「中国映画独自の謎展開に注意」クラウディ・マウンテン yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
中国映画独自の謎展開に注意
今年160本目(合計436本目/今月(2022年6月度)7本目)。
さて、シネマート系列は従来、韓国映画を多く扱っていたのですが、最近は中国映画も必ず1枠は混ざるようになったようです。まぁ別にそれはそれで構わないのでは…と思います。文化圏が近いところの韓国中国の映画を見たい!と思ったらシネマート、という立ち位置は変わらないわけですからね。
まず前提知識として、地学(特に地震一般、地層など)に関する知識はフルに要求してきます(換言すれば、地学の中でも天文以外、といえばわかりやすい?)。「災害映画」というのか「ディスアスター映画」というのか…微妙ですが、そういうたぐいの映画です。
実際にどこの山に行って何が起きて、でそのあと、どうやって脱出したら次の試練がまってうんぬん書き始めるとネタバレなんですよねぇ…。これは結局のところ。
ただ最大の問題は「主人公(救助員)が妙に美化されすぎ」なんですよね。そりゃこういうことが起きたら、命を顧みずに救助した救助員はよいように描かれるのが普通です。ただこの映画、中国映画という事情もあるのか、この部分がちょっと度を超えている感じなんですよね。
結果として「映画が史実に基づく」かどうかもはっきりとせず(最初の謎の説明と、ラストの謎の中国消防(中国警察?)の活動などの流したフィルムからでは不明)、この映画は結局のところまぁよくない言い方にはなってしまうかもしれませんが「中国の当局は「できます」よ」というプロパガンダになってしまっているんじゃないのか…という気がします。
そもそも最初に出てくる「放映許可番号」と表示されるあたりからしてもう、日本・韓国(韓国も多少は違っていても、中国ほどには変わらない)と違う制度で、謎な展開に関してはある程度受け入れるしかないかな…というところです。
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(減点0.5) 実際、この映画は「災害映画」ないし「ディスアスター映画」の類と考えられますが、その前提でみようと思うと地学(天文以外)の幅広い知識を持っていることが前提になってしまいます。
さらに字幕はもともと中国語の映画なので字幕はありますが、一部の字幕は抜けている部分があります。「(山脈の山の)「棄損確率90」って何なんでしょう…?」まぁ「壊れる確率は90%ですよ」ってことなのでしょうが、字幕抜けは結構多いです(ただ、日本の常用漢字の中から読めるように配慮されています。
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