「「アンネの日記」を新鮮なアプローチで語り直す。」アンネ・フランクと旅する日記 村山章さんの映画レビュー(感想・評価)
「アンネの日記」を新鮮なアプローチで語り直す。
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あまりにも有名になった「アンネの日記」から、こびりついた「伝説」という殻を引き剥がして、ホロコーストという大きすぎる悲劇の渦中にいたひとりの女の子であることを取り戻そうとする試みだと感じた。アニメーションとしても流麗な表現に目を奪われるし、「アンネの日記」を新鮮な形で語り直すアプローチに感心した。ただ、現代に繋がる問題として、移民や難民の問題を扱っているのだが、イスラエル人であるアリ・フォルマン監督がパレスチナ問題はスルーしてしまっているように見えるのは惜しいというか残念というか。難民を救えというメッセージも、単純化されて絵空事になってしまった感はある。
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