「【オートアサシノフィリア患いし男の、密やかなる企みと愉しみ・・。今作は、映画タイトルからは予想もつかない、耽美的なサイコロジカル・サスペンスムービーである。】」女子高生に殺されたい NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【オートアサシノフィリア患いし男の、密やかなる企みと愉しみ・・。今作は、映画タイトルからは予想もつかない、耽美的なサイコロジカル・サスペンスムービーである。】
ー 心理用語満載の(しかも、可なりアブナイ)映画である。特に主人公、東山春人を演じた田中圭さんの”普通”の時の表情と、”オートアサシノフィリアの症状が前面に出ている時の能面のような表情”のギャップが凄い。-
◆感想
・出生時、臍の緒が首に巻き付いていたという過去を持つ東山春人が、冒頭、粗い粒子の画面の中で涙を流しながら口にする言葉。
- 劇中、屡映される、若き東山の、夢想のシーン。-
・画面はガラリと変わり、東山は進学校の高校教師として赴任し、女子高生たちから嬌声を浴びながら、冷静な表情を崩さずに真帆(南沙良)、京子(莉子)、愛佳(芽島みずき)に近づき、長年企てていた計画を、冷静に実行していく。
- 真帆の親友で、予知能力を持ち、アスペルガー症候群の要素もあると思われる、あおい(河合優実)のみが、東山には近付かない・・。-
・学園祭で、”キャサリン・・”という戯曲を披露しようと愛佳に提案する東山。そして、クラスでの役決め。東山の自らを破滅させる願望を満たす策謀は着々と進む・・。
- この辺り、非常に面白い。
先の読めないサスペンスフルな展開。
そして、徐々に明かされる真帆の幼かった時に起こった”特殊”な事件と、真帆の身体に生まれ出た、乖離性同一障害の別人格キャサリン。そして、その事件に執着していく若き東山の姿。ー
・当時、東山の恋人だった五月(大島優子)が、学校に心理カウンセラーとして登場し、東山の企みを”愛するが故に”阻もうとする姿。
- 東山と五月の過去の関係性が明らかになるシーンと、五月が東山の”性癖”に気付き、心理カウンセラーとなって再び東山の前に現れ、対峙するシーンも面白く。-
<ラストシーンは解釈が分かれると思うが、私は”真帆から去った筈のキャサリン”は真帆の姿で、記憶を失った東山の元に見舞いと称して現れ、東山の本懐を遂げさせた・・”と解釈した。
それは、東山が”空中から”ベッドに横たわる自身がキャサリンに首を絞められる姿を見ているからである。
古谷兎丸の原作からは大きく改編したラストであるが(物語も大分、改編している。)、サスペンスフルで、心理学的側面から東山の”性癖”を解釈したストーリーテリングも面白かった作品である。>
NOBUさん、コメントありがとうございます。
「ソドムの市」
このサイトの作品紹介を読んでしまいました。
文字読んだだけで、もう充分かと。
これを日本国内で上映できたのですね。 びっくり
この作品は
観る機会があったとして、全力で逃げます たぶん
「家畜人ヤプー」
この作品も知りませんでした。
漫画にもなっているのですね。 それも
江川達也とか石ノ森章太郎とか びっくり
この作品は
俄然興味が涌いてきています。 ウズウズ
NOBUさん、コメント返信ありがとうございます。
>城定秀夫監督作品の「性の劇薬」は
出た…
この監督の過去の作品一覧を調べた際に
「エロい作品多いのね」
と分かり、それはOKだったのですが、
作品の中で目を引いたのがコレ 「性の劇薬」
なんか気になって公式サイトに行き
予告編を再生。 ぼち。
…うわぁぁぁ
いやぁ
速攻で画面を閉じた記憶がありマス。
これは生理的に無理な作品でした。(汗)
よほどの事がおきない限り
観ないかなぁ と。。
NOBUさん、お邪魔します。
ラストシーンの解釈
>キャサリンが真帆の姿で東山の元に現れ、本懐を遂げさせた・・
(長かったので意訳しました。ごめんなさい)
これは思いつきませんでした。 けど
そう考えるとこのラストは
ハッピーエンドになるのでしょうか。
私は単に
「記憶を無くしたが
女子高生に殺されたい願望は消えていなかった」
という終わり方なのかなー と考えてました。
けれど、それだと救いが無い。。。
ということで
NOBUさん解釈に改宗することにします。 ころりん。