夏へのトンネル、さよならの出口のレビュー・感想・評価
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面白いけどモヤモヤ
雰囲気とかは良かったですが、細部が色々気になりました。
まず気になった点から。
序盤のヒロインである花城が転校してくる展開や、クラスメイトのイジメなどは、あまりにテンプレすぎて見ていて恥ずかしかったです。
これは好みあると思いますが、ほかにも全体的に共感性羞恥を感じるような展開は多いので注意してください。
次にウラシマトンネルについて、浦島太郎から来ているなら、時間の進みが早いのはトンネルの中であるべきでは?と思いました。出てきたらおじいちゃんになっている、というデメリットはないんですかね…。
そして落とし方について、「失ったものを取り戻すトンネル」を使って花城が遠野くんを助けに行く展開かと思いきや…遠野くんは気が変わって自力で出てきてしまいました。妹を助けられたわけでもないので、ただ戻ってきただけ、というのがなんだかなぁという感じでした。二人の愛が深まったからOKなのか…?
全体の雰囲気や画風は美しいだけに、劇的とは言わないまでもなにかひと展開欲しかったですね…。せっかく長々とトンネルのルールを確認したのに、そのギミックを生かさず特にサプライズもなく終わってしまった感がもったいないなと思いました。
現象の割になんか地味だけど良かった
2022年劇場鑑賞208本目。
欲しい物がなんでも手に入る代わりに百歳歳を取るという噂のウラシマトンネルを見つけてしまった男女高校生の物語。原理なんかは最初から説明する気は一切なく、その割にはなんか普通に存在しちゃってるので他の人も見つけそうなものなんですが。
そこにはあまり重視していなくて、実際そういうトンネルを見つけ、かつどうしても欲しい物がある時どうするかという話でした。
高校生が一週間失踪とかする割にはなんかそんなに大騒ぎになっている感じは見えず(描写はないだけで実際にはわからない)、また終盤のある人のキャラデザインにちょっと物足りなさを感じながらも、トンネル内の展開でホロリときました。新海誠監督のように盛り上がるところで歌がガーッときて盛り上げる感じではありませんでしたが、いい映画だったと思います。
8月に公開してくれ
原作読了済み
原作読んでなければ泣けてたのかな。
過去に囚われている主人公塔野カオル
将来が不安なヒロイン花城あんず
がメインのSF青春ラブストーリー作品。
序盤
ウラシマトンネルを見つけるまでの流れが綺麗。
ウラシマトンネルを調べていくうちに2人の距離が近づいているのを丁寧に描かれていた。
中盤 終盤
面倒臭いお爺さんが邪魔とか、そこは都合いいのかって結構あったけど1番は塔野が死んだ妹をつれてかなかった理由はなぜ描かなかったのか
ウラシマトンネルはなんでも欲しいものが手に入るじゃなくて、"失ったものを取り戻せる"から考察しろってこと?
細かいところだと、
モノで年の変化を表してる。ガラケーで文字を打つときに揺れる感じ。作画(水、花火、花城の髪は特に好き)、曲は良かった。
声優は微妙
小春は、出てくる必要あったのかな。
殴られて謝るだけのモブだったら必要なくね?
謝った後に多分小春は何か言って?花城がそっぽを向いたんだけど、そこで心情の変化でも表したかった?
原作と同じ発言をしてたとしても映画には関係ないから
何か言ったじゃなくて、謝られて目があって恥ずかしいからそっぽを向いたの方が正しい気がする。
駅のホームで花城と最初にあった時、とある発言したんだけど、それを不適切だと思って欲しかった。塔野の正直な感想でそこから物語が始まっていくけど、塔野は花城と初めて会うし、境遇なんて知らないんだから、謝るか、やばいと思ってる描写欲しかった。
良かったところほとんど書いてないけど、原作300ページくらいを83分に最低限まとめられてた思う。
17歳の30歳男
22歳の30歳女って良くわかんないけど好き。
※マジでしょうもないことなんですけど、バナナジュースは出て、イカ焼きはなぜ出てこなかったのですか?
