「細部に魂は宿っていない」女子高生に殺されたい お抹茶さんの映画レビュー(感想・評価)
細部に魂は宿っていない
題名は、有名建築家の「魂は細部に宿る」という言葉の反意語として。
独特の嗜好・願望をもつ1人の男性がその嗜好・願望をかなえるためにとった行動とその結果について描いた物語です。
なかなか珍しい設定なので印象良し。
でも、解離性同一性障害(多重人格)は、うーん、またか、といった感じ。
少し先のことが予想できる特殊能力使いは、うーん、必要か?といった感じ。
悪くはないと思いますが。
悪くはないと思うんですが・・・・
冒頭、地域有数の進学校と紹介する割に日本史で元寇の基礎的な説明します。
そんなもん、中学生でも知っているだろ、といきなり醒めてしまいました。
犬の描写も変ですね。
あとは、(文学部)心理学専攻のはずがいつも間にか医学部の精神科に転部しているような・・・
話のネタとして面白いのですが、どうも詰めが甘いような感じがします。
女子学生役の女優さんの経歴を見てみると結構、経験豊富。今作での演技も上手で将来が楽しみですね。
城定監督作品は、「アルプススタンドのはしの方」に続いて2作目の鑑賞。
前回もネタとして面白いけど、予算不足のせいか背景描写が絶望的に貧弱な作品でした。
城定監督の監督としての評価については何とも言えず、次回作に期待です。
コメントする