夏へのトンネル、さよならの出口のレビュー・感想・評価
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もっと衝撃が欲しい
薄っぺらい。
これならショートアニメ3分全8〜12話完結でもつくれるかなといった印象&そのくらいの満足感。
これ、なんとなくだけど、P.A.WORKSやコロリドに作らせたらもっといい映画になってたんだろうな。と思ってしまう作品。
まず、メインに声優をキャスティングして欲しかった。
御二方とも(酷くはなかったけど)映像が綺麗で気使われてて良かった分、勿体ない。
★2.0は、ウラシマトンネルの中にいる時にメールが届くシーンで、最初に用意した設定がかなり効いててとても良かったため。
そこだけゾッとして感動した。
あと、なんかでも、キャラが少なめで、2人だけの世界な感じは良かった。老いるのはすぐなんだなー…と切なくもなり……
でも、漫画家やってちゃんと生きてて素晴らしく最後2人が出会えたことはあんずの生きる活力にも繋がったのだろうと思うと人生捨てたもんじゃないと思った。
ウラヤマシイ効果
トンネルに入って時間旅行するという話だったら、アメリカのTVドラマ『タイムトンネル』(1966)があった。懐かしい。しかし、『インターステラー』にも似た時間差の悲劇を見事にアオハルものに取り入れ、取り戻せない辛さを乗り越える高校生二人。性格は違えど純情さを貫くところがうらやましい限り。超光速での時間差・・・とか頭が痛くなるような物理学のことなど考えずに頭を空っぽにして観るのがベスト。
トンネルに入ってからは、ほんの数秒が外では数十分経っていたりと、面白い設定でした。カオルとあんずが共に時間を過ごせば、生きて帰れたときには信じられない未来が待っているのかな~などと想像は尽きないのですが、カオルの選択は想定外のもの。過去に死んだ人が生き返るなんてのも、SFを越えちゃってるもんね。
純粋に死んだ妹カレンを取り戻したいカオルに対して、超多忙になったあんず。一途な恋心を抑えながらの青春も辛かったハズ。漫画家は5千人だとか、毎年千人が挑戦するなどの話を聞いて、以前お乗せしたことのある女子高生を思い出してしまった。彼女は漫画家の道を進むことができたのだろうか・・・
とても大事なものを失う代わりに
こういう系のSFアニメは結構好きで、「君の名は」にも少し通ずるものがあると感じた。
全てを失ったかのような主人公の男の子と、とても気の強い自分の意志を貫く転校生の女の子が出会ってからの展開が早い。
少し疑問に思うシーンもあったが、一つの映画として完成させるにはとても時間配分などは良く思えた。
自分の夢を叶えた女の子が、好きになった男の子をひたすらに待ち続けるというのはとても切なく感じる。
あの後どうなったのかとても気になるので、この映画の続きがもう少しだけ見たいと感じた。
どれだけの鹿が犠牲に?
孤独を抱えた高校生の二人。
不思議なトンネルを知って、二人は共同戦線を張ってトンネルの謎を調べていく。
SFならば、その不思議なトンネルの規則性を解明して、
その規則性を利用して何かすると思うけど、
ここでは特に規則性が説明されるわけではなく、
頭を使ったシーンは時間のカウントくらいか…
死んだ妹を取り戻すという何となく後ろ暗い望み。
(↑ここらへんの後ろ暗いという認識はないね)
父との関係も今一つ共感しにくい。
そして、発生し続ける電車と鹿の接触事故…
時空を越えた純愛に残念ながら、共感も感動もできなかった。
個人的に好みな作品
こういう作品ってどちらかというと今作と男女の立場が逆の方がよく目にしてたから新鮮でした
SF要素があって好きだし変に先読みしようと予想したが予想とは別な展開に…
これはこれで良かったけど、最後ハッピーエンドより再会せずに漫画が想いを繋いでいってほしかった
あと再会後の後日談が見たかったなぁ
でも好みな作品でしたので満足
今を捨てて過去を取り戻すか、今を生きて未来を手に入れるかを決める物語。