リンゴ飴をイカ焼きにしてくれてもいいじゃないですか(笑)
共同戦線
大傑作「映画大好きポンポさん」を手がけたCLAPの最新作。期待値はかなり高めで、80分程度という短い時間なのも個人的にグッドで、朝イチで行きました。入場者プレゼントは小説でした。
期待しすぎたかなーとは思いましたが、ラインは超えてこなかったなぁという印象です。決して悪い作品ではないですし、この部分良いな〜というのは随所に見られたのですが、どこかモヤモヤっとしました。
良かった点
・CLAPの美麗なアニメーション
ポンポさんではカラフルで元気な感じが伝わるアニメーションでしたが、今作は打って変わって背景の美しさが際立つアニメーションになっていました。田舎町が舞台というのもあり、自然の美しさが全面的に押し出されていました。新海監督や細田守監督とはまた違う、どこかしっとりした感じの美しさがそこにはありました。キャラデザもオーソドックスですが、物語の軸を邪魔せず、それでいて覚えやすいデザインだったのも好印象です。あんずのキャラデザめちゃ好きです。
・短めのボーイミーツガール
尺の短さもありますが展開はとんとん拍子で進むので、2人が出会う→秘密を共有する→徐々に親交を深めていく→大きな計画を実行しようとする→1人が先走ってしまう→追いかける→待ち侘びる→2人が再開するという展開です。特段驚きは無いですが、こうやって恋に落ちていくんだろうな〜、青春って良いな〜と思いながら観るのに丁度良いバランスでした。設定が割と複雑なので、そこに色々と追いついていなかった感じはしましたが、そこは後述します。
微妙だった点
・設定と尺が噛み合っていない
ウラシマトンネルというある境界線を超えると高速で時間が経ってしまうという設定は面白く、文字で読む分には想像力が掻き立てられると思うのですが、その時間制限を攻略していく流れがかなり雑で、時間の流れのシビアさと尺があってないように思えました。設定だけで言えばワンアイデアで終わってしまい、複雑さに拍車をかけているように思えました。
・声優陣のモヤモヤ感
本職の声優陣は流石としか言いようがなく、前田佳織里さんや戸谷菊之助さんなどの主役を張れる方々がモブを演じているのもまた凄いですし、小山力也さんのクソ親父っぷりも最高でした。飯豊まりえさんはかなり良かったと思います。泣きのシーンだけ微妙でしたが、あんずのキャラには合っていましたし、最初の無感情な感じからの後半の起伏の激しい感じから幅広くて良かったです。鈴鹿央士さんは…本人がチラチラ見えていたのが惜しかったです。超絶下手って程ではないんですが、せめてもう少し上手い人を使って欲しかったなと思いました。ポンポさんではその素人っぽさがハマってはいましたが、心情をより強く描く今作にはその新鮮さはミスマッチのように思えました。
光る部分はありつつも、思ったほどではなかったというのが最終印象です。最後の捲っていったラストシーンもモヤモヤ〜としました。CLAPの新しい作品にまた期待します。
鑑賞日 9/9
鑑賞時間 9:00〜10:30
座席 H-8
面白かった。
見終わった後、結局、何の為にトンネルに入ったんだよっ妹を連れ戻すんじゃなかったのかよ!てくらいやっと会えた妹残して彼女の元へ帰った主人公
彼女も、ずっと主人公を好きでいてハッピーエンドまっしぐら。
でも普通は帰って来た主人公に妹の事、聞きますよね?彼女、全く妹の話しないんですよ。主人公が好きすぎて。そもそも一緒にいた時間は、恐ろしく短いはずなのに愛は時間じゃないと改めて実感しました。俺に彼女はいないけど。
結果的には面白かったです。基本的にハッピーエンドじゃないと個人的に嫌な気分になるので良かったと思います。
ガラケーの時に書かれた作品なのか皆さんガラケー使ってました。文字を打つ表示のされ方がリアルで感動しました。
【妹】
妹は皆の幸せを願っている。
死んでる事も、わかっている。
だから今、戻っても両親は幸せにはならないと考えた可能性が高い。
戻る事じゃなく主人公の幸せを願って送り出したと思う。
【彼女】
主人公が好きすぎて漫画の道を捨てようとは考えていたらしい。でも、その割にトンネルに入って主人公を探しには行かなかった。
トンネルで才能を手に入れると言うのは嘘で、既に祖父との漫画を回収して彼女の目的は達成できたと思う。
