生きる LIVINGのレビュー・感想・評価
全190件中、21~40件目を表示
黒澤明作品がリメイクされない理由
が分かった気がします。どうやったって超えられないからですね。せっかくのカズオ・イシグロもあんまり色を出し切れていないような。黒澤版そのままな感じがしちゃって間違い探しをし始めちゃう。市民課に苦情を言いに来る奥さん連中がたいそうな淑女で何だこりゃと思ったら現場ではカーラー巻いたままでちゃんとお母ちゃんなのね。当時のイギリスはこんな普通の庶民でも出かけるときはゴージャスにおしゃれしちゃうのね。こんな小さなことをとっても黒澤だったらさ〜と知りもしないのに黒澤明を語りたくなっちゃう。あと何より命短し恋せよ乙女が無いのは痛いよね。あれをおじいさんがボソボソ歌うってところに悲哀滑稽打開この映画のすべてが詰まってたからね。
余命半年は短いか
余命半年は短かいのだろうか。
人はどれだけの時間が保障されたら、満足できるのだろうか。
幸せを感じるのことができるのだろうか。
ウィリアムズは余命宣告されることで、懸命に生きる起点ができた。
2ヶ月ほど悩んだ末、彼は結論をだした。
自分ができる精一杯の仕事をすることで生きた証としたい。
そして4ヶ月後に、幸せに人生の幕を下ろした。
もし、病気にならず平穏な公務員を続けていたら幸せな幕切れを迎えられたのか。
生命には必ず終わりがくる。
多くの場合、その余命を知らないまま人生を終える。
人生を問い直す期間としての半年は、十分な長さなのかもしれない。
じわじわと
ビル・ナイは「パイレーツロック」(最高に面白い)で、面白い役柄をカッコよく演じているのを観ていい感じを抱いていた。
ただ、脚本のカズオ・イシグロは別段好きでもないので、あまり期待せずに見始めたつもりだった。
しかし、どこかで期待していてのか、見始めてしばらくは、はっきりしない物言いに若干じれたりしたものの、メインテーマに近づくにつれ、じわじわと温かいものが伝わってきた。。
総合的には、観て損はない映画、かな。
心で仕事をする
私の仕事をする中で、心が麻痺していた期間があった。
私の仕事は介護が必要な方に車椅子や介護ベッドをレンタルする仕事で、余命僅かな方達にもお貸しする。
亡くなられた後、その方達の家の前を通る時にその方の事を思い出す。
その意味を教えてくれた映画で、それこそが生きるという事だと知る事が出来た。。。
感謝
成長譚的な
堅物が人生を見つめ直して成長するっていう、まぁそれだけですが、いい映画でした。
テンポも美術や衣装も素晴らしく見応えあり。
ゴンドラの唄的な物もあって完コピです。
オリジナルファンも好きになってくれそうです。
ビル・ナイの名演が染みる。自分も「生きよう」と思える。
黒澤明の「生きる」のリメイク。
1953年のイギリスを舞台にしている。
カズオ・イシグロがシナリオを担当したことも話題になった。
手堅くまとめた印象。
ロンドンの役所で働くロドニー・ウィリアムズが、末期がんを宣告される。彼は生きる意味を求めて街をさまよう。そして、偶然、元部下のマーガレットに出会う。彼女は役所をやめて転職することになっていた。
ロドニーは、彼女の明るさに生きる意味を見出す。彼女に、仕事に戻るように促され、ロドニーは役所に戻り、今まで放置していた仕事に取り組む。それはたらいまわしにされていた公園事業だった。
本作では、いわゆるお役所仕事から抜け出す事は容易ではないということが描写される。ロドニーは、人生の最後に公園事業を成し遂げるのだが、それは小さな仕事であり、いずれ忘れ去られる。しかし、それは彼が生きた証であり、感謝している人もいる。ロドニーの部下たちも彼の姿に感動し、自分たちもロドニーのように生きようと誓う。ただし、時が流れるともとのお役所仕事に戻っている。現実はそういうものだ。
それでも、生前のロドニーの「生きることなく人生を終えたくない」という言葉は大切で、人はそうあるべきだろう。
黒澤明の「生きる」が名作であることに異論はないのだが、なぜ70年後の2022年にイギリスでリメイクする必要があったのだろうか。完成度は高いと思うが、必然性の点で理由が思い当たらなかった。「生きるという事は、ただ人生を過ごすのではなく、輝いて生きることだ。」というメッセージはあまりにも普遍的で、「なぜ今なのか」という問いに対して理由を探すのが難しい。
それとも、2023年に「異人たちとの夏」がイギリスで「異人たち」として再映画化されたことを考えると、イギリスで日本映画のリメイクがトレンドになっているのだろうか。
製作費は不明。興行収入は10億円。赤字なのか黒字なのかわからないが、大ヒットはしていない気がする。売れるから作っているわけではないのかもしれない。
独特のカメラワークが印象に残った。オリジナルもこういうカメラワークだっただろうか。奇をてらっているというよりは、なにかに似せようとして作っている構図のように見える。
カズオ・イシグロが原作をどのように変えたかはわからない。
ただ、熱意もなく、ただ働くだけだった主人公のロドニーについてマーガレットがこっそり「(生きているのに死んでいる)ゾンビ」というあだ名をつけていたところなどは、「生きるとはなにか」を問うカズオ・イシグロの作風とマッチしていると感じた。
なぜ今この映画を作ったのかわからないと書いたが、こういう映画を観て、生きるということを考えるのは大切だ。
お役所仕事はどこも同じ、今でも
黒澤明の「生きる」をイギリスでリメイクした作品で、脚本はカズオ・イシグロ。
主人公(ビル・ナイ)は市役所の市民課の課長で、何も仕事をしないで生き延びてきた。
ところが医者からがん宣告を受け、余命を告げられる。
無断欠勤して慣れない遊びをしてみたが・・・。
お役所仕事はどこも同じだから、感動も同じくやってくる。
この作品が作られる切っ掛けは、プロデューサーとカズオ・イシグロが食...
