生きる LIVINGのレビュー・感想・評価
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脚本に違和感‼️❓
なんだか黒澤明の顔に泥を塗る様なストーリーに感じた、オリジナルを忘れたが。
余命宣告されてから、大半を辞めた若い女と過ごす、遊ぶシーンが大半、これ、誤解される、近所だけでなく、観てる私たちも。
どうせリメイクするなら公園でなく、命を守る様な施設にすれば良かった。
余談ですが、私の知る公務員幹部に公務員ヤクザを標榜してのしあがる人がいます、公務員ヤクザとは上に媚びへつらい下に責任転嫁する人です、たらい回しなんてかわいいもんです。
映画の最後でオリジナルに合わせて辻褄合わせをします、シナリオライター本当にノーベル賞なのかな、変な脚本。
暇ならどうぞ。
目標を持つことの大切さ
マーガレットハリスが職場を明るくしたいと思い、自分から積極的に話しかけたりしていたが、
変わることはなく自分には役所はあってないと感じ、転職しようとしたが課長であるウィリアムズには明るくしようとした行動が響いていた。物事をやる時にどうせ無駄だと決めつけず、諦めずに何事もやることで人の心を動かすことができる素晴らしさを感じることができました。素晴らしい映画です。
彼の最後の生き様に生命を吹き込んだもの。
実話モノでもない限り、映画の「つくり」としては、脚色ということもあり、必ずしも世の中で行われているありのままを描かなければならないというものでもないと、評論子も思います。
しかし、架空の会社を舞台とするならばいざ知らず、「市役所」という実在の組織を舞台に据えるのであれば、そこでの仕事ぶりや、織りなされる人間関係などが、あまりにも実際と乖離しているというのは、いかがなものかと思ってしまいます。
(A県のさる漁港が舞台のはずで、確かに映像は漁港の風景なのですが、画面に映し出される漁船は、何故かどれもB県知事から登録番号の配付を受けた漁船ばかり…などというのは、製作上のご愛嬌。)
元作は、死期の迫った市民課長自ら(市民課)が、市民から陳情のあった公園を、トップダウンで作ってしまうという、およそ「ありえへん」ストーリーでしたが、本作は、死期の迫った市民課長が、強力に働きかけたり、政治力(市議会議員?)を利用したりして、関係各課に公園を作らせるという、無難なストーリー。
まぁ、公園造成のノウハウも資源も持たない市民課としては、できることは、やはり関係各課に動いてもらうよう働きかけることが、せいぜいだったはずです。
その点では、元作よりも、ずっと現実に即した「観やすい」一本に仕上がっていたように思います。ウイリアムズ課長(ビル・レイ)の生き様を重ね合わせても。
そして、その陰には、市役所職員の実際の働きぶりについて正確な取材が行われたことが窺われます。
「役人の働きぶりは、こんなもの。」という決めつけ(?)で作られたような元作とは違って。
そして、その正確な取材が、本作やウイリアムズ課長の(最後の)生き様に生命を吹き込んだと言えると思います。評論子は。
かつて「マルサの女」が封切られたとき、「自分たちの仕事に、よくぞここまでスポットライトを当ててくれた。」と、日本全国の税務職員がスクリーンの前で涙したと言いますが(真偽の程は不明?)、それも、税務の現場についての徹底した取材がバックボーンとしてあってのことと、評論子は思います。
生きる意味
オスカーにノミネートされたビル・ナイ爺と、ノーベル賞作家のカズオ・イシグロの脚本で、期待度マックスでした。
子供の頃TVで観た黒澤明バージョンは、戦後で重々しかったけど、ロンドンに置き換えたリメイク版は美しい映画でした。まるで昔のイギリス映画のようなオープニングから、全てのカットが凛として素敵。ロンドン紳士のハットと傘は憧れるなー。
