「完全に肩透かし」彼女のいない部屋 tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)
完全に肩透かし
途中で、何の話なのかのだいたいの想像がつくが、きっと、そうではない、思いもよらない驚愕の事実が、ラストで明らかになるに違いないと期待していると、そのまま終わってしまう。
本当に、いったい何の話だったのか?
時系列を無視した、回想なのか、幻想なのかも定かではない謎めいたエピソードの連続も、最初は興味を持って観続けられたものの、そのうち飽きてきて、退屈で眠くなってしまった。
そもそも、なぜ妻は家族を置いて家を出たのか?どうして夫と子供たちは山へ向かったのか?そうした物語の鍵となるところが分からないので、「なるほど、そういうことか」と納得できるところがまったくない。それとも、それさえも幻想だったということか?
思わせ振りな映像をさんざん見せられた挙げ句、何のオチもないままエンドロールとなって、呆気にとられるとともに、狐につままれたような気分になってしまった。
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