「【”全ての人には、人権があり、尊重されるべきである・・。”現代にも蔓延る、様々な差別や迫害を、アンネ・フランクのイマジナリーフレンドだった、キティーを軸に、幻想的に描いた作品。】」アンネ・フランクと旅する日記 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”全ての人には、人権があり、尊重されるべきである・・。”現代にも蔓延る、様々な差別や迫害を、アンネ・フランクのイマジナリーフレンドだった、キティーを軸に、幻想的に描いた作品。】
ー 舞台は現代のアムステルダム。ある嵐の夜、博物館に保管されているオリジナルの「アンネの日記」の文字が突然くるくると動きだし、アンネのイマジナリーフレンドだった、キティーが現れた。
彼女は現代にやってきたことに気づかず、日記を開くと過去へさかのぼってアンネと再会。
だが、日記から手を離すとそこは現代で…。
◆感想
・アウシュビッツに送られる前の、アンネの不安から産まれたキティーが、日記が書かれた当時に戻ったり、実在の少年に恋をしたりしながら、アンネが遺した世界を知っていく過程が、時にシビアに、時に幻想的に描かれた作品。
・キティーの視点を用い、現代社会に蔓延る、人種差別や迫害、分断社会を描いている箇所も、心に響く。
<第二次世界大戦中、罪なきアンネ・フランクを代表とした多くの子供たちの嘆きが、聞こえて来るような作品。
このような時代だからこそ、出来れば小中学生に観て貰いたい作品である。
恐ろしき、9.11から21年経った2022年9月11日に鑑賞。>
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