若い頃は希望に溢れていても、いつのまにか毎日が単調になって、なんとなく生きている。そんな時に突然、死を宣告されたら?自分ならどうする。
生きた証として何か残せないかと、今も頑張っているけど、なかなかうまくいかない。けどこの映画を観て、誰かの心にだけ永遠に残ればいいよねと、ふと気が楽になった。黒澤明作品からメッセージは変わっていないけど、大人になって観るリメイク版はとってもリアルでした。
黒澤明の偉大さ
黒澤明の「生きる」をある意味で忠実に再映画化。
ただし、ユーモアとハラハラドキドキはなくなっている。(告知のシーンが一番笑えたし、ヤクザにも脅されるし、そして何より暇がない、暇がない、私には人を憎んでいる暇はない、志村喬の鬼気迫る名演が、、)
1952年製作の日本映画を1953年の英国を舞台に置き換えて再映画化する意味はあったのか。
(ポリコレ気にしなくていいからかな)
黒澤明はストーリーだけでなく見せ方も上手い。
シリアスな題材でも娯楽作品に仕上げてしまう。
本当に偉大だったんだな、と改めて思いました。
今作も悪くはないけど、真面目すぎて。
今作を観て感動した人も、いまいちだった人も、ぜひオリジナルを。黒澤の「生きる」を観ずに死ぬなんてもったいないですよ。
人生とは?他人のために生きる。80点
この映画はとても感動的でした。人の寿命が短くなると、他人のために頑張るようになるのかと思いを巡らせました。
また、自分の身内に対して自分の寿命が短くなったことを伝えるのは難しいかもしれませんね。同じく、職場の同僚に対しても、自分が死について考えていることを打ち明けるのは難しいかもしれません。
人間ドラマが薄く期待外れ
黒澤作品見ずに行きました。
何故、主人公は、やる気を出したのか?
主人公は家族に厄介がられているお爺さんなのか?
なのに、息子は嘆いているのか?
主人公も他の人物も感情変化のきっかけが分からないので、見てるこちらも感情を揺さぶられないまま、しらーっと終わってしまいました。
特に前半はとつとつとし過ぎていて、かなり辛抱させられました。
どうやら黒澤作品とほぼ同じだが、最後にお通夜で参列者が主人公は何をしていたか語り合い、喧々諤々やり合うという場面がなくなっているらしいので、そのため主人公の感情変化の種明かし的な部分がなくなってしまったのかもしれない。
感動を期待してハンカチまで用意していたので残念。
ビル・ナイの歌が沁みました
リメイク元の黒澤監督に「生きる」は未見ですがレビューを見聞きしておりました。こちらもある意味関連するテーマ(人生の最後のフェーズ)というとても味わいがありました。レビューでもありましたが脚本(カズオ・イシグロ)がとてもよかったです
元作を今だ観ていないので、迷う作品だ。
正直に告白すると私は映画好きなのに、元作を未だ鑑賞していない。映画好きだと公言するのがちょっと恥ずかしい。但し、映画のストリーやこの映画で有名になった「ゴンドラの歌」などそれなりの知識は持っている。
実はリメイクされると聞き、それまでには元作を観るつもりでいたが、職業訓練校の実習や就職活動もあって鑑賞することが出来なかった。
さて、リメイク作品はほぼ元作の通りだ。舞台が東京からロンドンに変わってる。白黒映画がカラーとなった。元作はまだ戦争の跡を引きずっているが、リメイクではそれがない。やっぱり戦勝国は違うなと感じた。脚本はノーベル賞作家のイシグロ ケントが書いた。悪くはない。但し、強い感動を私にもたらせてはくれなかった。やはり、元作をみないと思うばかりだ。勿論、映画料金に見合う作品なので観ておいて損はない。元作とリメイクを見比べて楽しみたい。なんと言っても黒澤明監督の作品だ。
主演俳優がもうちょっと若ければ・・
脚本のキレがいい!
