「流れにやり過ぎ感あり、緊急医療現場でのマウントの取り合いはシラける」劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室 The silk skyさんの映画レビュー(感想・評価)
流れにやり過ぎ感あり、緊急医療現場でのマウントの取り合いはシラける
事故現場は切迫していて酷ければ酷いほどウケる。
その現場に深く入り込んで、緊急救命医療を行う~
意識のない怪我人、心肺停止レベルの人を緊急オペで救う。
素早く的確な診断、一刻も争う命、
素早い高度な緊急手術処置・・・
最初は真面目に観てたけど、
途中から余りにご都合主義過ぎて、
アフォアフォ精神の御一行様に見えてきましたわ。
アンリアルですね これは。
今日は『劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~』が
余りにも関係者の手で高評価レビュ-されてて
ポイント高く成ってしまっていたので
気になって観に行った次第。
正直な感想から言うと、
医療行為自体のシ-ンは非常に良かったです。
人の命を救う現場ですからね。
特に 最後、赤ちゃんが助かるとか、妊婦の命が戻るとかやはり当たり前に泣けてきます。人ですからね。
でも コノ映画であるから泣けて感動するのではなく人として 今までの人生経験上、緊急医療や病院でお世話になった方なら 潜在意識の中に”命はとっても大切”というベ-スが組み込まれていれば誰でも感動する訳です。
震災や、豪雨災害、コロナなどで救急医療にお世話になった方なら、どなたでも この部分は感動はするでしょう。
問題は、
航空機事故、ビル火災現場へのレスキュ-場面、
その非常事態の中にMERが無理して入って
一歩間違えたら 全員死ぬ訳で。
自ら動かなかったら助からない命がある?
確かに人命は+1 助けられるかもだが、
爆発したら -10以上で専門職のプロが死ぬんですよ。
身勝手過ぎませんかね? メッチャこの考え方は疑問です。
隊員、医師には家族もいるんですよ。
冷静になって考えて観てくださいよ。
これ有りきで活動するのはどうかと思いましたね。
ただ、ケガした方の人命を見殺しにすれば良いとは思いませんが、レスキュ-部隊で運び出す方が 利に叶ってると思いますね。
(思った事)
・どうも構成する医療チ-ムの経歴を気にするとか、的確な症状判断とか、手術処置早さを比較するのが メッチャ嫌ですね。
マウント取り合って、患者取り合うとか 見事なアフォさ加減。
・緊急救命室車は、事故現場に合わせて戦車並の分厚い鋼板装甲車(クロ-ラ走行)も有った方が良いかも。
・ビル放火犯の 目的理由が分からないまま。
・ガソリンを透明ビニ-ル袋に入れたのを幾つもカ-トに入れて各階に放置しセット。1袋を破って撒いて着火?
(ガソリン袋はもっとパンパンに膨れてると思う。)
ウ~ン・・・、スグにスプリンクラ作動で消えると思うが。
もっと黒煙上がり 現場は黒くなるでしょ。
上階の現場は白い煙だったけど あれは映画用ですね。
(多分コ-ヒ-豆焼いたんだね)
それに実際放水はあかんでしょ。泡の消火剤をレスキュ-の人 使ってたかな。
・ビル窓割れたりドアが壊れてんだよね。なぜ非常階段の怪我人を下ろそうとしてるスグそばが丸い円形で爆発破壊するかな?
有り得ないね。気圧が既に外に抜けてるでしょ。
それに非常階段て、防火ドアだし、壁面も避難者保護として凄く頑丈に造られていると思うけどね。
・緊急現場での手術医療行為だけど、こんなの出来ますよ~っていうパフォ-マンスなのかな。自分が対象の患者なら凄く拒むかも。
いち早く外に連れ出して、まともの病院の中で緊急手術受けたいのが本音かな。
・妊婦の医者が緊急現場で手助け・・・
しかも その後 赤ちゃん出産て・・・
正月映画の ”Dr.コトー診療所”の思いが蘇るけどナ。
なんか ダブってませんかねぇ?
・役者陣は どなたも必死感出てて素晴らしい活躍でしたよ。
特に、喜多見幸太 役( 鈴木亮平さん)は良い感じでした。
最後の方、”孤狼の血 LEVEL2”の 上林に見えましたけどもw。
少々 無理矢理感が否めない展開の連続でしたが、
命を救う場面は 真っ直ぐな気持ちでご覧頂けると思います。
ご興味ある方は
劇場へ どうぞ。