「余韻が残る不思議な終わり方 恋は成就するのか」ちくび神! たけみさんの映画レビュー(感想・評価)
余韻が残る不思議な終わり方 恋は成就するのか
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監督/脚本/主演の米澤成美さんとご縁がありこの映画を知った。
ゆるーいコメディかと途中まで思っていたら、終盤で感動ストーリーっぽくなった。また少しだけ痛々しいシーンも出てくる。予定調和で終わらないところがいいと思った。最後は不思議な気分ではあるが、なんとなくほっこりした気分で終われる。
ちくびが青い花の形になって不思議なパワーがあるというのはなんとも面白い発想。戦国時代にクジャクの恩返し、、という設定も面白い。
個人的には細かいところでいうと、ツッコミどころはあった。
むねとしは優しくていいやつだなと思う。むなとしは頑張ってほしいし、恋がうまくいってほしい。だがしかし、現実であったとしたら恋愛がうまくいくことばっかりでもないぞ、という思いもある。そのせいか、最後はうまくいったのかはわからない。最後は夢だったのだろうかとも思わせる。
盲目だったありすは、視力を取り戻す。盲目で、むねとしと会っている時期はふんわりとしててスカートスタイルの美しい女の子だった。
最後、半年後にむねとしと会ったときはパンツスタイルで、やさしい笑顔をこぼしつつ、少しばかり”できる女感”がにじみでているように思えた。やはり変化があったのだろうか。
...このように、無限に想像がふくらんでしまう。
あえて視聴者にその先をいろいろと想像させる終わり方だった。分かりやすい答えがあるのではなくて、あのあとどうなったんだろうとしばらく頭から離れず、記憶に残るものとなった。
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