「脚本のキレがいい!」生きる LIVING kumiko21さんの映画レビュー(感想・評価)
脚本のキレがいい!
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冒頭から1950年代の古きロンドンのノスタルジックな世界観に引き込まれた。
洋の東西問わぬ男社会の事なかれ主義。書類の山が今ではオンライン化されて可視化されていないだけなのかなあとも思った。そして21世紀の今だってきっと、本気でスピーディーに確実に仕事を成そうと思ったら、やっぱりリアルに目を見て息遣いを感じての交渉がマストだよね!と再認識させられた。
無駄のない、キレのいい脚本のおかげで、集中して鑑賞でき、登場人物たちそれぞれの立場全てに感情移入できた。
残された時間を突きつけられた時、「何に」コミットするかは最重要ではない、例え小さな達成事例でも、その記憶は残された人たちに確実に伝承され、影響を与える。最後は涙なしに見られなかった。
声かけをせずに人知れず悩みを抱えていた若い巡査さんのカタルシスに立ち会えて良かった。若いカップルの誕生も微笑ましく、後味が良かった。
(以下邪推):ところで、男性が息を引き取ったブランコって、いわゆる事故物件なのだろうか。その後も気にせずに皆んな乗り続けたのかな?
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