「予想に反して楽しめました!」リコリス・ピザ ごーるどとまとさんの映画レビュー(感想・評価)
予想に反して楽しめました!
かなり覚悟して臨みましたよ、何と言ってもポール・トーマス・アンダーソン監督ですから。
訳のわからない群像劇なのか?
3時間超えの長尺なのか??
空からカエルか何かが降ってくるんじゃないの???
安心してください、全部“いいえ”です。
正直に言います、これまでのPTアンダーソン作品はよくわかりませんでした。
ところが今作は…まぁ何と言うことでしょう、とっても見やすいじゃあーりませんか!!
これは私がオトナになったからなのか?
(ずっと前からかなりのオトナです)
アンダーソンが歳をとって丸くなったのか??
(私よりお若いです)
70年代のLAが舞台なのでどこか懐かしい香りがして、お話はボーイミーツガールな甘酸っぱい青春の味。
だからこれまでのアンダーソン監督作を観て頭の中がはてなマークだらけになった人でもイケる確率は高いです!
(絶対イケる、とは言いませんが)
あの人もこの人も実在の人物がモデルなんですね!
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」みたいな感じですね。そうあの空気感です。
バーバラ・ストライサンドさまが怒ってないか心配になっちゃいましたが。
ブラッドリー・クーパーはもうヤバすぎて何でしょう、そこらの新人俳優じゃあ太刀打ちできませんねぇ(笑)。
クーパー・ホフマンはフィリップ・シーモア・ホフマンにそっくりでそれだけでもうね。良かった良かった。
エンドクレジットをぼーっと眺めてたら、なんちゃらDiCaprioってお名前が見えて(レオ以外にも映画人の中にディカプリオさんて人がいるのかぁ)なんて思ってたら、なんとレオの実の父親(=ジョージ・ディカプリオ)らしいですね。あのウォーターベッドを売ってた人。
ちなみにディカプリオ親子はホフマン親子ほど似ていません。
ファッションも音楽もノスタルジア。
恋に落ちれば歳の差なんて。
だけど恋も仕事もうまくいきそうでうまくいかない。
このアンダーソン節が理解不能だった方、映画百本ノックを受けてからまた観てくださいませ。
きっとジワりますから(?)