films exploring the Holocaust this year. Perhaps the standoff in Europe which has now erurpted into warfare has effected bringing this apprehension to the fore. Babi Yar, about a Ukranian Kristallnacht in Nazis' domain of the nation in 1941, is a dark, disconcerting documentary evoking the poignant monochrome nature of Bella Tarr. Saddens.

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Dan Knighton

3.5因縁の土地キーウ

2023年4月7日
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ヒトラーの為の虐殺会議でバビ・ヤールって確か言及してたので見ました WWⅡは米、旧ソビエトのお陰で終戦したらしいのですが、ウクライナ、イタリア、ウクライナ国内のユダヤ人等立位置が分かっていないと、独軍が到着した時にはウクライナ側が歓迎していたりちょっと国際関係が?でした 人も大勢ゾロゾロ歩いていてもう誰が何人だか、戦禍で大混乱しているのか、やはり市民も虐殺に巻き込まれた人がいたようだ 後の生き残った人達の証言、公開処刑かなりショッキングだった 撮影したのは誰だろう?実際の爆撃音は激しくて恐ろしい、今でもまたウクライナはこんな状況なのだろうかと考えた

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ゆう

3.5“映像”こそ最大の教材

2022年11月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

凄いという情報だけは入っていて、怖いもの見たさで久々に第七藝術劇場まで足を延ばし鑑賞して来ました。 ドキュメンタリーなので覚悟はしていましたが、昔ホロコーストを描いた『夜と霧』を観た時と同等の衝撃を受けました。 セルゲイ・ロズニツァ監督の作品は初見ですが、ウクライナのキエフで育ったそうで、本作は1941年のウクライナの首都キエフ郊外で起きた「バビ・ヤール大虐殺」を全編アーカイブ映像で描いた作品であり、今のウクライナ戦争を考えると、本当に呪われた土地の様に感じてしまいます。 しかし、最近中国の歴史小説を好んで読んでいるのですが、大陸というのは異民族間でもう何千年も前からずっと同じような戦争を行ってきて、同じような大虐殺の記録も山ほどあり、あまりにも昔だとそれが事実であっても神経が麻痺していて読んでいても「ああ、そうだっのか」位にしか思い至りません。最近読んだ『項羽と劉邦』の中でも項羽が行った大虐殺も規模はもっと大きかった筈です。アニメの『キングダム』でも同じように何万人を生き埋めにしたエピソードもありました。日本では何百年前の織田信長だって大量虐殺していますしね。 この地球の大地はどれだけ人間の血を吸ってきたのだろうと思わずにはいられません。 この作品の出来事は1941年であり、私の生まれるたった14年前であり今からでもたった81年前の出来事なので、何千年経っても人間の本質って大きく変わっていないという事がよく分かります。そして、こうして映像で残っているのを観ることが出来る私は、まさに“映像の時代”に生きている人間なんだと実感できました。更に技術向上により昔の映像もかなりリアルに再現でき生々しく観るが出来ました。 恐らく確信犯だと思いますが、敢えて説明を簡略化して時系列順だと思われる映像の断片を観ることだけに集中させられる作品なので、記録映画を見慣れていない人には苦痛でしょうが、映像そのものの力を信じての編集だと思います。 実際の「バビ・ヤール大虐殺」は写真だけで動画はなかったのですが、その後のドイツ軍戦犯の公開処刑は最初から最後まで動画で映し出され“戦争”とは?を考えさせられました。 それと同時に映像の持つ力も感じ、私自身これまでに“映像”によってどれだけ自我を確立したか分らないほど影響を受けてきました。 映画を含め、テレビニュースなどの大事件、大災害の映像から、今では個人の動画配信まで様々な影響を受け考えさせられます。近々では韓国梨泰院のハロウィンでのYou Tubeの事故映像なども衝撃的でした。生々しい演出のない映像により人間の行動や本質が垣間見えてきます。 人間(人類?)がもし成長できるとするならば、“映像”こそ最大の教材であって、本作などはとりあえず成人した人間なら、人間を知るための知識として絶対に見る(見せる)べき作品である様な気がします。 追記. しかし、この大虐殺はたった2日で3万人以上のユダヤ人が射殺されたとのことですが、近年の日本はこれ位の人数が年間に自殺しているという事も忘れないようにしておきたいです。

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シューテツ

3.0説明不足に淡々と流してるだけ…

2022年10月8日
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鑑賞方法:映画館

『ドンバス』の監督ですが、 今回は、ほぼ映像を淡々と流してるだけ… ナレーションが、たまに入るぐらいで… ドキュメンタリーなので、面白いとか面白くないとかを求めるのは違うと思うけど、 もっと説明を入れたり、抑揚を付けて編集した方がいいと思う。 映画館だから最後まで観たけど、テレビだったら途中で消す人、続出では? 他の方で言われてる方いますが、他のレビューを読んだり、 バビ・ヤール大虐殺について、ある程度は調べたりしてないとキツイ。 ドキュメンタリーとしても疑問な作品。