主人公が生きる意味を見出だせず、今を捨ててでもカレンを取り戻そうと決意しているのがとても悲しい。花沢さんは塔野くんと過ごす日々によって、塔野くんと生きていけるのならどこでもいいって考えになったのに対して、主人公の意思は変わらずしまいには父親の再婚によって、より過去に縋るしかなく一人でウラシマトンネルに行ってしまう。そこで改めて自分の欲しかったものに気付けたのは良かったが、カレンが最後まで兄の為に自分を犠牲にし続けているのは寂しいなと感じた。人生一度しかないのだから自分の幸せだけを求めてもいいと思う。
兄弟二人して自分をないがしろにし過ぎて、やっぱりろくでもない親だったのかな。優しいっていいことなのか悪いことなのかよく分からない。
実験していく展開が面白かった
ボーイミーツガール
あっという間に時間が経過してしまうが、欲しい物が手に入るという、不思議なトンネルを実験で解き明かしていく話
最後、携帯を捨てたおかげで色々解決したのだと思うけど
あれで良かったのかが気になるところ(たぶん原作の小説ではもう少し説明があるのかと思うので読んでみたくなった)
インターステラーに感銘を受けて書いた、というのも納得の作品
「さよならのあと、いつもへの入り口」というのが映画館で配られていたようだが、残念ながら映画放映時にはこの作品を知らなかったので、もう読めない。残念。
※メルカリで1万円以上で転売されている、むかつく
ファンタジーだけれど説得力がありました。
若い人向きなんだろうなぁ・・・と、ちょっと二の足を踏んでいました。
でも人気作だけのことはあります。
惹きつけられて、面白くて、一気に観ました。
正直言ってウラシマトンネルの神通力を私は信じていない派です。
でもストーリーとしては筋が通っていて面白い。
ウラシマトンネルには、無くした欲しいものが手に入る・・・
そういうチカラがあるという。
しかしそれを手にするには、とんでもないリスクがある。
塔野カオルは幼くして死んだ妹のカレンにどうしても会いたかった。
幸せだった生活そしてカレンに会って謝りたい気持ちも分かる。
塔野カオルと共同作戦を練る花城あんずは転校生。
見たことがないほど強烈な性格で、ビックリしました。
言いたいことはずばりと言う。
群れない。
嘘を付かない。
相槌なんか打たない。
やりたいことはやる・・・意地悪女子を張り倒すことだって
ためらわない。
あんずの漫画の才能を得たい・・・それははウラシマトンネルでは
無理でしょ!!
あまり説得力が感じられず?!
結果的には、なるほどでした。
あんずの性格はストレートで、女子ヒロインとして
新鮮でカッコよかったです。
曲がった事が嫌い。好感持てました。
どれにしても薫の両親・・・この父親、ダメダメ過ぎる。
あんずはこの若さで早くも親から独立してる感じで、信じられない程
強く逞しい。
ウラシマトンネルの3秒・・・現実世界では2時間!!
ウラシマトンネルの1日・・・現実世界では6年半。
ちょっとSFも真っ青な設定でしたが、面白かったです。
なんでこれが話題なのか分からない
この映画の音楽、作画はとても素敵だと思います。だけど内容があまりにもひどくて見てて退屈でした。多分これをそれなりの評価してる人はアニメ映画を見た事がない人かなと思います。内容は0.5ですがそれ以外は良いところもあると思うので1.5という評価をつけました。お金払ってまで見る価値は無いです。
そのトンネルの中で見つけたもの
つくづく新海誠の作品はその後のアニメーション映画に多大な影響を与えたと思う。
使い古されたボーイ・ミーツ・ガールに、ファンタスティックな要素と映像美と楽曲センスで、切なさと感動を謳い上げる。
最近のコレ系の作品を見るとすぐ頭を過ってしまう。似たり寄ったりと言うか、良くも悪くも。本作も然り。
とある田舎町。そこには“ウラシマトンネル”という中に入れば欲しいものが手に入るが歳を取ってしまうトンネルの噂がある。
ある時森の中でそのトンネルを見つけた高校生のカオル。駅で傘を貸したきっかけで親しくなった転校生のあんずもトンネルの存在を知り、二人でトンネルの秘密を探る。二人にはどうしても欲しいものがあった…。
