リコリス・ピザのレビュー・感想・評価
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とても素晴らしい映画です
『リコリス・ピザ』ポール・トーマス・アンダーソン監督の新作です。ほんとに胸が締め付けられるようなラブストーリーだと思います。
場所はロサンゼルスの一画にある小さな街を舞台にしていますか、自分の青春時代に置き換えるととても心を寄せられる物語です。
物語は15歳の少年が年上の女性に恋して成就していくと言う展開となっています。ボーイミーツガール映画と言っても過言ではありません。少年が擦れてなくて、一生懸命生きている様子が伝わってくるのです。
子役、仕事、恋愛の苦悩を時代の雰囲気を取り込んでをうまく盛り込んでいたと思います。そしてあっと驚くようなスターたちが登場してきます。代表的なのはショーン・ペン。そしてブラッドリー・クーパー、更にトム・ウェイツです。できることならバーブラ・ストライサンドも出て欲しかったと思いました。
彼らのバックグラウンドもうまく説明してきます。1973年を舞台にしていますから、ポール・トーマス・アンダーソンの育った環境に与えたアメリカの世相も勉強になるかと思います。ニクソン大統領がいました。ベトナム戦争がありました。そしてオイルショックです。それらの出来事をポップな音楽と共に見せてくれる珠玉の134分でした。ハッピーエンドだったのがとても良かったです。
『運だぜ!アート』のluckygenderでした
駆け抜けて性春!背伸びボーイと劇的変化のボーイミーツガールコメディ
劇薬で性春の香りがする映画…!やっぱり洋画の中でも、ガソリンを食うドロドロとしたクルマの走る時代が好き!そこにロマンと焦がれるような感情があるから…。楽しかった~。
先にお断りしておくと、洋画は嫌いじゃないが、ベストに食い込むほど入り込めないのが自分の性格。文化的な違いや言葉のチョイス、そこにあまりハマる要素を持っていないと自己分析している。そんな自分でも楽しめたのは、一貫したプロットに感じる愛の強さだと思う。青春の味は万国共通なのかも。
70年代初期、オイルショックも前の時代。突拍子もない2人の出会いは、劇的で壮大な世界を広げていく。彼のカリスマ性と人脈、想定を遥かに上回る世界の広がりが作品のギアだ。アラナの厳格な家庭も対比し、吹っ切れたように駆け上がっていく姿は眩しい。その中に落とし込まれた恥ずかしさと見栄、冷静な目線など、個々のディティールが細かい。すごい世界だなと思いつつ、いつかのロマンを存分に浴びる。それも気持ち良いくらいに。
その中にも、個々の背景と自立のような視点が組まれているのが興味深い。いつまでも、その場にいることが正しいことではない。繊細な変化を多分に含みながら、グイグイとテンポを上げる様は見事。同時に女性の靭やかなかっこよさも感じた。
自分自身が楽しめた点は、やはり可視化されたコメディテイストと青春で性春な匂いのおかげだと思う。童貞は妄想の醜態…なんてパンクロッカーは歌うが、そんなもどかしさも眩しいじゃないか。効き目の強さがミソ。映画らしい派手さも相まって気持ちよかった、、
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