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RAIN DOG

3.0この映画を見るとウクライナの立ち位置が見えてくる。

2022年10月2日
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鑑賞方法:映画館

この映画を観ていると、結局、現在のウクライナ問題とは何なのか?ウクライナは単独で成り立つことができる国家なのか?ということについて考えさせられる。 結局、旧ソ連圏の一部だったウクライナがナチスに占領されているのだと思うが傀儡政権のようなものを作り、民衆を陽動し、ヒトラーを信奉させるまではいいが、次には同じ民衆がヒトラーを批判し、ヒトラーのポスターを剥がし、ソ連という国家での団結を叫んでいる。 今回のウクライナ問題も、おそらくロシアから独立しNATOに入るとゼレンスキーは叫んでいるが、NATOに見放され、単なる戦場にされ、再びロシアに吸収されていくのではないだろうか。 この破壊行為たるや無惨である。 ゼレンスキーに第三次世界大戦を始める権利はない。核兵器が使用される前に、武装解除して、どこかに亡命すれば、この紛争は終わる。 ロシアに攻撃するなと言っても、ウクライナにはロシア系住民もいるため、現実はそうもいかないだろう。 ウクライナはいずれにしても、単独では存在できない。どこかの政治圏、経済圏に入らなくてはいけない。 本当はNATOにはウクライナを受け入れる気はないと思うし、ロシアと戦争をする気もない。 セルゲイ・ロズニツァ監督はウクライナ側の人かもしれないが、逆説的に今回の問題を浮き彫りにしているように思う。 これから日本だけ平和な時代も続かないだろう。その時代はすぐ目の前に来ているように思う。 #159

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caduceus

5.0最初、知識がないと説明なさすぎてフラストレーションが貯まるけど、だ...

2022年9月30日
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鑑賞方法:映画館

最初、知識がないと説明なさすぎてフラストレーションが貯まるけど、だんだん文脈がわかると、ウクライナの歴史の複雑な文脈に心が詰まる。細部のある映像。サバイバーたちの証言もすごい。そして、この事件を廃棄物を流して隠蔽しようとしたソ連。戦後、アメリカやイスラエルに接近するユダヤ人をソ連では抑圧せざるを得ない政治的文脈があったという。すでにその前から空ロシアにユダヤ抑圧はあったわけだけど。現実が歴史を物語る素晴らしいドキュメンタリー。

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えみり

3.5ウクライナの黒歴史。

2022年9月29日
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鑑賞方法:映画館

ドンバス観たから、これも観なきゃだわ。 この映画に抜けてる1930代前半にあったスターリンの農業政策による人為的飢餓「ホロモドール」(実数が全くわからないが1000万人以上亡くなったらしい)によりウクライナの人達はソ連に懐疑的だった所にドイツ軍が侵攻してきたから皆んな歓迎してるんですね。民族衣装着た娘さんやコサックがナチスの旗持って嬉々としてるの凄く違和感あるけど、そんな理由があるんです。 「ホロモドール」知らないで見るとプー様の言う「ウクライナはナチ」って感じに見えるから要注意。その時期の彼らにとってナチスはまさに自由、解放だったわけです。 ここからは映画の通り。 解放者を盲信してしまいユダヤ人虐殺に手を貸したわけです。まああの市街地爆破事件もナチスのユダヤ人追い込みのためのやらせらしいですが、映画ではあまり深掘りしてません。そしてソビエトが反転攻勢にでてウクライナは再びソビエト連邦となります。めでたしめでたしと、ウクライナ人が思ったかは微妙なところですね。 こうやってウクライナの最近の歴史を俯瞰しただけで、簡単に片付かない重い歴史があり、バビ ヤールの件も完全な戦争犯罪ですが、経緯を見ると許されはしないが理解は進みます。さらにソビエト崩壊により悲願の独立を果たしたわけですから、今回のロシア侵攻も極東の国が「戦争反対」なんて言っても「何言ってんだ黙ってろ」状態なわけです。隣に住んでるDV僻の元彼が復縁をせまり窓から強引に入って来ようとしてるわけですね、地続きはマジ怖い。 ドンバスとちがい、この映画は淡々と大量の記録フィルムを繋ぎ、客感的事実を時系列で並べて行くことに徹しています。死体や死刑の映像あり激しく重いので体調の良い時にどうぞ。 これはオマケですが、、前半ミリタリーマニア必涎のドイツ機械化部隊や破壊された車両が山ほど見れます。

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masayasama

3.5翻弄されるウクライナ

2022年9月26日
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ソ連→ドイツ→ソ連→独立(今ここ) 死の窪地から如何にして生還を成し遂げたかを説明するくだりが引き込まれました。 他者のレビューを読んで基礎知識を入れておいたので、置いてきぼりにならずにすみました。

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Oyster Boy

4.0 最初、年代物の記録映像に比してやたら明瞭な音響のギャップに驚く。...

