「目の前にヘリコプター」ハード・ヒット 発信制限 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
目の前にヘリコプター
韓国映画のド派手にどんぱちやる映画は大好物で、予告で見た感じの爆発に惹かれ鑑賞。
んーもうひとつって感じでした。物語の殆どを車中で過ごすのでどうしてもダレてしまったのが惜しかったです。
とある恨みを買ってしまった銀行の支店長が車に何故か爆弾を仕掛けられて、人質に取られながら逃亡するというのが簡単なあらすじです。
良い点を挙げていきますと、カーチェイスのシーンはしっかり見応えがありました。街中をビュンビュン駆け抜けていき、その車を止める際にヘリコプターで強制的に足止めするシーンなんか興奮ものでした。ドアを全部外した状態での逃走も開放感があって良かったです。
詰めが甘いのかどうか分かりませんが、主人公の息子が怪我したのがとても不思議で、別に窓ガラスが割れている訳でもないのに足から大量出血という疑問符が浮かびまくってしまいました。物語の緊張感を増幅させるためにやったのだとは思いますが、ここは正直いらなかったかなーと思います。リメイク元がどうなのか分からないのでリメイク元がこうならしょうがないです。
あと警察のザルっぷり。主人公を捕まえるのには総動員しているくらいの力の入れっぷりなのに、犯人が主人公の弟として接する際に何も確認せずにそのまま通すってのはいかがなものかと思ってしまいました。あまりこういう細かいところに目をつけてはいけないと渋々分かってはいましたが、どうも無視することができませんでした。
主人公が恨まれた理由が過去の金銭でのやり取りというベタっちゃベタですが、確執とも言える関係性を表すには丁度いい設定でした。ただ、このシーンあたりから泣かせにかかってきたのはくどくて残念でした。
韓国映画という事でハードルを上げすぎた気もしましたが、そこそこ楽しめる娯楽作でした。
鑑賞日 3/10
鑑賞時間 10:20〜12:00
座席 F-7