それでもトンネルに入る理由が、あるとすれば主人公に付いていく為だと思った。
トンネルの時間を正確に測るなど、頭良いな〜って思う所だろうけど、主人公の立場からしたら時間なんてどうでもいいので見ていて時間の無駄だと思った。
むしろ、このトンネルがいつまであるのか不明だし消えてしまうかも知れないと考えたら時間の計算なんかどうでもいいから、早く入って妹を探してこいと思いました。
寄せ集め
新海誠作品の寄せ集め。。
「ほしのこえ」の設定根幹を用いて主人公 性別逆転 ガラケーなのも同じ。
「君の名は」の盛り上がるシーンそのまま
「東京マグニチュード」の弟を妹に変えてぶち込む
悪くはないが、、どこかでみたような作品です。
プロットとか原作はいいんだろうけど……
原作未読の自分でも「あ!今省いちゃいけないとこ省いたな!」って思うような内容でした。
セリフの組み方が良くない(文語的で説明的)。
視覚的な演出が悪い。
役者に対する演出が良くない。
そもそもこれ2時間とかでやってようやく感情移入出来るような作品じゃない?
もしかしてポンポさんやったせい?
とか色々考えちゃうような内容でした
プロットとか原作は凄くいいんだろうなぁって思いました
綺麗にまとまってた
原作存じ上げませんが全てがちょうど良いと思いました。
ストーリーがテンポ良く定型通りに入ってくるので観やすかったです。最近のアニメにありがちな制作の変なこだわりが違和感として出ちゃってるようなことはなく、視聴者が純粋にファンタジーを楽しめる作品ではないでしょうか?
ヒロインは情緒の癖強めですが、子供の頃ってそーゆーものだよね...と。成長後のヒロインの落ち着き含めリアルに描かれていたと思います。
大きなインパクトがあるわけではないけれど丁寧さは感じましたし、あそこで終わるから余韻が長く残りそう。原作がそうなんでしょうか?
抜群に面白かった!とはならないけど、見てよかった面白かったと思える作品です。
高校生の悩みと恋
ウラシマトンネルに入ると、何かを失う代わりに欲しいものが手に入るのだという噂があった。過去の妹の事故死が心の傷となっている高校生・塔野カオルは、自分の漫画の才能の無さで苦悩する転校生・花城あんずと、そのトンネルを調査し、時間の経過がものすごく速いことを突き止めた。2人はそれぞれの願いをかなえるため協力関係を結び、夏休みに実行日を決め計画を行う、という話。
不思議な話だが、ストーリーの整合性もあり悪くなかった。
高校生の恋愛も絡め、ちょっとキュンキュンした。
鈴鹿央士、飯豊まりえの声優も良かった。
ラストもなるほど、と納得いくものだったし、そんなに長くない作品だからダレた所も無くて良かった。
さがし物はなんですか
高校生の男女の青春ものとか
ターゲットじゃないんじゃないのと
思いましたが
本作の製作スタジオCLAPが
前に作った「映画大好きポンポさん」が
大変良かったのもあり観賞
でどうだったか
非常に良かった
今時長々した作品が多い中
90分ない尺でサックリ見やすかったし
その中でちゃんと勝負出来て
いたと思います
山奥にあるとあるトンネルに
入るとなんでも欲しいものが
手に入るけど100年を取る
「ウラシマトンネル」なるものがある
そんな噂がある田舎
そんな地域のやる気のない高校生
塔野カオルはある日土砂降りの
通学路の駅で封筒を大事そうに抱えた
少女花城あんずに出会い
傘を貸してあげるところから
交流が始まります
するとあんずは都会からの
転校生である事がわかりますが
誰ともなれ合おうとしません
そんなある日妹が亡くなって
以来酒浸りになった父に絡まれ
逃げ出すように家を飛び出すと
とある山奥の茂みにトンネルを発見
進んでいくと妹のサンダル
飼っていたインコなどと出会い
トンネルを引き返すと
数分いただけなのに1週間が
経過しており家や学校では
家出したことになっていました
その後トンネルに再び行ってみると
あんずも迷い込んでおり
(ここがちょっと唐突だったかな)
噂にあったウラシマトンネルであろう
という事で
妹を取り戻したいカオルと
欲しいものがあるあんずは
共同戦線を結び仲良くなります
どのくらい・どこから時間が
経過するのかとか
連絡は取り合えるのか
