夏へのトンネル、さよならの出口のレビュー・感想・評価
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原作をベースにしつつも、映画として完成されたいい作品
原作は小説、既に漫画化もされている『夏へのトンネル、さよならの出口』のアニメ映画。
漫画を読んだときは、あんまりストーリーに共感できなかったけど、今回の映画を観たら、主人公のとった行動の背景とか感情がアニメならではの映像と演出ですんなりと心に入ってきた。
余計なものをそぎ落として、83分という短い時間に物語が一番伝えたかったことを凝縮させていたから心に響いたんだと思う。
映画版だとちゃんと「さよならの出口」がタイトル回収されていて、他の媒体でこの作品を見ていない人にもしっかりと伝わってくる内容だった。
以下、少し下げてネタバレありで感想書いています。
漫画版だとコマ割りの描き方のせいか「さよならの出口」って部分があまり伝わってこなくて、なんかぱっとしない作品を読んだなと思ってたんだけど、映画版はここがしっかり描かれていた。
死んでしまった妹への未練・死なせてしまった後悔と「さよなら」して、
未来へと続く出口に主人公は向かったってのが伝わってきた。
作中では不思議な「ウラシマトンネル」は失ったものを取り戻せるトンネルと主人公たちは理解しているけど、失ったものではなく、「未練や心残りがあるもの」が出てくるトンネルなんじゃないかな。
ストーリー後半で主人公が自ら捨てた携帯電話が手元に戻ってきて、
「失くしたんじゃなくて、捨てたんだ!」って言うシーンがある。
捨てたとしても、未練が残っていたから、手元に現れたのかなと考察。
漫画版だと丁寧に書かれていた花城とクラスメートの話が無くなっていて、
クラスメートがただの嫌な子になってしまっていたのは、残念だったかな。
ここらへんは時間の都合上、しょうがないよね…。
「面白い」はお世辞
アニメ映画には2種類ある。
棒役者のいないアニメ映画と、棒役者のいるアニメ映画である。
この作品は後者である。開幕して一言目で目の当たりにしてしまうだろう。
大枠の設定やストーリーは中々良いか。
入ると願いを叶えるというトンネルに高校生の男女2人が挑む。
ただし、トンネル内は入ると外界との時間ズレが生じていく。
願いとリスクを天秤にかけること、時間のズレによる物語の展開は面白い。
良い点
・作画や描写が綺麗。口パクの作画は雑だが。
・時代設定が少し昔
・尺が長すぎない
悪い点
・主役が棒読み
・インコ?の声が人間的
・少女の横柄キャラ設定がほぼ意味がない。
・父の口調がやや説明的。
・お爺さんの人物設定がやや苦しい。
・トンネルという言葉面にとらわれて出口があると思う。
その他点
・映画「オールド」を彷彿とさせる
・試しに妹を連れ帰ってみる
・後の社会生活
・タイトルが謎
王道の青春演出に照れてしまった
前情報なしでの鑑賞でした。
絵が綺麗ですね。
特にウラシマトンネルの中がとても美しかった。
ただ、青春アニメでよく見る“うっかり覆い被さっちゃう” 定番のシチュエーションが度々見られて観てるこっちは何やら気恥ずかしくなってしまいました^^;
鑑賞後の余韻が残った状態で“その後”を読めるとは、気の利いた映画特典ですね。
嬉しいです。
いつ面白くなるかなと思ってたら終わった
某方が恋愛青春版インターステラーと仰ってたので期待して見に行ったのですが、ちょっと泣くほど感情移入できなかったし全然ッ面白くなかった。
80分という尺なので仕方ないかもしれないですが、感動まで持っていく描写が足りないままクライマックスなので何も心が揺れないままエンドロールでした。
70分の尺のプリキュア映画の方が泣ける作品あります。
他人の面白いってあんまり間に受けない方がいいと学びました。
CLAPさんの作品をもっと増やしてください( . .)"
CLAPさんの今までの作品が良かったので見に行かねばと。
期待通りめちゃくちゃ綺麗な画でした。配色がとっても綺麗ですね。眼福です。
脚本?演出?にはそこでテンポあげる?と思ったところがありました。間延びしないのはいいですしまぁ好みですよね。
全体的に見て損はない。配信されたらもう1回見ようっていう作品でした。80分だしね。ちょうどいいよね。
物語的にはまあまあ!
内容的には良くできていて、飽きることなく鑑賞は出来ました。
でも妹が死んでなぜ母親まで出ていったのか謎なのと、最後妹も連れて行けば良かったのにと思ってしまった!
