「この映画で泣く人は珍しいでしょうが、私は泣きました。」スパークス・ブラザーズ ぷにゃぷにゃさんの映画レビュー(感想・評価)
この映画で泣く人は珍しいでしょうが、私は泣きました。
スパークス…知らなかった。MTVでも見た覚えがない。曲も聴いたことがないと思う。
ざーっとディスコグラフィーをたどっていると、なんとなく感じる。イギリスっぽい。アメリカでは最初ヒットしなくて、イギリスに行ったのも納得。
彼らが若かりし頃、ルックスが良く体もキレるラッセルが人気があったのはわかる。でも、私はロン兄さんに惹かれた。ラッセルが光なら、ロンは影。影の方が好みなのだよ。酒も飲まず、薬もやらず、女と遊ばず(いや、それはわかんない)、ひたすら曲を作っていたロン。職人を通り越して、修行僧だ。そして、しっかり金を蓄えておく。インタビューの中でドラムの女性が、6年もの間、ひたすら兄弟とレコーディングをし続けたのを思い出して、涙ぐむ。レコード会社からの援助もなく、リリースの予定もなく、先行き不透明なまま、毎日音楽を作り続けた日々。辛かった。私もつられて泣いた。我が道を行くには、自活ができなければ。
最近、デヴィッド・バーンといい、スパークスといい、まじめにキャリアを積み重ねた、かっこいいオジさんが映画になるのが続いている。ミュージシャンは生き急ぐと伝説になりがちだけど、長生きするのもかっこいいよ。スパークスの夢がかなった「アネット」も観たい!
度々・・。
仰るように久方ぶりに劇場で観た若きデヴィッド・バーンの「ストップ・メイキング・センス」や、頭髪が銀髪になっての「アメリカン・ユートピア」は、彼の御大のアート・ロックが時を経ても変わらないというか、進化している姿が印象的でした。
それにしても、スパークスの凄さよ。私が中坊の頃から今に至るまで嵌っている多くのミュージシャンに影響を与えているとは・・。恥ずかしながら知らなかったです。CD買いたいなあ・・。今作で流れた曲で唯一知っていたのはディペッシュ・モードのマーティン・ゴアが出したカバーアルバム”Counterfeiti E.P"に収録されていたリリカルな”NEVER TURN TOUR BACK ON MOTHER EARTH"でした。凄く好きな曲なので、スパークスの曲だったとは!では、又。
どことなくフレディ・マーキュリーをも思い出してしまいましたが、もしかしたらクイーンもスパークスに影響を受けていたのかもしれませんね。
裏声だとか物語風といった点で女性ボーカルのケイト・ブッシュも思い出しました。
ぷにゃぷにゃさん
「 アンという名の少女 」、育ての親マリラとマシューの深い愛情に包まれ、賢く美しい娘へと成長していくアンがとても魅力的に描かれていました。豊かな自然、美しい色彩、細部まで完成度の高い仕上がりでしたよ。
興味を持って映画館に足を運ばれている…数ある作品の中でのその作品だった…という事ですから ✨
ぷにゃぷにゃさん
「 若草物語 」(1994 )へのコメントを有難うございます。
女性の芯の強さと愛らしさの描き方が、「 ストーリー・オブ・マイライフ / わたしの若草物語 」よりも好ましく感じました。
先月迄NHKで放送されていた「 アンという名の少女 」の、美し過ぎる映像と少女アンの魅力に惹かれ、全て録画して観ていました ☺️
こちらの作品、観ておりませんが、ぷにゃぷにゃさんて、通好みの作品を結構観ていらっしゃいますね ✨