「ウィリアムズは何故ゾンビ化してしまったのか」生きる LIVING Giovanniさんの映画レビュー(感想・評価)
ウィリアムズは何故ゾンビ化してしまったのか
クリックして本文を読む
単調な日常に知らず知らずのうちに飲み込まれてしまったというようなセリフがあったが、日々のささやかな変化、ウィリアムズにとってはリスクを避けコピペのような生活を送ってきたのは彼自信である。心に湧き上がる欲求、欲望に蓋をし無視し続けた結果、人生の最期になって焦って何かしようと思っても肝心の心が何にも反応せず、ただ空虚な時間のみ過ぎていく。医師から余命を宣告されても大したことじゃないんだと正面から向き合わない、自身の心と向き合えない始末。反対にマーガレットは天真爛漫で、パフェをおいしいと喜んだり、同僚に妙なニックネームをつけたり、折角の仕事をあっさり辞め畑違いの仕事に転職するなど人生の一瞬一瞬を自分の気持ちに忠実に生きており、ウィリアムズにはとても眩しく映る。
人生を如何に生きるべきか。人生は決して生まれてから死ぬまでのラインではなく毎日の集合であり、毎日は更に細かい時間の集合である。パフェが美味しい幸せだな、と感じない人が充実した人生を送れるはずがない。
最後にウィリアムズが公園のブランコで幸せそうだったのは、プランが成功したからではなく、きっと失敗もあったろうが毎日自分の思いを無視せず、自分の心に忠実に生きたせいだと思った。
コメントする