追想ジャーニー
劇場公開日:2022年11月11日
解説
ドラマ「神様のえこひいき」の藤原大祐が映画初主演を務め、高校生の主人公が30年後の自分と追想の旅に出る姿を描いたドラマ。
高校生の文也は母親とケンカし、勉強もしないで居眠りしてしまう。気がつくと何故か舞台の上におり、目の前には見知らぬ男がいた。やがて同級生で幼なじみのくるみとクラスメイトのゆりえが舞台上に現れ、どちらと付き合うか決めるよう迫られる。夢なのか現実なのかも分からない中、見知らぬ男はこれが現実であり、自分は30年後の文也だと話す。そして文也がいる舞台は、過去の出来事を追想してその時に選択した内容を変えられる不思議な場所だった。
「そこのみにて光輝く」の高橋和也が30年後の文也を演じ、「ヒメアノ~ル」の佐津川愛美、「ベイビーわるきゅーれ」の高石あかりが共演。「一人の息子」の谷健二が監督を務めた。
2022年製作/66分/G/日本
配給:セブンフィルム
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追想ジャーニー
「追想」っていう言葉があまり聞き馴染みありませんでした
11月12日に鑑賞して、なぜ「追想」をタイトルにしたのかわかりました
予告編ではドラマ風なのかと思ってましたが、なぜか舞台のセット
しかも舞台の上で様々な年代の方からの告白シーンなど
この物語は48歳の謎の男が、18歳の主人公(謎の男自身)に諭す作品かと思ってました
謎の男は今までに経験した、幾つもの〈分岐点〉において、昔の自分に「あっちの選択をしていれば…!」と訴えます
しかし昔の自分にだって、そのときに出した最良の選択だったのかもしれません
物語が進むに従って、その立場が逆転していきます
それと同時に昔の自分も、未来の自分の言葉を受け入れるようになります
私たちは色々な〈分岐点〉があります
でもその〈分岐点〉を誤ったと後悔しても、それは〈今が分岐点〉ということを考えさせてもらいました
若い世代、中高年世代、どの世代が見ても物語の最後は〈今が大切〉ということが分かる作品でした
上映場所や、上映期間が増え、より多くの方が自身を見つめ直せる機会があればと思います
『あの時、違う選択をしていれば…』
48歳の主人公が18歳の自分に会いに行って、分岐点に戻って人生を変えようとするファンタジー。
撮影期間3〜4日で撮ったと聞きましたが、テンポ良く舞台形式で進むシーンも多く、俳優陣の熱量やセリフの掛け合い、演技のリアルさが凄くて、舞台を観ているかのように、あっという間にエンディングを迎えます。48歳の主人公と娘とのシーンがとても良かった。ラストの母親とのシーンも…サプライズでした!スタオベしたかった…!(笑)
高橋和也さんが素晴らしい!男闘呼組の奇跡の再始動も相まって、和也さんがこの役を演じた事がエモいです!舞台挨拶を拝見しましたが、『自分が人生でしてきた選択は全部間違ってない』と言い切る和也さん、カッコ良過ぎました。
上映館が増えて欲しいと切望します!
どの年代にも刺さる素敵なストーリーなので、沢山の方にこの作品が届いて欲しいです!
2022年10月12日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
中年になった男性が過去をやりなそうとするお話。
1時間弱の話の中でほとんどが舞台と客席で話が進むが、それが他の映画ではあまり見られないので面白い。
舞台の上で自分の人生を演じ、客席で2人の文也が会話する。今と昔の文也が隣同士に座ってああでもないこうでもないと話し合うシーンはくすっとしてしまう時もあれば、心臓がぎゅっと握られるような真に迫ったシーンもある。
過去はかえられないけど、これからの未来を少しでも後悔がないように、今をしっかり生きよう。そう思えるお話だった。
2022年10月9日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
中年になり,だれもが一度はあの頃にもどりたい,やり直したいと思ったことがあるはず。
この映画は,まさに過去をやり直す映画。
自分に当てはめ,共感しながら観ていました。
誰しも自分の思い通りの人生を送れていない。
その中で義務に縛られて過ごしている人も多いであろう現代。
本当にそれでいいのか,考えさせられる映画でした。