(やや年代が2005年あたりで
ガラケーとメールを使っている)
出口はあるのかとか二人で
様々な検証を行い
外から中へメールは送れないが
逆は(遅延するが)できることなどがわかります
3連休に108秒だけ行って帰ってくる
作戦を立て二人は実行します
すると二人の前に漫画の原稿が
飛んできてあんずが必死に
それをかき集めます
カオルもそれを手伝って
やや遅延してトンネルを出ますが
遅くなったのであんずの家に
泊めてもらうとそこで
あんずが漫画を描いている
事を初めて知ります
あんずは漫画家の祖父が
大好きだったが全く売れず
両親が忌み嫌った事で
自分も漫画家になりたいと
言ったとたんに書いていた漫画を
破られ田舎に追いやられて
しまったようです
つまりあんずが欲しかったのは
ちゃんと作品が世に残せる
ほどの「才能」だったのです
それは今でも漫画を描いている
ものの持ち込みに行く自信がない
事も理由だったのでした
カオルがその漫画を見せてもらうと
非常にいい出来であり
カオルはそこで彼女の才能を
確信します
ここでトンネルに入る目的が
過去に戻る事のカオルと
才能を欲する未来の事である
あんずの差がハッキリしますが
あんずはカオルの一途さや
やさしさに徐々に惹かれていきます
その後この世界を捨てて
いつ戻れるかわからない
トンネルの奥へ突き進む日を
妹の命日だった8月2日に定め
準備を進めますが
父に再婚相手を紹介されるなど
決意が混乱してしまいます
するとそこへあんずから
会いたいとメールが来ます
やり残したことがないようにと
あんずが雑誌社に漫画を持ち込んだら
才能を見込まれて担当が付いてしまった
事をカオルに打ち明けます
そしてトンネルに入る決行の日
あんずは決意してカオルを家へ
呼びに行くともう出ていったと
父から聞きます
あわててトンネルに向かうともう
カオルは入っていました
するとメールが入り
あんずが才能をもう持ち合わせていること
このトンネルが欲しいものではなく
なくしたものが見つかるところであること
だからあんずは入る必要がないこと
がつづられており
あんずは自分の気持ちが
伝えられなかった事で泣き崩れます
カオルは奥へ奥へと進んでいきもう
現世では何年も経っているであろう時に
ついに扉を見つけると幼少時代に戻り
妹がジュースを持って入ってきます
カブトムシを取るつもりで木から落ちて
死んでしまった妹がカブトムシを持って
現れたのです
するとその場に途中で捨てたはずの
あんずとのメールも消したガラケーが
現れそのメール欄を開けると
トンネルに入ってからのあんずが
漫画家として活躍していることを
あんずが事あるごとに一方的に
メールしていたのでした
それが見つかった「なくしたもの」
だったと気が付いたカオルは
妹に背中から励まされ
来た道を走って戻ります
返せなかった傘も錆びかけて
カオルを待ちながら
8年経ち漫画家としてスランプに
陥ってしまったあんずは
最初に出会った駅で思い出して
大泣きしますがそこでガラケーに
メール受信が入りそこには「大好きだ」
とだけ・・
とまあいい話じゃないですか
設定やプロットはとりわけ
新しいわけではありませんが
その上で過去にこだわるカオルと
未来に不安を覚えるあんずという
二人の関係性は面白かった
演出でも引き込んできて最後まで
見ごたえがありました
そんなに客は入ってなかったけど
もったいないです
おすすめしたいです
内容が物足りない…!!と思った方は…
漫画版視聴勢です。
映画版は、話の本筋だけを残し、短くコンパクトにわかりやすく纏められていました。その分、メタファーや一つ一つの演出に着目し、考察しながら観るとより楽しめました。
涙が溢れる=花火が上がる表現や、傘に雨ではなく涙が溢れるシーン、花火大会に向かう人々の流れと、塔野くん達の進む方向だけが違かったり等、映画ならではの演出が印象的でした。
漫画では、花城と川崎の交友関係が描かれており、共同戦線を組んだものの、原稿を手に入れ作品も認められ、現在を前へと進んでいく花城と、1人だけ過去に囚われた塔野くんの対比が生々しく描写されていたり、より細かく深掘りされた作品となっております。
漫画版、たった4巻です。
映画版で物足りないなと感じた方は、是非漫画も見てみてください!!