冒頭から1950年代の古きロンドンのノスタルジックな世界観に引き込まれた。
洋の東西問わぬ男社会の事なかれ主義。書類の山が今ではオンライン化されて可視化されていないだけなのかなあとも思った。そして21世紀の今だってきっと、本気でスピーディーに確実に仕事を成そうと思ったら、やっぱりリアルに目を見て息遣いを感じての交渉がマストだよね!と再認識させられた。
無駄のない、キレのいい脚本のおかげで、集中して鑑賞でき、登場人物たちそれぞれの立場全てに感情移入できた。
残された時間を突きつけられた時、「何に」コミットするかは最重要ではない、例え小さな達成事例でも、その記憶は残された人たちに確実に伝承され、影響を与える。最後は涙なしに見られなかった。
声かけをせずに人知れず悩みを抱えていた若い巡査さんのカタルシスに立ち会えて良かった。若いカップルの誕生も微笑ましく、後味が良かった。
(以下邪推):ところで、男性が息を引き取ったブランコって、いわゆる事故物件なのだろうか。その後も気にせずに皆んな乗り続けたのかな?
死ぬ前に生きる
原作にあたる、黒澤明監督の「生きる」は未鑑賞。しかしながら、冒頭の哀愁漂うフィルムの映像に心が揺さぶられ、原作を物凄くリスペクトして作られたんだなってのが、すぐに分かりました。映画館で見てよかった〜...。
ストーリーはかなり簡素な作りで、正直物足りない。ビル・ナイが紳士過ぎるがあまり、死を宣告される前と後とで違いがそこまでないのが、残念なところ。これに関しては、恐らくオリジナルの方が優れているんじゃないかな。やはり原作は日本映画ということもあって、物語は日本が舞台の方がしっくりくる感じ。街並みとフィルムの美しさは1級品なんだけどね。
優しく、そっと寄り添ってくれる、そんな映画。
生きることとは?幸せとは?死を目前してようやく考え始めた主人公の男。残りわずかの人生を、生きらずには死ねない。そんな言葉が胸に刺さる。酒に溺れたり、新しい帽子を買ったり。人生って、こんなに面白かったのか、自由で楽しかったのか。この年齢になって気づくのはなんとも悲しいが、生きることを見直した彼は、間違いなく幸せに死ねたであろう。そう考えると、人生のお手本のような存在なのかも。
ストーリーはシンプルだが、とても丁寧で、特にメインとなる3人はすごく愛おしく描かれている。原作をリスペクトして、という理由だけでなく、この映画はフィルムがめちゃくちゃ合う。なんなら、フィルムじゃないと成立しないまである。音楽だって、街並みだって、聞き、見惚れてしまう。新作映画なのに、名画のような安心感。若者にはキツイかもだけど、歳を重ねる度に良さが分かってきそう。
黒澤明作品を見てみようかなと思えた、素晴らしいリメイク作品。主演男優賞ノミネートも納得の演技力。もっと秀逸で見応えのあるストーリーに出来た気はするけど、何も身構えずに見れる映画です。ぜひとも、劇場で。
“動”の黒澤と“静”の小津
黒澤明のオリジナルをご覧になったことがある方にはあまりおすすめできない。カズオイシグロが担当したというシナリオも、オリジナルをほとんど踏襲した焼き直しであり、ノーベル受賞作家らしい脚色がほとんど見当たらなかったからだ。そのイシグロが過去に書いた小説も、どちかというと黒澤明というよりも小津安二郎作品からのエコーを強く感じられるものが多く、黒澤明×カズオイシグロのコラボレーションと聞いた時一瞬よぎった杞憂が見事に的中してしまった1本なのである。
オリジナルで志村喬が演じた主人公の市民課課長役を、もしも小津組の常連笠智衆が演じたらどうだっただろう。そんなイシグロの想像を元に書かれたシナリオだったという。よってその笠智衆に雰囲気がどこか似ているビル・ナイの抜てきと相成ったらしいのだが、他は顔を見たこともない無名俳優ばかり。肝心要の監督も南アフリカ人の門外漢が担当している。要するに、黒澤明+カズオイシグロ+ビル・ナイという大御所の権威に寄りかかっただけの作品であり、忖度のあまり誰一人として作家性を出すことが憚られた映画なのである。
