劇場公開日 2023年1月13日

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「モリコーネ史であり、映画音楽史であるドキュメンタリー」モリコーネ 映画が恋した音楽家 スクラさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0モリコーネ史であり、映画音楽史であるドキュメンタリー

2022年12月20日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

幸せ

モリコーネに興味ある人、映画音楽に興味がある人なら間違いなく楽しめる内容。
2時間以上あってドキュメンタリー映画にしては長めだけど、そんなに長さを感じないほど内容が濃かった。

1人の人物に焦点を当てたドキュメンタリー映画って往々にして、様々な人物が出てきて、その1人について語った動画が繋ぎ合わさって作られる。
このドキュメンタリー映画もそのタイプ。
そこに生前のモリコーネ自身のインタビュー動画が組み合わさり、1つのモリコーネ史として完成している。

制作タイミングが良かったんだなと感じた。モリコーネのインタビューは明らかにこのドキュメンタリーを意識したものになっていて、過去の全く関係のない発言を引っ張ってきて切り貼りしたドキュメンタリーとは次元を異にする。
だから無理やり繋ぎ合わせた感じがなく、1冊のモリコーネ史を読んだような感覚になる。

それと同時にモリコーネのキャリアの歩みは映画音楽の発展と共にあり、このドキュメンタリーが映画音楽史そのものになっている。観終わったら、観たい映画リストが確実に増える。あ、これも観てみたい、それも観てみたいとなる。

スクラ