トンネルの中は時間の進み方が違う。トンネルの中の1秒は実時間で約1時間。という事は、1分で、1時間で…1日ならば…。“ウラシマ”の所以。
時間の経過具合とか、携帯での連絡手段とか、あれこれ調べていく内に…。
お互いの“欲しいもの”を打ち明け合ったり、二人で一緒に行った夏祭り…。
夏、青春、淡い恋、SF…これらのドストレート。
時間の進み方が違う。二人の関係がこれによって離れ離れになる展開もある程度予想付く。
作風が新海誠風ならば、キーとなるこの設定も同監督の『ほしのこえ』だ。事実、原作者は原作小説執筆の際、影響を受けているという。(プラス、クリストファー・ノーラン監督の『インターステラー』も)
二人の“欲しいもの”。
クラスに馴染もうとせず、他者を近付けさせようともしないあんず。いつも本を読んでいる。小説かと思いきや、古ぼけた漫画。クラスの女子がそれをからかったら殴り返したほど思い入れがある。あんずの夢は漫画家になる事。影響を与えたのは、祖父。祖父も漫画家であったが、生涯に一作品しか単行本にならないほどの無名。それでもそんな祖父に憧れ、漫画家を目指す。それには“特別な才能”が必要。あんずが欲しいのは、漫画家として成功する“特別な才能”であった…。
まあこちらの展開は大方予想付く。カオルの背中押しもあって、描いた漫画を出版社に送ったところ、編集者の目に留まった。夢への第一歩。あんずにはトンネルに入らずとも欲しかったものがその手にあったのだ。
カオルの場合は訳が違う。何処にでもいそうな平凡な少年に見えて、何か陰を抱えているような…。
彼には悲しい過去のトラウマがあった。
両親と幼い妹と幸せに暮らしていた。妹のカレンとは非常に仲良かったが、ある時些細な事で喧嘩して、それが原因で妹は…。母親はショックで家を出、父親は以来酒浸り。カオルを責め続けている。後悔と悲しみが今も癒えぬ中、さらに父は再婚しようとしている。
カオルが何としてでも欲しいもの。妹を取り戻す…。
境遇や悲しみは同情する。
が、それは強い思いであり、エゴでもある。
古今東西、失われた命はどうあがいても取り戻せない。
トンネルを抜けて、妹と再会する。屈託のない笑顔でピュアな妹は変わらず。世界中の人々の幸せを願っている。それはつまり、兄の幸せも。
この時点でカオル欲するものは手に入らないであろう事は気付く。が、別の大事なものに改めて気付く。
このトンネルの中に幾分居ただろう。どれほどの歳月が経ったであろう。
それでもまだ待ってくれているだろうか…? 想いを伝える事が…。
トンネルの外でもそれは同じ。一緒なら、この世界でも…。傘を返す日まで…。
原作とはちと改変されている部分もあるとか。あんずに絡んできたクラスの女子。映画では単なるモブキャラに過ぎないが、原作では成長するキャラだとか。
オチ。映画では二人のこれからを見る側に委ねるが、原作では“歳の差カップル”の歩みについても描かれているという。
王道的な作品で悪くはなかったが、コンパクトに纏めて、『君の名は。』の亜流作品の一つに漏れずの印象。
特筆すべきものや物足りなさはあり、これがTVシリーズや配信シリーズだったらもっと心に残ったかな、と。
強いて言えば、あんずのキャラと声。クールで儚さもある長い黒髪の美少女ヒロインはやはりアニメーション映えする。気の強い一方、カオルに漫画を褒められ、抑えて喜ぶツンデレな姿は萌えてしまう。
飯豊まりえは声優としても引っ張りだこなのも頷ける。
カオルの方は…、ちょっと一本調子だったかな。
声優使おうよ
背景とかは綺麗かなぁ。キャラデザは微妙。
始まってすぐ思ったのは、メインのキャラの声・・・・・誰だ?と思って確認したら声優じゃないんだ。別に声優専門の人で無くっても上手い人はいるけど・・・・・カオルのキャラが一見冷めた風だからと思ったけど、全編にわたり抑揚のない演技。あんずは抑揚は有るけど、やはり上手くない。