オリジナルで官僚主義にこり固まった市役所職員たちを演じた、中村伸郎、藤原釜足、千秋実、左卜全等々のアクの強さがまったく感じられない、気のぬけたギネスビールのような英国人俳優の面々も、本作を凡作に留めてしまったA級戦犯である。余命6ヶ月を自分のために生きた主人公と、それが理解できない職員との対比が故人の葬式で明らかにされていくオリジナルの見事な演出に対し、ビル・ナイ演じるウィリアムズが一体何のために余命を捧げたのか漠然とし過ぎていてはっきりと観客に伝わらないのである。
余命を医者に告げられ市役所を無断欠勤、生きがいを探しだしたウィリアムズの「小さい頃は紳士になりたかった」という台詞の中に、本作唯一のオリジナリティを感じることができるだろうか。オスカー・ワイルドが「知らず知らずのうちに人を傷つけることがない人物それが紳士である」という名言を残している。しかし、公園作りに尽力したウィリアムズの手紙に書き残した“小さな満足”とその“紳士”性とが、私の中でいまいちしっくり結びつかなかったのである。
市役所を辞めたがっていたマーガレットが、内心ウィリアムズの何気ない一言で大変傷ついていて、改心したウィリアムズがそのマーガレットの将来を心配し奔走する(小津作品の中の笠智衆と原節子のような)シークエンスをもっと濃密に描くべきだった気がするのである。いずれにしても、“動”の黒澤作品に“静”の小津的演出を盛り込もうとしたこと事態がナンセンスといわざるを得ない。そして、これから死にそうな人に見えないほど、(意外にも)ビル・ナイの歌声にハリがあったのはなぜだろうか?
自分の人生を生きることの難しさは洋の東西を問いません
生きる、とは?
ビル・ナイが慎ましくてとまどうがステキである。
(お見かけする役はたいがいクセが強いため)
いきなり本題だけど、生きるって必ずしも大きなことを目標にしたり、成し遂げなきゃいけないわけではないよな。結果自分が満足できればいいはず。
ただ社会や家族の中の一員として、ルーティンがあるのならそれが一番楽なのもわかる…
楽すぎて生きてない、ミスターゾンビ。
ルーティンを打開しようとして転職するけど、怒られてばっかりの彼女。
大仕事をしているわけではないし苦難の道でなくても、自分が満足する人生に振り切るのはなんだかとても難しい、と思う。
スモーキーな画面とアナログなクレジットのフォントがすてき。
フォートナム&メイソンのパフェと、嫁のシェパーズパイが気になる。羊みたいなうさぎのぬいぐるみもいいな。
生きることの意味
今の時代、死期を知る事は悪くないのかも
今や健康に生きて命をまっとうする事は難しい世の中なのでしょうか
寿命は延びていますが、その最後はどんなものなのだろうか
この彼、死を知ってから生を生き始めやるだけやって命をまっとうしたように思います
ある意味、幸せな生き方であり死に方だったでしょうね
けっして自宅の布団の上で死ぬ事が幸せな死に方ではないようです
私も山で最後を遂げられたらそれはそれで良い死に方かも
家族が大変な迷惑を被ると思うのでやめときますけどね
『PLAN75』と『ロストケア』を見た時に頭の中がぐしゃぐしゃになり生き続けることに魅力も気力も失いかけてきた時にこの作品を見る事が出来てとてもラッキーでした
死を嘆く作品ではなく生きることへのエールのような作品なのだと受け止めました
この市民課になぜ?若者が二人いるのかも大きな意味があるのでしょうね
若い頃には分からなかった黒澤映画もほんの少し理解できてきているのかな
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