声優のまりえさんは、あまり違和感はなかったけど、鈴鹿さんは、いまいちだったかな!
どうしても、鈴鹿さんの顔がチラついてしまって!
ついでにお父さんは、毛利小五郎さんにしか見えなかった。
アニメーションに関しては、トンネル内は綺麗でしたが、その他でキャラクターの表情や、喫茶店でのオムライス、お水の氷、花火等々、ちょっと手抜き感を感じました。
ま〜ストーリー的には関係ないとはいえ、そう言う細かいところもちゃんと描いてもらいたかった。
ただでさえ、最近の日本のアニメは年々綺麗になっているからこそ、細部にも力を注いでもらいたい。
引き込まれた。 訳あり男女が駅で遭遇。女は転校生、2人はクラスメイ...
引き込まれた。
訳あり男女が駅で遭遇。女は転校生、2人はクラスメイトに。昭和かよ(笑)そしてこれまた昭和のなかなか告げられない展開。
ウラシマトンネルの設定がやはり良かったのかな。飯豊まりえの声も魅力的でした。
日本のアニメはすごい、続々と新しいチームが生まれてますよね。これからも楽しみです。
スクリーン10座席C-4ちょい前過ぎた。鑑賞人数3人。ゆったり(笑)
良いー
エイルの主題歌はエンディングに流れて欲しかった。君の名はを、意識しているのかな?物語は完結でまとまりがある。最後の再会は泣きそうになった。心にきた!
エイルの主題歌は、この作品にとてもマッチしていると思う。
見落とすのは惜しい
ぜんぜん行く予定でなかったけど、勧められたので観に行く。
あるトンネルをくぐると過去に行けるといういわゆるタイムトラベルものの変形だったけど面白かった。
物語の伏線もきっちり回収される感じも90分弱なのもいい。
しかし主人公の飯豊まりえは声優にしか思えなくてびっくりした。
遠距離恋愛ってレベルじゃねえ
ストーリー自体は結構良かったです。思ってた以上に重かった。女子の方が重い過去を背負っていると思いきや、主人公の方がずっと生きてるのに死んでる人みたいな状態だった。
どん底からの救済。待ってる人の存在ってありがたい。
是非とも傍にいる大切な人と観に行くべき作品…と言いたいところ、なんですけどね。
まあ、最大かつほぼ唯一の課題がキャストさんと言いますか。
飯豊まりえさんは良かったです。清楚系オトナ女子と思いきや、結構図太く幼いヒロインを上手く演じられていました。声もよく通ってて聞きやすかった。
主人公。見てくれの割に声が低い。そして抑揚がない。当初はわざとかなと思っていましたが、ようやく人間らしさに目覚めてもあんま変わりなかったので、うーん…という感じです。
あと親父さん。
小山力也さんは嫌いじゃないです。でも結構合う役と合わない役があり、今回は後者の方でした。
欲しい物ではなく無くした物が手に入るトンネル 紅葉のトンネルって確...
欲しい物ではなく無くした物が手に入るトンネル 紅葉のトンネルって確かに異世界に行けそう 朴訥なカオルと野心家でクールなあんずのジワジワ仲良くなる様も面白かった 過去は振り返るなということですかね 花火が実写みたいで綺麗でした 何故か届いたメールにも思わず感動 今更ガラケー?は不思議だったけど その後が大変そうですが、久々に良いアニメだった
全体的に良かったが少し物足りなさが...
