「本作のテーマは、きっと「因縁との闘い」」劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室 ヌノノノノさんの映画レビュー(感想・評価)
本作のテーマは、きっと「因縁との闘い」
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いやぁまいりました。公開前からストーリーや結末をこれほど予告編だけで読めてしまう映画も珍しいでしょう。いざという時にニュッとスロー&無音演出の中出てくる手。手。手。ご都合主義の連続です。だが、しかし「はいはい」とならず「待ってたよ!」となるのが本作のすごさですね。特別ドラマはやや興醒めなところがありましたが、本作はスケールがスケールだけに演出も終始ド派手でなかなか飽きない。うーんすごい映画だ。もう一回観たいなと率直に思ってしまった。
レビュータイトルは本作の重要なテーマでしょう。鴨居チーフは10年も前の気持ちを変わらずに胸の奥に抱えたまま「音羽統括官」と対峙していたし、「尚」は尚で喜多見涼香を救えなかったがゆえの残像と対峙していた。喜多見チーフもまたそうですね。それぞれの因縁がクライマックスに向かってどう昇華するかというところに本作最大のカタルシスがあり、観た後の爽快感につながっているわけですね。お約束や定番、勧善懲悪的なノリもよかったですし、ジェシーくんにもちゃんと見せ場がありました。徳丸くんのスプリンクラーと赤ちゃんの泣き声はずっと待っててよかった。
長々と書いてきましたが、白金大臣(もっと映してほしかった)の「音声送っといて」と、久我山さんの影のナイスプレー&去り際拍手にノックダウンです。ずるいよ。あれだけ何度も観たいなぁ!白金大臣のセリフがもう少しあれば5.0でしたが、あまりにも少なかった(でも存在感は最高)ので、そこだけ引いて4.5でした。もっと出てきて、白金大臣、もとい白金官房長官。
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