塔野くんと出逢い、川崎さんと打ち解けて、徐々に女の子らしく可愛くなっていく花城の作画が素晴らしいです。
面白い!
ボーイミーツガールは大体結末が予測できるが、
この作品は違った
トンネル内のシーンではこの手の作品に珍しい
緊迫感を感じることができたし満足。
欲を言えばプロ声優を起用して欲しかったが、
宣伝効果を考えると芸能人なのも理解できる。
最初は違和感があったが、次第に慣れてきたので
上手いほうではないかと思う。
美しいボーイミーツガールもの。SFとしては残念ながらB級。
双方家庭環境に問題があるなど境遇の似通った少年、少女・・・どちらも限りなく美形(笑)が偶然出会い、ウラシマトンネルというSFギミックに翻弄される中で複雑な過程を経て愛を育むストーリーです。
何せ絵や背景が本当に綺麗、盛り上げる音楽も情熱的で、彼らの恋愛風景は清々しく、かつちょぴり切なくもあり、鑑賞者は疑似恋愛を存分に楽しむことができます。ああ私も学生時代、こんな理想的な恋愛したかったですよ(泣)。
ただ・・・ウラシマトンネルの設定が2人を「時間的、空間的分断」する為に都合よく使われるだけで、そのギミックを逆手に取った、鑑賞者を最後にあっと言わせる様なシナリオが用意出来なかったのは、純粋なSFファンとしては残念でした。
ヒロインの行動も、クライマックスに向け「相対的に十分過ぎるほど時間があったし、トンネルの秘密を知っていて常時使える状態にあったにも関わらず何となく受け身」なのは解せませんでした。アニメ版、時をかける少女なら間違いなく本能的にかけていったでしょう(笑)。
清く美しく、ボーイミーツガールを反芻する映画。SFは残念ながらおまけ要素。それ以上でもそれ以下でもなし。
では。
トンネルの先に見えるもの
原作小説をアニメ化した作品で時間の進みが違うトンネルをきっかけにして少しずつ心を通わせていく男女の青春ラブストーリー。独特の世界観にグイグイ引き込まれ二人の恋の行方を温かく見守って応援したくなりました。
上映時間が83分という短い作品ですが短時間で上手く仕上がっていて満足度も高い。
2022-153
その後の2人がとても気になる
『映画大好きポンポさん』を制作したCLAPだけあって、アニメーションは美しい。トンネル内の紅葉が幻想的に光る風景は、ゲームオブスローンズのウィアウッドのようでもあり、神秘的なエネルギーで満ちている感じが伝わってくる。水族館のジンベイザメが2人の将来を暗示するように泳いでいるシーンも見とれてしまう。
花城あんずを飯豊まりえが演じているんだけど、これがビックリするくらい上手い。あんずは、東京から転校してくるなり超クールを貫いて、一悶着起こすんだけど、ドSキャラにピッタリの低くてドスの効いた声にしびれてしまう。
映像もいい、挿入歌もいい、花城あんずもいい、だけど物語に乗れない。鈴鹿央士の演技が置きに行っているというか、素のままというか、塔野カオルではなく鈴鹿央士がしゃべっているようにしか感じられない。その違和感を最後まで拭う事ができず、うーんって感じ。
偶然に、2人が抱き合う姿勢になる。この定番のシーンに、随分と大人の自分がドキドキしてしまう。そういう気持ちにさせてくれる作品でございました。
「強制ピント」と声優さん
ストーリーも良かったし、映像も良かった。
強いて言えば、夏休みに後悔できないかな?もう秋っぽいし。
前半はよくある話というか、高校生?中学生?の話。ちょっと子供っぽいストーリーだけど。
後半は、どうなるのか?どうやって終わるのか?わからなくなって楽しめた。
原作は知りませんが、映画館がそこそこ埋まっていてびっくり。何かあるのかな?
