「人生は男女のもつれ」追想ジャーニー odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
人生は男女のもつれ
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高校生の文也が母親に塾をさぼったことで怒られ憎まれ口をきいてふて寝します。居眠りから覚めた時、30年後のしょぼくれた自分が現れ説教を始めます、今がお前にとって重要な人生の分岐点だからしっかり考えろと言う。なんと幼馴染のくるみと大人っぽい同級生のゆりえのどちらかを選ぶというシチュエーション、その後もバイト先で知り合った美奈子が身重で登場、なんとも次々に難解な女性関係が描かれます。男にとっても女にしても相手次第で人生が変わるというのは理解できますし、自分の幸不幸が伴侶の選択に尽きるというテーマは飛躍があるものの現実に悩む者の自己弁護、責任転嫁としては大衆受けがあるのかもしれませんね。ただ、俳優志望でスターに憧れる高校生という設定が子供じみているし男には地道な生活力を身に付ける努力こそ大切と言うありきたりな価値観の押し付けのような展開でもあり、何が言いたいのか、はかりかねる作り方の妙なタイムリープもの。学芸会の様な舞台演出も陳腐だし、恋愛観とか家族を顧みない不倫とか男女のもつればかりが執拗に描かれますので思春期の若者には人生勉強かも知れませんが、現実の人生はもっと複雑と違和感が拭えませんでした。
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