「臨床心理士vs臨床心理士」女子高生に殺されたい kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
臨床心理士vs臨床心理士
劇中劇である「エミリーの恋人」が見事。この戯曲の内容はよくわからないけど、キャサリン連呼がかなり熱い!これも東山春人(田中圭)の策略だったんだろうね。それから元恋人同士の二人が退行催眠を使って戦う(?)シーンが何気に好きだった。
どんな変態なんだろうか?見てやれ!という軽い気持ちでの鑑賞。場内の観客は俺以外すべて女性・・・前の席にはセーラー服の女子高生。自分が変態だと思われないように姿勢を正して見ちゃいました。でも変態とは言え、人間の生きてきた価値とか死に際の美学だとか、それなりに信念を持っていた高校教師でしたね。まぁ、でも変態。
主要女子生徒4人にはあおい(河合優実)以外それぞれの接し方を駆使し、彼女たちの心をつかんでいく春人。さすが臨床心理士。柔道少女の沢木(茅島みずき)に対して「二人の秘密だからね」なんて言うところが凄い心理テクニック。お前はメンタリストか?!てなくらい。
さて、内容はミステリー変態ドラマといった感じで、見つけたぞキャサリンなどと言いつつ、そのキャサリンが誰なのかわからないといった展開。社会の前任教師を蹴落としてまで掴んだ教員の座。そこまで用意周到にするなら、殺され方も用意周到なんだろうな!などとワクワクさせられました。
結末は意外でもあり呆気なさもあり、ちょっと不満も残りましたが、最近は安定したペースで映画を撮り続けている城定秀夫監督だけに安心して見られます。最近の観てないけど。
コメントする