「ブレッソンの余りにも救いのない到達点」たぶん悪魔が エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
ブレッソンの余りにも救いのない到達点
ロベール・ブレッソンの日本劇場初公開作品。
主人公の美しき青年。
学問にも、政治にも、宗教にも、そして彼を愛する二人の女性にさえも救われることがなかった。
挿入される環境破壊のドキュメンタリー映像も陳腐化することなく世紀末を映し出した。
ただ淡々と死に向かって行く。
あまりにも殺伐としていた。
何の救いもなく何の感情移入も許さなかった。
観る者すべてを陰鬱にする傑作。
う〜ん、これをブレッソンの到達点とするのか。
しなければいけないのか。
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