「如何にも Made in Britain ていう感じ。戦争にはドンパチする表の面と、諜報活動等の頭脳戦の裏の面と二面があるという冒頭の台詞が本作のカラーを物語っている。」オペレーション・ミンスミート ナチを欺いた死体 もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
如何にも Made in Britain ていう感じ。戦争にはドンパチする表の面と、諜報活動等の頭脳戦の裏の面と二面があるという冒頭の台詞が本作のカラーを物語っている。
①こんな危うい作戦に賭けなければならなかったとは、当時チャーチルは大分追い込まれていたんだなぁ、と今更ながらに思わされた。②ちょっとでも綻びがあれば大失敗に終わりかねないこの作戦が成功したのには、もっと沢山の紆余曲折があった筈だと思うけれども、勿論全部は描き切れないので、そういう点では上手く2時間の映画に纏めていると思う。③イアン・フレミングが作戦の立案者というのには驚いたが、それを知れば裏007の話と云えなくもないと思う。④第二次世界大戦に関することはそれなりに知っていたつもりだったが、「operation mincemint」の事はこの映画を知って初めて知った。連合国側の反転攻勢のきっかけとなった有名な欺瞞作戦とのこと。不勉強でした。⑤死体をそれ(イギリス軍の将校)らしく見せることが作戦の先ず一番肝心なことなので、如何にも実在の人物であってバックグラウンドやロマンスまで捏造するところを丁寧に描いているので、ここまでは分かりやすい。ただそれだけでは映画として無味乾燥なので関係者の間に心理的緊張を漂わせてドラマチックに脚色していることがわかる。⑥ただ、ここまでは英国内で対応できることだが、死体を一旦海に放り込んでからは手出しが出来ない。死体が見つかること、死体の身元を信じさせること、身に付けた手紙やカバンの中身を吟味させ盗み読みさせること、その情報をベルリンに届けさせること、その情報をヒトラーに信じさせること、これだけのことが計画通りに進むことを英国から全て遠隔操作するのは無理かかなり手間がかかるので或る程度話をはしょるのは仕方ないだろう。⑦しかし、スパイというのは女の股間にも男の股間にも手を入れなければいけない仕事とは…ご苦労様です。女と寝るだけでよい007はやはりフィクションの産物ですね。⑧コリン・ファース演じるモンタギューが就寝前に息子に読んで聞かせるのが「39 Steps」(ヒッチコックの名作『三十九夜』の原作)」というスパイ小説という微笑ましい楽屋落ちを描く一方、スペインで死体の解剖をしているときに海に浸かっていて膨張した腹から腸を取り出すグロテスクなシーンは要らなかったと思う。まあ、イギリス人は悪趣味なところがあるからね。⑨コリン・ファースも年取りましたね(同い年ですけど)。ジーンとの最後のシーンでは流石に老いが顔に出ていたけれども、でも未だ若い女性と恋を語る色気は残っていて不自然ではない。何よりどちらかと言えば地味なこの映画を引っ張っていく演技力はコリン・ファースなればこそ。⑩映画は、まだまだ自分の知らないことが世の中には沢山あるということを教えてくれて、色んなドアを開けてくれるから素晴らしい。例えノンフィクションであっても自分さえ「もっと知りたい」と思えば自分の世界を豊かにしてくれる。この映画を観て改めて思った。
今後完全スルーですが、あまり酷いとこちらも考えますのでよろしくお願いします。しつこいんですよあなた。ここは「喧嘩をふっかける」場では無いです。気に入らなければ見なければイイのです。余計な指摘は時として非礼です。たまたまの打鍵ミス・・それを唐突に「・・・です」は非礼ですよ。そもそも意味が理解できない。藪から棒で。
あのですね。しつこいと思いますよ。今後一切スルーしますので。それから人がどういう性格だろうと余計なお世話です。なんで余計なことされるのですか、あなたの唐突な礼儀のない対応・・人のこと言えないと思いますよ。故意のない過失的な打鍵ミス・・・イイ加減にもう無縁でお願いします。しつこいですよ。今後スルーしますが限度がありますのでよろしくお願いします。私はねぇ揚げ足取るような意味の無い書き込みに怒るわけ・・