「甲冑者かわいや」湖のランスロ 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
甲冑者かわいや
クリックして本文を読む
“アーサー王伝説”というのは、おそらく欧米人にとっては(日本人の“源平合戦”や“忠臣蔵”のように)周知のものなんだろうな。この映画は最終盤のエピソードを切り取ったようだが、詳しくない者からしたら、みんな甲冑を着けているし誰と誰がどこで戦っているのかもよくわかりません。ジョン・ブアマンの「エクスカリバー」やモンティ・パイソンのパロディは見ているが、剣豪ランスロットが王妃と熱愛中だとかはまったく記憶になかった。
ロベール・ブレッソンの文体は揺るぎなく、騎馬試合の場面でも馬の足ばかり映しているし、勝敗の決した瞬間も観客席しか見せないという徹底ぶり。独自のモンタージュの迫力は認めるものの、省略が多いのでストーリーが入ってこない。
「最後の決闘裁判」ではフランス人(役)が英語をしゃべっていたが、この映画はイングランド人(役)がフランス語をしゃべっていて、少しく違和感あり。
コメントする