この作品が作られる切っ掛けは、プロデューサーとカズオ・イシグロが食事中にモノクロ映画を撮った監督の名前を言い合いしてた時に、たまたまその店に入って来たビル・ナイが混ざって黒澤明の『生きる』の話になり、リメイクの企画が持ち上がったとか。
今作の演技が認められ、73歳にして初めてアカデミー賞主演男優賞ノミネートされたビル・ナイがハマり役だと思う。
『生きる』では志村喬が「いのち短し、恋せよ乙女」と「ゴンドラの歌」を歌い、ビル・ナイは亡き妻を思い、スコットランドの伝統的な歌「The Rowan Tree」を歌った。
「私は紳士になりたかった」
久しぶりに黒澤監督の方を見直してみよう。
黒澤明監督 の「生きる」が ノーベル賞作家 カズオイシグロ脚本 で...
黒澤明監督 の「生きる」が
ノーベル賞作家 カズオイシグロ脚本 で
イギリスでリメイク
1953年
第二次世界大戦後のロンドン
余命半年と宣告を受けた
仕事一筋の公務員
ウィリアム
(…あだ名はゾンビ)
生きることなく人生を終えたくない
誰かのために
残された日々を大切に過ごしたい
気づき
歩んだ小さな一歩が
人々の心に火を灯す
原作を観ていなかったので
どちらから観ようか迷ったけど
ビルナイのリメイク版を先に観た
よい
すごくよい
紳士
1953年ロンドン。役所の市民課に若いピーター・ウェイクリングが配属され、ロドニー・ウィリアムズ課長は彼に婦人たちの陳情を担当させる。しかし、それは役所内でたらいまわしにされていた案件だった。そんな時ロドニーは、末期がんで余命半年と宣告される。彼は無断欠勤をし、遠くの海辺の酒場で騒いだり、元部下のマーガレットと会ったりして残りの人生を楽しむ。そして彼は気付き、人が変わったように皆を動かす。
黒澤明の名作を、カズオ・イシグロが脚本、ビル・ナイが主演でリメイク、と偉大な名前が連なっています。オリジナルは、かなり昔に観て大部分は忘れていました。ただ、リメイク版の方が今の人には良いと思う気がします。もう一度、オリジナルを観なくては。
当時の役所の課長に、良いんだけどビル・ナイは少し歳が高いかな。
この時代に、ゾンビという言葉があって、クレーンゲームもあったのかと意外でした。
オリジナルに匹敵‼️
この作品は黒澤明監督の名作をイギリスを舞台にしてリメイクした作品‼️途中で回想形式となる展開も踏まえて、ほぼ同じ作品になってます‼️主人公が公園作りに関わるプロセスが、オリジナルに比べると短いので希薄な印象を受けますが、元が名作なだけにこの作品も良く出来てます‼️主演はビル・ナイ‼️オリジナルの志村喬さんの演技があまり好きでない私にとっては、今作のビル・ナイの抑えたというか、落ち着いた演技の方が好感が持てます‼️今作もオリジナルと同じく主人公がいくら頑張っても官僚主義や体制は何も変わらないという残酷なテーマ‼️しかし、主人公を理解していた市役所の元女性職員と新人職員が恋仲になるという、オリジナルにはない展開もあって、チョットだけ微笑ましい終幕は好感が持てます‼️
ちなみに生前、黒澤明監督はオリジナルの「生きる」の事を「あまり語る気になれない作品だ」と語っておられたらしいです‼️そしてNHKの企画「黒澤明が選ぶ世界の名画100本」において、自作ではオリジナルの「生きる」ではなく、「赤ひげ」を選ばれてました‼️
その意志はしっかりと人に受け継がれている
黒澤明作品の名作「生きる」のリメイク版
ノーベル賞作家のカズオ・イシグロが脚本を執筆
主人公が余命を宣告されてから
いろんな体験をしようとするが何か違う。
心情を言葉にしないが立ち居振る舞いだけで
それが観ているものに伝わる。
自分のために何かをするより
人のためにその命を最後まで使うなんて
なかなか出来ることではない。
でもその意志はしっかりと人に受け継がれていました。
何を「生きる」とするか
今見終わって、、、、、、美しい映画。
情熱と何か達成したことへの満足感、
それは 生きる ということ。
カズオイシグロの「生きる」の脚本の見直し方、
美しい窓からの光での人物の肖像。
黒澤明の方を38年ぶりに見返してから
もう一度この映画を考えてみようと思う
ナナカマドの木
フォートナム&メイソン
シェパーズパイ
ビルナイ
全190件中、21~40件目を表示