原作未読、以前にアプリでコミカライズだけ読んだけど結構前なので細かい部分は覚えてない。あれぇ?こんな感じだったかなぁと思いながら終了。
うーん、カオルがトンネル(と言うか洞窟)から出て来たら、あんずとは13歳差・・・・・。カオルはトンネルの中に居たから、時間の感覚は違うけども、あんずはほぼ外に居たのに、ひと夏だけ、それも男女としての関係も無かったのに、それでも想っていられるかなぁ。しかも13歳差。
でっ、コミカライズの初回と最終話だけアプリで読んだけど、かなり変えてる。父親との関係は複雑(母親が浮気しての子がカオル)だし、妹の死も微妙に変えていて、映画の表現で父親がカオルの所為にするのは・・・・。何より、クラスメートとの接点がもっと有ったんだよなぁ。あんずも後から追っ掛けてトンネルに入ったので5歳くらいしか離れてない。
父親との最後も希望ある終わり方にしてる。
83分(エンドロールで実質もっと短い)と言う、普通の映画にしても短めの為に色々とカット・改変したんだろうけど、その所為でキャラに感情移入も出来ず、話しの盛り上がりも無く・・・120分で作っていれば違う感じになったんだろうなぁ。
期待したほどでは
面白そうな映画ですが面白くありませんでした。
冷めてる感じの男女が、共通の目的が出来たとは言え、そんなに惹かれ合います?
納得感のあるエピソード無かったような。
最後あれだけの為に?ハイリスクローリターン。
すがすがしいファンタジー青春モノ
作業しながら見始めて、気づいたらがっつり見てました。
まんまと作品に引き込まれてしまった。
新海誠監督「ほしのこえ」のオマージュなのかな。
設定も携帯も似ていました。
ひまわりのシーンの演出がよかった。
PTSD完治に向けた8年の闘病ストーリー
ってこのなんやね、あの帰結はとてもよかった
最愛の妹を喪失してずっとPTSDに苦しんできたカオルがあんずとの出会いを起点にしつつ
あんずへの恋心をトリガーとしながら、
8年の歳月をかけてやっと妹の死を受け入れて解放される物語
捜索と抱擁とキスのムーブでさらに5年くらい加算されて経過するのはもう瑣末なことなんだろう
欲を言えばトンネルの中で妹との再会を果たしたシーンで、
もっとあんずとの交流の回想を差し込みながらカレンとあんずを対比されるカットを5分くらい追加してくれたらカレンの死の受容と未来への希望がもっと際立ったと思うし
Boy meets girlフィルムとしてもっと盛り上がったはず
あの短い描写だとアッサリし過ぎていて物足りなさが残る感じ
声優がさ~。
主役の二人はガチの声優を使ったらもっと評価はあがる作品。何故?俳優を使うの?意味分からない。下手くそ。声を入れる魂が全くない。脇役のガチの声優がうますぎるので主役二人の下手さがモロにでる。監督さんコレぶち壊してるの分かんないの?そのせいで監督も無能って思われるの分からないかな~?勿体ない。勿体ない。勿体ない。
監督・脚本のセンスが光る
ボーイミーツガール&ファンタジー設定という王道パターン。
スケール的には小さいが、トンネルの設定をしっかり検証して好感が持てる。
とにかく花城あんずが魅力的。彼女を好きになれるかどうかで評価が分かれそう。
最強クラスのツンデレ。
原作は物語の構成などが違って、それはそれでよいのだが、映画は大胆にアレンジしている。
その変更点がちゃんと映画としてわかりやすく、感動的に演出されている。
クラスメイトが空気になってしまったり残念な部分もあるが、小粒でもいい作品になっていると思う。
何故ガラケー?
何故ガラケーを使っているのかな?と思ったら、最後のオチで納得しました。
ウラシマトンネルの設定と、上手く噛み合っていましたね。
あんずのカオルへの想いも充分描かれていたと思います。
間違いなく、今年度観たアニメ映画の中でNo.1の作品です。
実はもう一度観に行こうと思ったのですが、公開3週目で夜1回だけの上映となり、行く機会が無くなりました。
う〜ん、一般的な評価は低いのかな?
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