「テーマ自体は大好物。後半失速してしまった感。」女子高生に殺されたい たやんさんの映画レビュー(感想・評価)
テーマ自体は大好物。後半失速してしまった感。
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作品全体の雰囲気や進行は大好物な作品。
湊かなえの「告白」みたいな雰囲気で作品が進行していく。
オートアサシノフィリアという殺されたい願望もつ男性が教師になって女子高生に殺されるという完全犯罪計画を実行しようとする話。
前半〜中盤にかけての断片的なインタビュー映像を織り交ぜた不気味で陰鬱な空気は大好物だった。前評判があまり良くなかったら逆に驚いて釘付けになってしまった。
よくなかった点は後半からラストにかけて。
二重人格が出てきた人格が出てきた時点でいやなんでもありかよって感じてしまってボルテージが下がった。
あとメガネの子はキャラクターとしてあんまり物語に重要な役割を果たさないから消していいと思う。地震の予言したくらいだし。笑
この子とキャサリンの結局友情が勝つんだみたいな展開も見てて冷めてしまう。
猪突猛進バカみたいな男子が出てきたことによって後半なんてほとんどギャグ展開だったし。
オートアサシノフィリアを持つ主人公の春人がただの変態として描かれてしまったのが残念だったし、もっともっとその人が持つ苦悩とか葛藤を描いても良かったんじゃないかなと思う。
それをしないならしっかり殺されるという展開に持っていった方が良かったと感じた。
全体的に作品の雰囲気は大好きだったしもったいないなと思う作品だった。
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