劇場公開日 2022年3月11日

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「ロシアとウクライナの戦争が始まり」アンネ・フランクと旅する日記 redirさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ロシアとウクライナの戦争が始まり

2022年2月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

オンライン試写で拝見。
アムステルダムのアンネフランクの家にはこんなにもたくさん入場者があること、アンネフランクの名前がついた学校、橋、病院などがあることも知った。

素敵なアニメーション。流れるような動き、スケートのシーンがとても心地よい。ヨーロッパを感じる繊細なラインで描かれるアンネ、キティ。アンネは格別に魅力的だし、キティはなりたかった自分として、アンネの見えない親友として輝く。キティは見た目だけではなく言いたいことをはっきりいう、外に出て(アンネには叶わなかった)走り回り叫び泣き笑い怒り喜び抱きしめ行動を辞さないキャラクター。

アンネの話ホロコーストの話過去の話に終始せず今のヨーロッパの、世界の問題が、アフリカやアラブからの難民が取り上げられていること、ストリートチャイルドらしきピーターとのボーイミーツガールの物語となっていて秀逸。

アンネフランクの時代から70年以上たち、さらに世界が大きく発展しているのに今もたくさんの子どもたちの命が不当に残酷に奪われている、というメッセージ。アンネフランクの家に今もたくさん押し寄せる人々。
感動する映画、悲しいけどさわやかに希望、人間性を感じる佳作。

ここからはおまけ—-
なので遠慮して小さな声でいうがエンドロール最後の方、まあ当然ながらイスラエルの文化教育機関の名前も見られ世界中で殺戮されている子どもの数にパレスチナ の子はカウントされてるのかしらねと個人的には興醒めしたけど。

redir