「生きる意味」生きる LIVING Cディレクターシネオの最新映画レビューさんの映画レビュー(感想・評価)
生きる意味
オスカーにノミネートされたビル・ナイ爺と、ノーベル賞作家のカズオ・イシグロの脚本で、期待度マックスでした。
子供の頃TVで観た黒澤明バージョンは、戦後で重々しかったけど、ロンドンに置き換えたリメイク版は美しい映画でした。まるで昔のイギリス映画のようなオープニングから、全てのカットが凛として素敵。ロンドン紳士のハットと傘は憧れるなー。
若い頃は希望に溢れていても、いつのまにか毎日が単調になって、なんとなく生きている。そんな時に突然、死を宣告されたら?自分ならどうする。
生きた証として何か残せないかと、今も頑張っているけど、なかなかうまくいかない。けどこの映画を観て、誰かの心にだけ永遠に残ればいいよねと、ふと気が楽になった。黒澤明作品からメッセージは変わっていないけど、大人になって観るリメイク版はとってもリアルでした。
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