今回、「ウラシマトンネル」という、欲しいものがなんでも手に入るトンネルを軸に話が進められました。83分という短い時間の中で、テンポ良く話は進んでいきましたが、少しややこしい設定のものを扱っているだけに少々強引になってしまっている展開もあったため、もう少し尺を伸ばして、主人公2人の過去などをもっと掘り下げてほしかったなと思いました。しかし、アニメーションや声優さんは素晴らしい出来であったため、悪いところはそこまで目立たず、純粋に楽しむことができました。
アオハルネタだけどあまり好みではなかった
本当は公開封切り直後に見に行く予定でしたが、急病に見舞われて昨日ようやく鑑賞できました。ところが封切り2週目にして昼間1回きりの上映と随分な冷遇、邪険な扱いで結構久しぶりに定価(1,900円)での鑑賞となりました。
率直に申しましてこの作品、個人的にあまり面白くありませんでした。
先ず第一には、もうコレまで口酸っぱく言い続けて(書き続けて)来た事で、キャラの性格設定が幸いし『丸太』ではないにしろぎこちなくて、冒頭ナカナカ内容に入り込めません。
カオルの性格的にはアレで良いのかもですが、掛合いの不自然さは声優の技量不足に原因の一端があると考えます。それにクズ親や、ブラコンシスコンが古臭いテンプレでいささか見飽きた感。ところでこの親子描写、何かチョッとおかしいデス。。。
ガラケーのシーンが多用されてますが、コレは後々の伏線でしょうから、冒頭にやるべき大事な事がスッポ抜けてる気も‥‥
浦島トンネルなる『穴』についての環境設定がイロイロと良く解りません。穴を見つけるまでの行動が無理やりで、わざわざ穴に自らザブザブ入っていく行動原理も不明。穴もキレイに整ってて、わざわざ誂えたかの様相ですし‥‥
てか水たまりは必要? そのせいでラストの絵面がイロイロヘンテコで足を引っ張った様な。。。
他にも、取り戻すとか特別を手に入れる等の話がフワッと曖昧で、その辺は勢いでゴリ押し。そう云う事なのでご理解ください的ではなく、もっとキチンと建てつける必要があり、これは『現世界ファンタジー』の難しさです。
その他、カオルがあんずの漫画を褒めるのがイヤによく解ってるプロ目線だったり、あんずの一人暮らしは完全なるご都合だったり。
そんな訳で、何だか釈然としないうちに物語は閉幕し、微妙な後味となりました。
声優ウンヌンは云うだけ無駄として、主人公二人のディテールをもっと丁寧に描写しないと、上っ面だけで動き回ってる風であまり良くありません。冒頭であんずが女子を殴るのも、ナゼあれ程こっ酷くブン殴るのか、カオルの親子関係の不自然さなど、ストーリーの中でそう云うモンなんだと観覧客に行間を読ませるのに依存した感じの話の織り方です。
結局、劇場用のキレイなビジュアル・動画以外の色んなアレコレが今一つパッとしない風味が残ります。そのオチは面影残してスッカリ変わった感じが良いのでは?と思いましたが、JKからあまり変わってなくて、あの年数では変わり様がないとすれば‥‥
とても不思議な物語です。
原作を読んでいなかったのですが、「夏へのトンネル、さよならの出口」という、不思議なタイトルと、予告編の美しいアニメーションの描写に惹かれたので、鑑賞しました。
鑑賞後、とても清々しい気持ちになれました。
「夏へのトンネル、さよならの出口」というタイトルが、何を意味するのかは、観てのお楽しみです。
作者の原作も読みたくなったので、この作品の他に、「ミモザの告白」、「きのうの春で、君を待つ」の電子書籍も購入しました。
今年の夏の、最後の思い出の一つに、この映画を加えて良かったと思いました。
穏やかで雨粒の似合う作品
SF要素があって好みだろうと思っていた。
出だしはよく見かけるパターンかな、、だったし、すごい飛び道具がある訳じゃないけど、花城さんが魅力的に感じて良かった。
妹さんは、もう少し何か欲しかったかも。
やや短めのタイプのアニメとしては好印象。
今年271本目(合計546本目/今月(2022年9月度)14本目)。
今日みた3作の中で時間に余裕があったし、80分ほどの映画なのでチョイスしました。
tohoシネマズ系で見る場合、ミニ小説が入場者特典になっています(本当にミニ小説ですが、映画が始まるまでの10分ほどでは読めないので、帰ってから読みましょう)。
多くの方が書かれている通り、80分ほどの中にいろいろな要素(ただし、一部を除いてストーリーには関係する)を入れ込んだため、どれもこれも描写が薄目という部分はあります。上述通り原作小説が存在するようで、それ前提なのかなという気はしますが、導入は丁寧だし、また多くの方が書かれている通り、この映画は「綺麗な画像で引き込むタイプ」の映画なので、それ主軸で見に行くと、「動画がきれいでよかったです」と「消化不良でした」の半々に極端に分かれてしまうような気がします(そして実際そうなっている…)。
最初はトンネルの仕組み(序盤にそうそう解明されてしまう)から物理法則がどうだのという物理的なネタをしている学術系要素のあるアニメなのかな、と一瞬思いましたが、そうした話題は最初にちらっと出るだけで後半ほとんど関係なくなるので、それら(物理。専門的にこうしたことは大学レベルでは習います)の知識は不要かな、というところです。