2022年9月26日
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鑑賞方法:映画館

 最初、年代物の記録映像に比してやたら明瞭な音響のギャップに驚く。エンドロールで追加された録音であることが種明かしされる。  ドイツ・ポーランド・ウクライナ・バルト三国・ソ連の戦間期から第2次大戦までの概要を知っていないと、映画を理解することは難しい。平均的日本人にはNHKのドキュメンタリーのような解説を適宜織り込まないといけないレベル。エイゼンシュタインに連なる映像作家としては、人工音響モンタージュで解説なしの自立した作品にしたかったのだろう。 <歴史的事件が時間経過とともに、淡々と映像が流される。何の映像かを理解するために必要な基礎知識を大雑把に記します。>  独ソ不可侵条約(モロトフ・リッペントロップの秘密議定書)によりドイツとソ連によるポーランドやバルト諸国の分割を押さえることが重要と思います。独ソ不可侵条約はすぐにヒットラーにより破棄され、ドイツはポーランド・ソ連に侵攻します。 このときウクライナはソ連による農業集団化やクラーク(富農)撲滅が特に苛烈でによる300万以上の死者をだした大飢饉(ホロドモール)を経た状態であったので、ウクライナの人々はナチスドイツを解放者と見做した。  1941年約3万人のユダヤ人がウクライナ警察の手によってバビ・ヤール峡谷に集められ虐殺され焼却された。ロマ、精神病者、共産主義者、捕虜、パルチザンなども殺された。 自ら谷に飛び込み死んだふりをした生存者も出てくる。ロシア・ウクライナには16世紀以降ユダヤ人への殺戮・略奪・破壊(ポグロム)が間歇的に起るユダヤ人差別が苛烈な歴史を持っている。したがってユダヤ人への同情どころかナチスと一緒に暴行する人たちも存在した。  スターリンはヒットラーとの不可侵条約を信じており、赤軍改革派のトゥハチェフスキー元帥を筆頭に9割の赤軍将校を粛清した。弱体化した赤軍は突然のドイツ軍の侵攻に対応できず2000万から3000万人の犠牲を出し、反攻に転じたのは1943年になってであった。ウクライナが赤軍によって解放されると、ソ連を解放者として迎えた。  第2次世界大戦後ニュルンベルク裁判でバビヤール虐殺に関わったドイツ軍人が裁かれた。戦後バビヤールは産廃で埋められアパートや公園ができ、記念碑を残すのみである。  記録映画としての性格が強いので、完結した映画として鑑賞したい向きには好まれないでしょう。観てはいないのですが、ドンバスの方がモンタージュ的手法でよくできているのではないかと推測いたします。

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QuantumGR

2.5残念だか、訴求力が弱い。

2022年9月24日
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鑑賞方法:映画館

怖い

 この監督の映画作品を鑑賞するのは、初めてである。スターリンの葬儀を扱ったドキュメンタリー映画を鑑賞したかったが、機会を逸した。  ユダヤ人虐殺の「バビ・ヤール」は、ショスタコーヴィチの交響曲で、何となく知っていた。 詳細を知りたくて鑑賞したが、失望感が先に立った。  記録映画の画像だけでは、限界がある。もちろん、虐殺場面の映像などナチスドイツも撮るはずもない。言葉による補足説明が必要である。が、最低限の説明しかないので、歩く軍人たちの隊列がドイツ人なのかウクライナ人、ロシア人なのか判別がつかない。正規軍はわかるが、捕虜となるとわからない。  おまけに、収録されているはずもない、写真のアップに自然の音が流れている。フェイク以外の何物でもない。  ナチスドイツの残虐さは弁護のしようもないが、 ドイツ人の公開処刑を見る多くのウクライナ人は、娯楽のひとつと思っているのだろうか。  首吊りにされて痙攣している人間をみるのは、初体験であった。まぁ、これは許してあげよう。ウクライナ人を許せないのは、虐殺地バビ・ヤールを産業廃棄物で埋め立てしまったことだ。考えられない。慰霊碑を立て、そのままにしておくのが殺された方への供養ではないかと腹が立ってしまった。  ドイツ人のだけが悪者ではない。人間そのものが善悪どちらにも転ぶと思うと怖い。他人事ではないと感じた。  最後に、現在のバビ・ヤールがどうなっているのか、写して欲しかった。

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いなかびと