「ハッピーバースデーtoミイラ」生きる LIVING 蛇足軒瞬平太さんの映画レビュー(感想・評価)
ハッピーバースデーtoミイラ
ハッピーバースデーtoミイラ
は、
ミイラはゾンビに変わり、
バースデーソングはなかった。
それ以外は、
旧作とほぼ同じ。
本作の方が、
現代の観客や、
日本人以外の人たちに、
向いている?
ハリスさんの奔放さの描写や、
歌は本作の方が現代の観客に馴染みやすいかもしれない。
旧作では登場人物が、
多い分、
設定、セリフ、行動、
それを切り取るアングル等、
微に入り細にわたって、
仕掛けが巧妙だったが、
やり過ぎ感も否めない。
胃がんを背負ったキリスト、
宣告された日から生き始めた。
というセリフも新作にはなかった。
実は説明セリフが多い黒澤明作品。
好みは分かれるかもしれない。
生きようとする死んでいた男ぶりのインパクトは弱いが、
紳士らしい行動の根拠は静かなプライド、
という解釈も可能にしてしまう演出は、
頭を下げて周るカルチャーとは違って英国人らしいテイストで、全体の印象はかなり違うように見えた。
【蛇足】
本作の、
公園造成の必要性→
英国淑女の皆さんと子供達に必要?→
切迫していない→
主人公の都合→
お伽話に近い。
旧作の、
公園造成の必要性→
菅井きん率いるおかあちゃん達→
今すぐ作って!→
切迫している!→
世の為人の為→
リアリズム。
説明セリフとは、
プロットを進行させる、
または、
物語を動かすセリフの事。
不要な状況説明を説明セリフと名付けるとシナリオ作成作業進行上めんどくさい。
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