どうしても80分ほどの映画にあれもこれも入れた事情があるので、やはりどれもこれも感情移入しにくいという部分はありますが、そういう部分を抜きにして、もう9月も半分来ていますが「夏の映画らしく、甘酸っぱく青春まっさかりなラブストーリー」と解するのが妥当かな…と思います。
趣旨的に「トンネルの仕組みがどうだの」ということを書くとネタバレになるし、実際、学術的に詳細には詰め込まれていない(換言すると、ちゃんと知識があると混乱する部分も一応はあります)のだろうというところ(というより、元の小説にあるのだから、混乱するも何もいれないと原作者から怒られる)で、「ちょっと変わった部分も絡めた、青春まっさかりラブストーリー」と解するのが妥当かな、というところです。
上記にも書いたように、放映時間が短いこと(他の映画の視聴の計画に組み込みやすい)、「映像が特に綺麗」という点については高く評価しました。
採点にあたっては下記を考慮しています。
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(減点0.3) 前にも書きましたが、たとえ単線であっても線路内を勝手に歩く行為は法にふれます(災害時などに特別に許されるにすぎない)。
この点も小説通りなのだろうとは思いますが、エンディングロールでもよかったので「線路の上を歩かないようにしましょう」という一文は欲しかったです(真似をする人が出てくるので)。
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SF仕立ての甘酸っぱいラブストーリー
それほど注目はしていなかったのですが、みなさんのレビュー評価が高かったので鑑賞してきました。SF仕立ての甘酸っぱいラブストーリーで、評判どおり素敵な作品でした。
ストーリーは、何でも願いを叶える代わりに100年が過ぎるという噂の「ウラシマトンネル」を偶然見つけた高校生・塔野カオルが、同じクラスに転校してきた花城あんずとともに、それぞれの願いを叶えるためにトンネルの調査を始め、しだいに二人が抱える悩みが明らかになってくるというもの。不思議なトンネルが二人を悩みから解放してくれるのか、そして二人の関係はどうなるのかが見どころとなっています。
典型的なボーイ・ミーツ・ガールもので、おとなしめ男子と芯の強い女子という対照的な二人の距離がしだいに縮まっていく様子が丁寧に描かれています。そこに、不思議なトンネルの存在が加わり、二人の背景や抱える悩みを描き出し、魅力的に物語を牽引します。そして、それが序盤からテンポよく展開し、起承転結もはっきりしているので、最後まで作品世界に浸りながら楽しく鑑賞できます。また、過去にとらわれて立ち止まっていた二人が、やっと前に進み始める変容が描かれているのもよかったです。
全体的に雨のシーンが多用されていましたが、これが二人の心情を表すとともに、傘の伏線を無理なく取り込んでおり、情景描写の巧みさを感じました。他にも、水族館で見た二頭のジンベエザメが近づいて泳ぐ様子、ラストで駅のホームの上に広がる青空でクロスする二筋の飛行機雲など、その時々の二人を描いているようでした。
ただ、本作でカギとなるウラシマトンネルですが、時間経過の検証はいいとして、中と外でのメール送受信の成否の理屈がよくわかりませんでした。些細なことかもしれませんが、塔野の心情変化のカギとなっているので、もう少しわかりやすく描かれるとよかったです。他にも、その後の家族との関係もちょっと気になりました。
キャストは、塔野カオルを鈴鹿央士くん、花城あんずを飯豊まりえさんで、劇場アニメでありがちなタレント起用です。声優を起用しない点は大いに不満なのですが、本作においてはキャラにうまくハマっていたので大きな問題はなかったです。とはいえ、これはたまたま合っていたというだけで、感情が高ぶるシーンではやはり演技力の物足りなさを感じました。大人の事情より作品のクオリティを優先してほしいものです。
原作者が好きだというだけあって随所にある新海・細田感
大枠は2人の監督に似ているとは思いませんでしたが、ちょいちょい演出が新海誠監督、細田守監督ぽかったです。調べてみたら原作者の八目迷先生は新海誠監督のほしのこえ、細田守監督の時をかける少女など時間が関係する話がお好きみたいです。
映像、キャラデザ、音楽はいい感じ。
脚本は2人の関係が深まる前半部に関してはよくある話ではあるものの、だからこそ安定して面白い。
ただ、後半部についてはやや荒いかなぁ…といった印象
演技は人よっては評価が分かれると思いますが自分的には〇
無料で読めるみたいなのでとりあえず漫画版を読んでみます!
期待を裏切らない
「映画大好きポンポさん」を制作した会社繋がりで鑑賞しました。もうちょっと話題になってもイイんじゃないかなぁ、とも思える作品でした。ただ一点だけ、メインの二人の声を本職の声優さんがやった方が絶対に良かったと思う。所々に棒なセリフが出てきてとても残念!
全92件中、41~60件目を表示