鈴鹿央士も飯豊まりえも役者として好きだけど、声優さんとしてはちょっと厳しい。特に、感情爆発や泣いたり走って息切らしたりなどは、普通の役者と違う。飯豊まりえは良かったけど。それでもプロの役者を使って欲しい。
声優さんが気になるのが原因か?キャラクターに感情移入出来なかった。泣けないね。これでは。
1番気になるのは「強制ピント」させる演出。
2人で喋ってる時に、話してる方に強制的にピントがあって、聞いてる方は強制的にボヤける。
話している方を見て欲しいのかもしれないけど、聞いている方はどんな表情してるかも目線を移すと、ボヤけてクラクラする。ピントが合わないので目が疲れるし。老眼の不快感と同じ。
3D映画じゃないんだから、どっちを見るかまで指定して欲しくない。
この演出は最悪だ。増えて欲しくない。
ここ一番のシーンだけならいいかもしれないけど。
良いストーリーなので、良い演者の演出ならもっと良い映画になるのに。
全体的にいいけど、少し期待はずれ
どう言えばいいだろうね、映画自体の作画が綺麗で、音楽もいいと思いますけど、全体的に物足りない感じが大きい。ストーリーは思うよりシンプルで、音楽の入れるタイミング、映画自体のリズムもちょっと雑...これは近年恋愛劇場アニメがどんどん出現した現状で、競争も激しくなって、私自身がこういうアニメに対する要求も高くなった結果かもしれません。
元々彼女もいない(笑)私自身でも、こういう恋愛アニメを映画館で迫力なビジュアルと音楽を楽しくこと自体は結構いいと思うし、なぜなら、アニメ自体が好きです。とはいえ、単純すぎる、眩し過ぎる青春アニメは流石に一人で映画館で挑む勇気と正しい気持ちが必要。この作品、最初はsf系の恋愛ストーリーと思いますが、sf系の内容は省略すぎて、ストーリー重視の私にとって、物足りないとしか言えませんよね。
別の話なんですけど、二、三年前の「ジョゼと虎と魚たち」が結構好きで、それはもちろん恋愛ストーリーが、作画の執着、音楽のタイミング、全体的な質感がどうしても気に入って、同じ恋愛アニメを見って、思い出させました。
まあ、別の視点から考えすれば、この作品が理解しやすいし、割とちゃんとしたストーリーもあって、アニメ好きなカップルにちょうどふさわしいかもしれませんね
なぜ本職の声優を使わなかったのか
原作の出来が非常に良く期待大だっただけに、本職の声優が使われなかったことに落胆した作品であった。
序破急のストーリーを追っていく際に"声"の違和感はノイズでしかなく、この作品に限らず声をあてる作品にはそれを本業としている方々に任せるべきであろう。
俳優を本業としている方々は日々観客の視覚と聴覚に訴えかける演技をしており、他方声優は観客の聴覚のみに訴えかける演技をする。同じ演技でも求められる役割は異なる。
アニメーションについては、映像作品の視覚部分に関して作画班等映像作成の担当が任されており、(アテレコする際にはさほど情報は多くないが)その方々が作った映像の意図を汲み取り声をあてる仕事をするのが声優である。
本作品に出演した俳優が演技という面で能力的に劣ると言いたいわけではなく、普段戦う舞台が異なる俳優を採用するにはそれなりの理由(その俳優が今後声優の仕事を本職としていくなど)が必要であり、声優としての働きぶりは誉められたものではなかったと感じた。
出演俳優が短期間で努力したことは素直に評価できるが、経験の足りない俳優をあえて採用したスタッフ陣には大いに疑問の残るものであった。
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