「犬と見た世界」ストレイ 犬が見た世界 武蔵野映画同好会さんの映画レビュー(感想・評価)
犬と見た世界
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ずっと観たかったこの映画、やっと鑑賞できた。
先月まで近所の映画館で上映していたのだけど、その時見そこねてしまい後悔していた。「また近場で上映しないかな」と思っていたところ、宇都宮で上映していることがわかり、ちょっと遠いが観に行った。
もともと犬、大好き。
自分で飼うことができたら最高だけど、いまは飼っていない。思う存分犬を見ることができて嬉しかった。
ゼイティン、ナザール、カルタル(サリ)、たくさんのトルコの犬たち。
犬同士のいろんな交流がおもしろかった。通りすがりの飼い犬と遊んだり、野良犬のグループに襲われかけたり、相棒に骨を横取りされたり、時間差で喧嘩したり。
考えてみると不思議なんだが、犬たちにはまったくお国柄というものを感じなかった。野良と飼い犬の違いはもちろんあるけど。
お国柄って、もしかして人間だけ?
犬たちのまわりにある人間世界のことも音や視覚に映り込んでいた。
難民、貧困、薬物依存、女性デーのデモ行進。犬を抱きしめていたストリートチルドレンたち。
ゼイティンが空中のなにかの匂いを嗅ぐとき、鼻の鳴る音がかすかに聞こえてきて、一緒に嗅ぎたいと思った。
もう久しく犬を撫でていないけど、一緒にいたような気分になれて、うれしかった。やっぱり犬は、素晴らしいと思った。
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